宮崎 駿監督のオリジナル絵物語『シュナの旅』、英語版の発売発表を受けて重版決定、ついに90万部突破!
1983年以来のロングセラーであるアニメージュ文庫『シュナの旅』(宮崎 駿/著)が、90万部突破しました
株式会社徳間書店は、『シュナの旅』(宮崎 駿/著)が日本国外で初めて英語版が発売されるとの発表を受け、原著であるアニメージュ文庫 『シュナの旅』https://www.tokuma.jp/book/b503830.html の重版94刷を決定、1983年刊行以来の累計発行部数が90万部を突破しました。
【英語版「SHUNA’S JOURNEY」2022年11月1日 発売、発行/First Second, an imprint of Macmillan Publishers】
【英語版「SHUNA’S JOURNEY」2022年11月1日 発売、発行/First Second, an imprint of Macmillan Publishers】
本作は、宮崎 駿監督がチベットの民話をもとにオールカラーの水彩画で描き下ろした絵物語です。もとになった「犬になった王子」という物語をはじめて読んで以来、「この民話のアニメーション化がひとつの夢だった」(あとがきより)と語る宮崎監督が、絵物語という形式で夢を形にした一冊。
- 【スタジオジブリ公式Twitterより 2021年8月14日】
原画を見ると分かりますが、とても丁寧に水彩で描かれています。
特に、表紙に使った少女・テアの顔は何回も描き直し、顔色、表情、納得できるものが出来るまで、切り貼りまでしていたそうです。
https://twitter.com/JP_GHIBLI/status/1426484725686751232
- 【STORY】
谷あいの貧しい小国の後継者シュナは、実りの種をたずさえて、はるか西方にあるという豊穣の地をめざす。その地には、人々の飢えを除く黄金の穀物が美しく輝いているというのだ。
- 【書誌情報】
【書名】シュナの旅
【著者】 宮崎 駿
【判型】 アニメージュ文庫(文庫判)
【ページ数】オールカラー152P
【定価】 660円(10%税込)
【発売】 徳間書店
【ISBN】978-4-19-669510-3
【初版刊行】1983年5月
【商品URL】https://www.tokuma.jp/book/b503830.html
・Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4196695108
・楽天ブックス:https://books.rakuten.co.jp/rb/109931/?l-id=search-c-item-text-01
- 【本書より 一部紹介】
「さらに西へ進むがよい
やがて大地は絶壁となって終わりを告げる
その先は 月が生まれ出で
死ににもどる神人(しんじん)の土地となる」
「神人……?」
「人はかつて金色の種を持っていた
みずから収穫し みずから種を播き
みずからを生かしたものだったが
いまは種は神人しか持っていない
人は人間を神人に売り
死んだ実をもらうようになった」
「神人は人が近づくのを喜ばぬ
その地におもむき
もどった者はいない」
――夜明け近く、神人の土地に向けシュナは出発した
シュナの旅の目的を知って
少女はうつむいた
やがて顔をあげていった
「神人の土地からもどれたら かならず
北へ北へと進んで下さい
わたしたちはそこで
あなたが来るのを
いつまでも待ちつづけています」
少女の名はテアといった
- 【目次】
西へ
都城(とじょう)にて
襲撃
神人の土地へ
テア
- 【著者プロフィール】
アニメーション映画監督。1941年1月5日、東京都生まれ。
1963年、学習院大学政治経済学部卒業後、東映動画(現・東映アニメーション)入社。「太陽の王子 ホルスの大冒険」(1968)の場面設計・原画等を手掛け、その後Aプロダクションに移籍、「パンダコパンダ」(1972)の原案・脚本・画面設定・原画を担当。1973年に高畑勲らとズイヨー映像へ。日本アニメーション、テレコムを経て、1985年にスタジオジブリの設立に参加。その間「アルプスの少女ハイジ」(1974)の場面設定・画面構成、「未来少年コナン」(1978)の演出などを手掛け、「ルパン三世 カリオストロの城」(1979)では劇場作品を初監督。雑誌「アニメージュ」に連載した自作漫画をもとに、1984年には「風の谷のナウシカ」を発表、自ら原作・脚本・監督を担当した。
スタジオジブリで監督として「天空の城ラピュタ」(1986)「となりのトトロ」(1988)「魔女の宅急便」(1989)「紅の豚」(1992)「もののけ姫」(1997)「千と千尋の神隠し」(2001)「ハウルの動く城」(2004)「崖の上のポニョ」(2008)「風立ちぬ」(2013)といった多くの劇場用映画を発表している。現在「君たちはどう生きるか」を制作中。
「千と千尋の神隠し」は第52回ベルリン国際映画祭 金熊賞、第75回アカデミー賞 長編アニメーション映画部門賞などを受賞、「ハウルの動く城」は第61回ベネチア国際映画祭でオゼッラ賞を、続く第62回同映画祭では、優れた作品を生み出し続けている監督として栄誉金獅子賞を受賞。
著書に『シュナの旅』『何が映画か』(黒澤明氏との対談集)『出発点』『虫眼とアニ眼』(養老孟司氏との対談集)(以上、徳間書店刊)、『折り返し点』『トトロの住む家 増補改訂版』『本へのとびら』(以上、岩波書店刊)『半藤一利と宮崎駿の 腰ぬけ愛国談義』(文春ジブリ文庫)などがある。
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