北陸コカ・コーラボトリング、Oracle Cloud Infrastructureを活用し、基幹システムのクラウド化とレジリエンス強化を推進
Oracle Exadata Database ServiceとOracle Cloud VMware Solutionを採用し、IT基盤の最適化と災害対策を実現
東京 — 2025年7月29日
日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、取締役 執行役 社長:三澤 智光)は本日、北陸コカ・コーラボトリング株式会社(本社:富山県高岡市、代表取締役社長執行役員:井辻 秀剛)が、基幹業務を支えるIT基盤の刷新にあたり、「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」を採用したことを発表します。本プロジェクトでは、OCI上の「Oracle Exadata Database Service」と「Oracle Cloud VMware Solution」を活用し、基幹システム(業務、会計など)を中心としたインフラ環境のクラウド移行と可用性の強化を実現します。また、従来のデータセンター内で必要とされていたハードウェアの運用・監視作業を不要とすることで、関連工数の大幅な削減を見込んでおり、IT部門の業務効率向上を期待しています。
北陸コカ・コーラボトリングでは、2009年に「Oracle Exadata Database Machine」を導入し、長年にわたり清涼飲料の製造・販売事業を支える基幹システムを運用してきました。老朽化したハードウェアやレガシー化したアーキテクチャが課題となり、特に災害時の業務継続性(BCP)や、電源装置の更改時期の到来を見据えた抜本的な見直しが求められていました。
同社は、「Oracle Exadata」による高性能・高可用なデータベース基盤と、既存の仮想化環境を柔軟に移行可能な「Oracle Cloud VMware Solution」を組み合わせたOCIへのクラウド移行を決定しました。東京・大阪の2リージョンを活用することで、システムの冗長性と災害対策力の大幅な向上を図ります。特に、2024年に発生した能登半島地震を契機に、BCPの強化と地域社会への安定したサービス提供体制の確保が喫緊の課題となっており、本移行はその対応策としても重要な意味を持ちます。現在、約150の仮想サーバーを「Oracle Cloud VMware Solution」へ、2台の「Oracle Exadata」を「Oracle Exadata Database Service」へ移行中です。本プロジェクトにおける基幹システムの稼働は2026年2月を予定しています。
将来的には、「Oracle Cloud VMware Solution」上での運用から「OCI Compute」環境への移行も視野に入れており、さらなる標準化・自動化の実現に向けた検討を進めています。
北陸コカ・コーラボトリング株式会社 代表取締役社長執行役員 井辻 秀剛 氏は次のように述べています。
「当社では、60年以上にわたり地域に密着したリフレッシュメントの提供を続けてきました。これからの事業環境の変化に柔軟に対応し、より高品質なサービスを持続的に提供していくためには、IT基盤の進化が不可欠です。『Oracle Cloud Infrastructure』を活用することで、BCP対策を強化するとともに、リアルタイムな情報活用や将来を見据えたシステム構成の柔軟性を確保することができました。今後も、地域のお客様に選ばれる存在であり続けるため、デジタル活用を一層推進してまいります。」
今回の取り組みの初期段階では、「Oracle Cloud Lift Services」によりアーキテクチャ方針を策定し、日本オラクルのコンサルティング・サービス部門と株式会社システムサポートが、「Oracle Exadata Database Service」や「Oracle Cloud VMware Solution」の構築・移行作業を担当しました。さらに、「Oracle Customer Success Services」の「Oracle Cloud Success Assurance」によるサービス・リクエスト管理体制を整備し、技術課題への迅速な対応を支援しています。
本プロジェクトは、北陸コカ・コーラボトリングが推進する中期経営計画「エリアマーケティング3.0」構想に基づくもので、販売、在庫、販促、気象など多様なデータを統合・活用し、AIによる需要予測や業務最適化を進めるデータドリブンな経営体制の確立を目指しています。
北陸コカ・コーラボトリング株式会社について
北陸コカ・コーラボトリングは、富山・石川・福井の北陸3県および長野県を対象エリアに、清涼飲料の製造・販売を展開。260製品・約30ブランドを展開し、年間2,130万ケースを超える販売を記録、約28,000台の自動販売機と1万4,300の取扱店舗を通じて地域にリフレッシュメントを届けています。https://www.hokuriku.ccbc.co.jp/
日本オラクルについて
私たちのミッションは、人々が新たな方法でデータを理解し、本質を見極め、無限の可能性を解き放てるよう支援していくことです。データ・ドリブンなアプローチにより情報価値を最大化するクラウドサービス、それらの利用を支援する各種サービスを提供しています。オラクル・コーポレーションの日本法人。東証スタンダード市場上場(証券コード:4716)。URL www.oracle.com/jp
オラクルについて
オラクルは、広範かつ統合されたアプリケーション群に加え、セキュリティを備えた自律型のインフラストラクチャをOracle Cloudとして提供しています。オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳細な情報については、www.oracle.com をご覧ください。
商標
Oracle、Java、MySQL及びNetSuiteは、Oracle Corporation、その子会社及び関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。NetSuiteは、クラウド・コンピューティングの新時代を切り開いたクラウド・カンパニーです。
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