エクサのSPBOM Suite、コクヨ芝山工場のシステムの持続的な成長を支援!“次世代へ技術を繋ぐ”ものづくりDX基盤を構築し、部材展開時間を最大1/10に削減
株式会社エクサ(本社:神奈川県横浜市西区みなとみらい、代表取締役 社長執行役員: 林 勇太、以下エクサ)は、コクヨ株式会社(本社:大阪府大阪市東成区大今里南、代表執行役社長 黒田 英邦、以下 コクヨ)の芝山工場において、BOM/BOP生成・変換ナレッジソリューション「SPBOM Suite」を導入したことをお知らせします。本導入により、20年以上稼働してきた「部材展開システム」のブラックボックス化と属人化という長年の課題を解決し、部材展開にかかる時間を最大で従来の1/10に短縮しました。
▼背景・課題
コクヨ芝山工場では、1998年にフルスクラッチで開発された独自の「部材展開システム」が運用されていました。しかし、開発に携わった担当者の定年退職などを経て、内部仕様を把握できる人材がいないブラックボックス状態に陥り、現場からの要望に応えられないケースが多発していました。さらに、近年の顧客ニーズの多様化によって品種は当初の約3種類から20種類へ、部品点数は数十万点にまで膨れ上がっていました。
この増え続ける作業負荷とメンテナンス出来ないシステムという二重の課題が、大きな経営課題となっていました。
▼ソリューション
これらの課題に対する解決策として、コクヨ芝山工場が選んだのがエクサの「SPBOM Suite」でした。これまでベテラン設計者の頭の中にあった複雑な設計ノウハウを「ナレッジ」として形式知化して登録できる「SPBOM Suite」が、お客様の複雑な要件を満たす先進的なソリューションとして高く評価されました。個別受注生産という特殊な環境下で、業務の標準化と効率化を両立できる点が選択の決め手となりました。
▼導入効果
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“ブラックボックス”の解消と、将来にわたるメンテナンス性の向上
「SPBOM Suite」を導入したことで、新製品や仕様変更に対してもプログラム改修を行うことなく「ナレッジ」の登録だけで迅速に対応できるため、継続的な業務改善が可能なDX基盤が構築されました。 -
部材展開の時間を最大1/10に短縮
本格稼働からわずか2ヶ月の時点でも、案件の規模によっては、顧客ごとの仕様に応じた部品表の生成から部材展開までにかかる時間が、最大で従来の1/10にまで短縮されました。
▼お客様の声
コクヨ株式会社 グローバルワークプレイス事業本部 ものづくり生産本部 芝山工場
企画グループ シニアアソシエイト 田村 哲 氏
開発担当者が定年退職し、内部を誰も把握できないブラックボックス化したシステムは、正直なところ『触るのが怖い』状態でした。現場からの改善要望にも応えられず、常に変更の必要性を感じていました。私がいる間にこの状況を解決し、後に続く人たちに同じ思いをさせたくないという強い使命感から、パッケージへの切り替えを決断しました。個別受注生産という特殊な環境で柔軟な部品表を生成できるパッケージはSPBOM一択で、ほかの選択肢はありませんでした。今後は、工場全体のブラックボックス化を解消するという最終目標に向け、大きな一歩になったと考えています。
▼今後の展望
コクヨ芝山工場の田村氏は、今回の成功をモデルケースに、将来的には工場内の別製品や他工場への展開も視野に入れ、工場全体のシステムを刷新してブラックボックス化解消を目標としています。
エクサは今後もコクヨの持続可能なものづくりを支援し、製造業のDX推進に貢献してまいります。
▼BOM/BOP生成・変換ナレッジソリューション「SPBOM Suite」について
「SPBOM Suite」は、個別受注生産や多品種少量生産を行う製造業向けのソリューションです。
これまで属人化しがちだったベテランの設計ノウハウを「ナレッジ」としてシステムに登録。登録されたナレッジに基づいて、インプットされた仕様に必要な部品を示す「BOM(部品表)」と、製造工程を示す「BOP(工程表)」を都度、自動で生成します。
さらに、「SPBOM Suite」がハブとなり、生成したデータをSCM、ERP、MESなどのシステムに最適な形式へ変換して連携させることが可能です。
「SPBOM Suite」はベテランの持つものづくりノウハウを全社で活用できる仕組みを作り、企業の競争力強化を実現します。

エクサは「SPBOM Suite」で、多様化する顧客ニーズに直面する製造業のお客様の競争力強化を後押ししてまいります。
※本ソリューションの中核技術は特許を取得しており、お客様の課題を解決する唯一無二の価値を提供します。
製品詳細はこちら: https://www.exa-corp.co.jp/solutions/spbom/index.html
会社概要
■コクヨ株式会社について
文具やオフィス家具、空間デザインなど多彩な事業をグローバルに展開する老舗企業。1905年の創業以来、「はたらく」「まなぶ」「くらす」をより創造性豊かで実りあるものにするため、時代の変化を捉えながら独自の価値創造と課題解決を追求している。千葉県にある芝山工場は、オフィス用収納庫と可動式間仕切りなどを主要製品として生産しており、2024年に稼働30周年の節目を迎えています。
Webサイト:http://www.kokuyo.co.jp/
■株式会社エクサについて
株式会社エクサは、JFEスチールを母体とし、キンドリルジャパンを親会社に持つITサービス会社です。先進技術を活用したDXを推進し、「共創型サービスインテグレーター」として上流のコンサルティングから開発・構築、運用・保守までの各種サービスを総合的に提供しています。
※記載されている会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。
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