発売即重版! 各誌・著名人が絶賛!! 人気翻訳家が描く感動のノンフィクション。『兄の終い』。
一刻もはやく、兄を持ち運べるサイズにしてしまおう。
憎かった兄が死んだ。残された元妻、息子、私(いもうと)――怒り、泣き、ちょっと笑った5日間。
憎かった兄が死んだ。残された元妻、息子、私(いもうと)――怒り、泣き、ちょっと笑った5日間。
人気翻訳家 村井理子氏による、3月刊行の書籍『兄の終い』がSNSで話題沸騰中!!
【本書 内容】
不仲だった兄を亡くした。突然の病死だった─
これは複雑な感情を整理していく5日間の話。
分かり合えなくても、憎みきることはできない。
どこにでもいるそんな肉親の人生を終(しま)う意味を問う。
【著者 村井理子 経歴】
翻訳家/エッセイスト。1970年静岡県生まれ。
著書『犬(きみ)がいるから』、『村井さんちのぎゅうぎゅう焼き』など。
訳書『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』(キャスリーン・フリン著)など多数。
「わたくし、宮城県警塩釜警察署刑事第一課の山下と申します。実は、お兄様のご遺体が本日午後、多賀城市内にて発見されました」――寝るしたくをしていた「私」のところにかかってきた1本の電話。それは、唯一の肉親であり、もう何年も会っていなかった兄の訃報だった。第一発見者は、兄と二人きりで暮らしていた小学生の息子・良一君。いまは児童相談所に保護されているという。いつかこんな日が来る予感はあった。金銭的にも精神的にも、迷惑ばかりかける人だった。二度目の離婚をし、体を壊し、仕事を失い、困窮した兄は、底から這いがることなく、一人で死んだのだ。急なことに呆然としている私に刑事は言った。「ご遺体を引き取りに塩釜署にお越しいただきたいのです」
兄は確かに優しいところもある人だった。
わかり合えなくても、嫌いきることはできない。
どこにでもいる、そんな肉親の人生を終う意味を問う。
遺体を引き取り、火葬し、ゴミ屋敷と化している兄のアパートを整理し、引き払う。そして、何より、良一君の今後のことがある。兄の人生を終うため、私(いもうと)、元妻(加奈子ちゃん)、そして息子(良一君)の5日間の修羅場が幕を開ける。
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