文京学院大学 盛岡市とのアグリイノベーション事業で成果「Waのまちもりおかリース展2025」で『準グランプリ』を受賞
経営学部学生が「くるみ皮チップ技法」を独自開発、地域課題解決と商品化を目指す
文京学院大学(学長:福井 勉)は、盛岡市が令和3年度から実施している「文京区学生と創るアグリイノベーション事業」に令和6年度より参画し、地域課題の解決に取り組んでいます。このたび、本学経営学部の学生たちが地域未活用資源である希少素材のくるみ木の皮を活用したリースが、盛岡市内で開催された「Waのまちもりおかリース展2025」に出展され、43作品の展示の中から来場者投票により『準グランプリ賞』を受賞しました。
当作品は、盛岡市産のくるみの木の皮という地域の未活用資源を活用し、森での採取から加工・デザインまで、学生が一連のプロセスを担って制作したものです。本作品は、12月6日〜7日に道の駅もりおか渋民(岩手県盛岡市)で実施した学生作品の展示・テスト販売企画の一環として制作・展示されていたもので、会期中は多くの来場者から素材や制作背景に関心を寄せる声が寄せられました。
文京学院大学アグリイノベーション事業動画URL:https://youtu.be/8VczofTsJs8?si=KuPWem8bltgm6fGQ
課題解決型学習(PBL)を通じた地域貢献:「文京区学生と創るアグリイノベーション事業」とは
盛岡市では、農業経営体の減少や後継者不足による労働力不足が課題となっており、「担い手不足の解消」や「稼げる農業の実現」に向けた取り組みが行われています。「文京区学生と創るアグリイノベーション事業」は、こうした農業・農村の課題をテーマに、都市部の学生が地域外からの視点と自由な発想を持ち込み、問題解決型学習(PBL)を通じて地域活性化に貢献することを目的としたものです。
文京学院大学経営学部の長期フィールドワーク授業「コンテンツMD」の盛岡班として活動する学生たちは、市域の約7割を占める森林資源や農産物から生じる未活用資源に着目し、昨年度より商品づくりに取り組んでいます。今回『準グランプリ』を受賞したリースも、こうした取り組みの中から生まれた作品であり、「資源を使い切るだけでなく、価値を生み直す」ことを目指した試みの一つです。また、学生たちは作品作りの中でくるみの木の皮の性質を生かした「くるみ皮チップ技法」という独自の技法を発案しています。

◆ 受賞作品選抜展
会 場:深沢紅子 野の花美術館
期 間:令和7年12月9日~12月21日(日)
作品名:「学生がつなぐ、盛岡と東京の絆リース」
右側に「盛岡産」のくるみの木の皮・経木・まつぼっくり、左側に「東京産」の紙・ペットボトルを用い、都会と自然の魅力を対比して表現しています。「くるみ皮チップ技法」が用いられ、未活用資源を活かした新しい造形表現として評価されました。
アグリイノベーションに参画している学生コメント
■学生リーダーコメント(経営学部3年・小池夏音さん 写真前列右)

「今回のプロジェクトを通して、『自然素材に向き合うことの難しさ』と『地域の方々とつながる価値』を強く実感しました。木の皮の採取では、実際に森に入り、自然の状態を見て、触れてきました。こちらに戻ってからは、木の皮の保管や加工の難しさにも直面し、教室では学べない素材の個性に気づくことができました。ひとつとして同じ形や色はなく、それらをどのように作品へ活かすかを考える時間はとても苦労しましたが、その分、完成した時の達成感は大きかったです。
展示・販売会では、来場者の方々が素材や制作の背景に興味を持ってくださり、温かい応援の言葉を多くいただきました。地域の自然や文化を学生の視点から伝える意義を改めて感じています。
ものづくりは“作ること”だけでなく、素材を育んだ地域の方々との関わりや、素材が育まれた環境への理解によって、作品に深みが生まれるのだと学びました。
今後は2月の成果報告会に向けて、販売会で実施したアンケート調査をしっかり分析し、今年度の成果だけでなく、来年度につながる提案ができるよう準備を進めていきます。来年度は本事業の最終年度となるため、盛岡市と文京区をつなぐ制作物として、資産木材である、くるみの木の皮の魅力をより多くの方に届けられるよう、今年度以上のクオリティと成果を目指して取り組みます。」
道の駅もりおか渋民での展示・テスト販売について
学生たちは、盛岡市産のくるみや山ぶどうの木の皮などの未活用資源を素材として活用した受賞リースを含む数々の学生作品を制作し、令和7年12月6日〜7日に「道の駅もりおか渋民」(岩手県盛岡市)で展示・テスト販売をしました。会期中、多くの来場者が足を止め、素材や制作背景に関心を寄せる声や、学生への応援の言葉が多数寄せられました。
<実施概要>
開催日時:令和7年12月6日〜7日
場 所:道の駅もりおか渋民(岩手県盛岡市)
内 容:学生制作アート作品・ロゴオブジェ等の展示・テスト販売、来場者アンケート調査
「文京区学生と創るアグリイノベーション事業」は3年間の事業となり、残り1年となる来年の活動に向けて、今回のテスト販売期間中に実施したアンケート結果や販売実績をもとに、今後の盛岡市内での生産・商品化に向けた改良に活用していく予定です。
学生が制作したオリジナル商品とアート作品
経営学部に所属する学生たちは、地域課題解決の中でも盛岡市産のくるみや山ぶどうの皮などの未活用資源を素材に学生が発案した「くるみ皮チップ」の造形技法や、商品企画制作をすることで、この活動を通して、くるみの木の皮等の森林に存在する未活用資源に関心を持っていただくことを目標としています。





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