日本民間放送連盟賞 『メ~テレドキュメント 葬られた危機~イラク日報問題の原点~』 番組部門「テレビ報道番組」にて最優秀賞受賞!
平成30年 日本民間放送連盟賞 番組部門「テレビ報道番組」におきまして、『メ~テレドキュメント 葬られた危機~イラク日報問題の原点~』が最優秀賞を受賞しました。
メ~テレの最優秀賞受賞は、平成9年(1997年)の番組部門「テレビドラマ」、平成22年(2010年)のCM部門「テレビCM」に次いで3回目で、「テレビ報道番組」では初の快挙です。
メ~テレの最優秀賞受賞は、平成9年(1997年)の番組部門「テレビドラマ」、平成22年(2010年)のCM部門「テレビCM」に次いで3回目で、「テレビ報道番組」では初の快挙です。
日本民間放送連盟賞 番組部門「テレビ報道番組」【最優秀】
『メ~テレドキュメント 葬られた危機~イラク日報問題の原点~』
放送:平成30年5月28日(月) 午前4時00分~午前4時55分
プロデューサー:村瀬史憲
ディレクター:依田恵美子
撮影:矢野健一郎
音声:宇都木琢
編集:鈴木建晴
ナレーション:上田定行
【内容】
今年4月、政府がいわゆるイラク日報の一部を公開した。日報には、自衛隊の駐屯地周辺で一時戦闘が拡大していたことなどが記載されていたが、このように他国の戦争で「派遣される場所は安全だ」と派遣され、現地で危険にさらされたのは、自衛隊が初めてではなかった。湾岸戦争で、日本政府がペルシャ湾へ派遣した中東貢献船「きいすぷれんだあ」が、米軍の指示で危険な海域に入り、ミサイル攻撃にさらされていたのだ。日本政府は、当時の法制度では自衛隊を海外に派遣することができず、アメリカの要請に応えるために民間船を中東貢献船として派遣した。日本政府の指揮下で安全に航行するはずだったこの船は、実際には、船の直上でパトリオットがミサイルを撃墜する事態となった。幸いにも人的被害はなかったが、攻撃を受けた事実は、当時まったく報じられなかった。外務省が機密として隠ぺいしたからだ。
その後、自衛隊を海外派遣するための法整備が進み、海外派遣は自衛隊の本来任務になり、集団的自衛権の行使容認へとつながっていく。番組では、当時、派遣に奔走した元官僚、政治家、そして中東貢献船「きいすぷれんだあ」の元船員へインタビューを敢行。民間船がミサイル攻撃にさらされた背景を探り、海外派遣を支えてきた「虚偽」と「隠ぺい」の原点を指摘する。
【受賞コメント】 プロデューサー 村瀬史憲
最優秀賞という高い評価をいただいたことに驚き、身の引き締まる思いです。我々が元「きいすぷれんだあ」船長の証言に触れたのが去年2月。ミサイル攻撃の裏付け取材を進める一方、自衛隊海外派遣の変遷を遡る中で、「きいすぷれんだあ」の派遣は政府が憲法9条という”壁”に開けた「蟻の一穴」になったのではないか、という推論に至りました。番組の制作にあたっては、船を派遣した側とされた側、それぞれの当事者たちの声を集めることに注力しました。推論の検証は、まだまだ途上です。”憲法の転換点”を探るべく、今後も取材を続けていきたいと思います。
【審査員講評】
・当時の担当者にインタビューし、答えたくない部分をうまく引き出している。当時の断面を切り取ってはいるが、現在でも通じる点があり、今との連続性を考えても良くできている。
・登場人物が多く理解に時間が掛かったが、それぞれのコメントが非常に面白く、人間性をよく捉えていた。民間船の船長が、自分の主義主張と関係なく米軍に貢献するような立場に追い込まれていく怖さと、その事実をどのメディアも報じてこなかったことが今更ながら怖いと感じた。
・好きな作品が多く迷ったが、報道番組とは何かを考えたときに、この「葬られた危機」を選んだ。政府というか国の対応は昔から変わっていない、いつも隠している、ということが非常によく分かった。また太平洋戦争中に民間の船があれだけ攻撃を受けていたということも大きな発見だった。どんどんこういう作品を作ってもらえたら嬉しいと思う。
(参考)メ~テレ 日本民間放送連盟賞「最優秀賞」受賞歴
1997年 番組部門「テレビドラマ」 「劇的紀行 深夜特急’96 熱風アジア編」
2010年 CM部門「テレビCM」 「自社媒体PRスポット/テレビの前の人」
2018年 番組部門「テレビ報道番組」 「メ~テレドキュメント 葬られた危機~イラク日報問題の原点~」 ※今回
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