ダッソー・システムズがLCAソリューションを3DEXPERIENCEプラットフォームに統合し、サステナブルなイノベーション・プロセスを実現

•新機能「サステナブル・イノベーション・インテリジェンス」は、製品のライフサイクル全体を通して自然環境に与える影響を予測・最小化し、循環経済に貢献
•新機能によってバーチャルツイン技術とライフサイクル・アセスメント機能を統合、サステナビリティに関する要件を早期に設定し、持続可能性を考慮した意思決定であるかを実行前に評価できるように
•ライフサイクル・インベントリデータで世界を牽引する非営利団体ecoinvent Associationとの戦略的パートナーシップを締結。多領域にわたる事業活動や産業プロセスに伴う排出物関連のデータセット(1万8000個以上)を、ダッソー・システムズのソリューションに統合
※本リリースは、仏ヴェリジー=ヴィラクブレーにて現地時間2022年2月24日に発表したリリースの日本語参考訳です。

ダッソー・システムズ(Euronext Paris: FR0014003TT8, DSY.PA)は本日、ライフサイクル・アセスメント(LCA)の新ソリューション、サステナブル・イノベーション・インテリジェンス(Sustainable Innovation Intelligence)を発表しました。このソリューションを使うことで、企業は自社の生み出す製品、材料、プロセスが環境に与える影響を最小限に抑えつつ、循環経済の推進に貢献することを可能にします。本製品は3DEXPERIENCEプラットフォームに組み込まれたクラウドベースのソリューションであり、バリューチェーン全体のLCA把握に適用することも可能です。また非営利団体ecoinvent Association(エコインベント)との提携により、同団体が収集した1万8,000種類以上もの産業プロセスとその環境への影響に関するデータベースを組み込んでいます。本機能を活用することで企業は、設計、製品開発、製造エンジニアリング、オペレーション、物流などの異なるプロセスが環境に与えるインパクトを、バーチャルツイン上で包括的に把握できるようになります。

ダッソー・システムズのインダストリー、マーケティング&サステナビリティ担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントであるフローレンス・ベルゼレンは、次のように述べています。「持続可能な経済を築き上げるためには、原材料の採取から使用、再利用、リサイクルまで、持続可能なイノベーション・プロセス全体を総合的に変革することが求められます。データサイエンスに基づき、LCA(ライフサイクル・アセスメント)機能とバーチャルツイン技術を組み合わせたソリューションこそ、製造業、都市インフラ開発、ライフサイエンスのどの領域においても、企業自らの意思決定が、天然資源や生態系、人々の健康にどのように影響するのかを理解することを可能にし、イノベーションを実現させる新たな手段となります。当社は3DEXPERIENCEプラットフォームを通じて、国連が掲げる『行動の10年』に貢献しながら事業目標の達成に向けて歩み続ける企業を支援していきます」

気候に関する研究に並行して、多くの企業は温暖化ガス排出量の削減に取り組んでおり、製品ラインや製造システムを見直すことで2030年までにさらに多くの循環型ビジネスモデルを開発しようとしています。しかし、今日の市場に出回っているビジネス・ソリューションのほとんどは、未だに過去の環境フットプリントを遡って評価するものでしかありません。破壊的な変化を伴うイノベーションの力で持続可能性を実現するなら、アップストリーム・シンキングにエコデザインの考え方を組み込むことが有効です。バーチャル環境はこのための場を提供します。

新ソリューションであるサステナブル・イノベーション・インテリジェンス(Sustainable Innovation Intelligence)では、バーチャルツイン技術とLCAデータを組み合わせることによって、LCA担当者、工業デザイナー、設計者、製造エンジニアリング技術者などの関係者が、製品ライフサイクルの早い段階でサステナビリティ要件を策定し、各フェーズ(設計、製品開発、製造エンジニアリング等)の協業を可能にします。これによって、企業は全体として循環型ライフサイクルの実現に寄与できることになります。このソリューションは、資材調達から設計、製造、オペレーション、物流、販売、マーケティング、廃棄や生産終了までをバーチャル環境で包括的に管理するもので、各部門はそれぞれのビジネスプロセスを実行する前にそれらの問題点や改善点を特定することができ、かつ事業全体としてもトレーサビリティと信頼性を確保できます。さらにプラットフォーム上で全体的な見通しや気づきをリアルタイムに得ることもできます。 

サステナブル・イノベーション・インテリジェンス(Sustainable Innovation Intelligence) ソリューションは、ecoinvent Associationのライフサイクル・インベントリ・データベースを組み込んでいます。このデータセットは、自然環境から採取された資源、水源や土壌に排出された汚染物質、大気中に排出された温室効果ガス、他のプロセスで必要となる物質、地球全体もしくは地域レベルで発生する生成物・副産物・廃棄物などの情報を評価し、提供しています。

ecoinvent Associationで暫定ディレクターを務めるエミリア・モレノ・ルイス氏は、次のように述べています。「ダッソー・システムズは、製品プロセスや製造エンジニアリングプロセスのごく初期段階で私共のデータベースをサステナビリティ評価に使用するべくパートナーシップを締結した最初のソフトウェア企業です。LCAは、製品ライフサイクル全体を通した環境影響評価の際に必要となる基準を提供します。LCAをバーチャルツイン技術と統合することで、環境への影響に早くから対処する新たな機会を切り拓いていくのです」

詳細はこちら
Science Based Targetsイニシアチブ(SBTi)から承認された温室効果ガス排出量削減目標の達成と実質排出量ゼロを目指すダッソー・システムズの取り組みにおける 次なるステップとは
https://www.3ds.com/ja/sustainability/lifecycle-assessment

ダッソー・システムズの3DEXPERIENCE プラットフォーム、3D設計ソフトウエア、3Dデジタル・モックアップ、そしてプロダクト・ライフサイクル・マネジメント (PLM) ソリューション
http://www.3ds.com/ja

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(以上)

ダッソー・システムズについて
ダッソー・システムズは3DEXPERIENCEカンパニーとして、人々の進歩を促す役割を担います。当社は持続可能なイノベーションの実現に向けて、企業や人々が利用する3Dのバーチャル コラボレーション環境を提供しています。当社のお客様は、3DEXPERIENCEプラットフォームとアプリケーションを使って現実世界のバーチャルツイン・エクスペリエンスを生み出し、さらなるイノベーション、学び、生産活動を追求しています。ダッソー・システムズ・グループは140ヵ国以上、あらゆる規模、業種の29万社以上のお客様に価値を提供します。より詳細な情報はホームページ、 https://www.3ds.com/ja(日本語) 、https://www.3ds.com(英語)をご参照ください。

3DEXPERIENCE、Compassアイコン、3DSロゴ、CATIA、BIOVIA、GEOVIA、SOLIDWORKS、3DVIA、ENOVIA、NETVIBES、MEDIDATA、CENTRIC PLM、3DEXCITE、SIMULIA、DELMIA およびIFWEは、アメリカ合衆国、ま たはその他の国における、ダッソー・システムズ(ヴェルサイユ商業登記所に登記番号B 322 306 440 で登録された、フランスにおける欧州会社)またはその子会社の登録商標または商標です。

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会社概要

URL
http://www.3ds.com/ja
業種
情報通信
本社所在地
東京都品川区大崎2丁目1番1 ThinkParkTower
電話番号
03-4321-3500
代表者名
フィリップ・ゴドブ
上場
未上場
資本金
27億4609万円
設立
1994年06月