フランシスコ・パートナーズ、IBMからThe Weather Companyの資産を買収手続き完了後、The Weather Companyは独立企業として、新たな成長の可能性を拓く
[米国ニューヨークおよびサンフランシスコ - 2023年8月22日(現地時間)発]
IBM と、テクノロジー事業企業との提携を専門とする世界的な投資会社であるフランシスコ・パートナーズ(Francisco Partners)社は本日、フランシスコ・パートナーズが IBM から The Weather Company®の資産を買収するための正式契約締結を発表しました。今回の買収条件の詳細は公開されていません。
フランシスコ・パートナーズが取得する資産には、The Weather Companyの個人向けデジタル・サービス、Weather.com、The Weather Underground®、Storm Radarを含むThe Weather Channel®のクラウド・ベースのモバイル・サービスや、放送、メディア、航空、広告テクノロジーなどの企業向けサービス、その他の新興産業向けデータ・ソリューションが含まれます。また、The Weather Companyは、気象予測の手法と技術プラットフォームをフランシスコ・パートナーズにもたらします。
The Weather Companyは、個人や企業に精度の高い気象データを提供し、アメリカで最も信頼されているブランドのトップ10に入っています#1。The Weather Channelは、The Weather Channelのモバイル・アプリやWebサイト、Weather Underground、Storm Radarなどの個人向けデジタル・コンテンツを通じて毎月平均4億1500万人以上のユーザーにサービスを提供し、また、企業向けサービスを通じてさまざまな業種の2000以上の企業にサービスを提供しています。
IBMは、Environmental Intelligence Suite(EIS)( https://www.ibm.com/jp-ja/products/environmental-intelligence-suite )を含むサステナビリティー・ソフトウェア事業を継続し、お客様がESGデータを収集、測定、報告、運用することで、意思決定に必要な情報の収集、パフォーマンス向上、規制要件への対応を支援していきます。IBMは、気候関連のさまざまなユースケースに用いられるEISに、The Weather Companyの気象データを引き続き活用していく意向です。また、EISは、NASAの衛星データを活用し、IBMのAIとデータのプラットフォームであるwatsonxの一部として提供している地理空間AI基盤モデルも活用しています。このモデルは、土地利用の変化の追跡や自然災害の監視、作物収量の予測など、幅広い用途に利用されています。
The Weather Company は、フランシスコ・パートナーズからの投資とリソースの拡大を通じて、単なる予報にとどまらず、天候が健康や福祉をはじめ生活のあらゆる側面にどのような影響を与えるかを理解できる新しいツールや体験をユーザーに提供することを目指します。企業向けには、The Weather Companyがより実用的な洞察を提供し、組織が顧客に、より大きな価値を提供できるようにする計画です。The Weather Companyの広告プラットフォームでは、個人のプライバシーに関するすべての法律と規制を遵守しながら、広告および購読メディアの業界向けに質の高いリアルタイム体験を提供し続けます。
IBM シニア・バイス・プレジデント 兼 チーフ・コマーシャル・オフィサーでソフトウェア事業担当のロブ・トーマス(Rob Thomas)は、次のように述べています。「The Weather Company が IBM と共に成し遂げてきたことを誇りに思うと同時に、フランシスコ・パートナーズ による投資の拡大、真摯な姿勢、専門知識の恩恵を受け、独立企業として前進することが最善の道であると確信しています。またここ数年、IBMをハイブリッドクラウドとAIの企業へと進化させてきました。私たちは定期的にポートフォリオを見直し、事業領域がその戦略の中核となるようにしています。本日の発表は、これら2つの変革をもたらすテクノロジーへの継続的な注力を反映したものです」
フランシスコ・パートナーズは、20年以上前の設立以来、400社以上のテクノロジー企業に投資し、テクノロジー業界で最も活発かつ長年にわたって投資している企業の一社です。フランシスコ・パートナーズの投資は、顧客やパートナーに最高の製品とサービスを提供する企業に焦点を当てています。また、デル社のデル・ソフトウェア事業やディスカバリー社のディスカバリー・エデュケーション事業部門の分離など、企業と提携した経験も豊富です。
フランシスコ・パートナーズのパートナーであるアラン・ニ(Alan Ni)氏は、次のように述べています。「天候の変動が大きくなる中、The Weather Companyの個人向け、メディア向け、業界向けのユニークな製品群は、ミッション・クリティカルでデータ主導型の天候に関する洞察を世界中の個人や企業に提供しています。私たちはThe Weather Company経営チームと協力し、The Weather Companyが提供するテクノロジー製品の強固なポートフォリオを成長させ、お客様に素晴らしい製品体験を提供できることを嬉しく思います」
フランシスコ・パートナーズのプリンシパルであるメイ・シ(Mei Shi)氏は、次のように付け加えています。「私たちは、事業分割において長年の実績があり、The Weather Companyが内的および外的成長戦略の実行において極めて重要な分野への注力を支援できることを楽しみにしています」
この取引は、規制当局の承認、現地での労務手続きの完了、その他慣例的な取引完了条件に従い、2024年第1四半期末までに完了する見込みです。
フランシスコ・パートナーズについて
フランシスコ・パートナーズは、テクノロジーおよびテクノロジー関連企業との提携を専門とする世界有数の投資会社です。フランシスコ・パートナーズは、20年以上前の設立以来、400社以上のテクノロジー企業に投資し、テクノロジー業界で最も活発かつ長年の投資企業の一社となっています。現在までに約450億ドルの資本を調達し、その深い業界知識と経営に関する専門知識を活かし、企業の潜在能力を最大限に引き出すのに役立つ機会に投資しています。フランシスコ・パートナーズの詳細については、https://www.franciscopartners.com/をご参照ください。
当報道資料は、2023年8月22日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文はこちら( https://newsroom.ibm.com/2023-08-22-Francisco-Partners-to-Acquire-The-Weather-Company-Assets-from-IBM )をご参照ください。
IBM、ibm.com、The Weather Channelは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。 現時点での IBM の商標リストについては、https://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。