「銅原料中の不純物に関する国際セミナー」を開催
プログラムについては、下記のJOGMECウェブサイトをご覧ください。
銅原料中の不純物に関する国際セミナーのご案内(JOGMECウェブサイト)
http://www.jogmec.go.jp/news/event/event_k_10_000073.html
■「銅原料中の不純物に関する国際セミナー」開催結果
日時 | 2018年10月17日(水)9時00分~18時05分 |
場所 | 東海大学校友会館(霞が関ビル35階) |
共催 | 第3回チリ-日本学術フォーラム東京大学 生産技術研究所(日本-ラテンアメリカ学術会議2018) |
後援 | 経済産業省、日本鉱業協会 |
協賛 | 東京大学 生産技術研究所 非鉄金属資源循環工学寄付研究部門 |
講演者・登壇者 | 国内外の政府機関、大学、研究機関、企業より 計22名 |
参加者 | 約210名 |
開会挨拶では、JOGMECの細野 哲弘 理事長、経済産業省資源エネルギー庁の大東 道郎 鉱物資源課長、チリ共和国鉱業省のパブロ・テラサス・ラゴス 次官が登壇し、世界の銅の消費量は今後も増えると予想されるが、不純物の少ない優良な銅鉱石は少なくなる傾向があり、関係各国が連携して銅原料中の不純物の対策を進める必要がある旨を述べ、認識の共有を呼び掛けました。
午前は秋田大学の柴山 敦 教授を座長とし、「セッション1:銅原料中の不純物に関する法規制と社会的受容性」「セッション2:鉱山における銅原料中の不純物の傾向と対策」の2つのセッションが行われました。セッション1では、ICSG(国際銅研究会)、Cochilco(チリ銅委員会)等から、チリ等産銅国の法規制の最近の動向や今後の展望、鉱業国における不純物の「社会的受容性」の調査報告が行われ、セッション2では、チリ銅公社Codelco、Ecometales Ltd.等から、チリの銅鉱山における不純物の上昇や、それに対応する鉱山業の動向等についての講演がありました。
午後は東京大学の中村 崇 特任教授を座長とし、「セッション3:製錬業における銅原料中の不純物処理の現状」「セッション4:銅原料中の不純物低減技術開発の進捗」「セッション5:ヒ素の最終処分と有効利用に関する研究紹介」の3つのセッションが行われました。セッション3では、ドイツのAurubis AG、中国のDongying Fangyuan Nonferrous Metals Co., Ltd.(東営方圓有色金属有限公司)等から、国内外の製錬業によるヒ素等不純物の対応や処理プロセス等について、セッション4では、JOGMEC等から、銅精鉱中のヒ素等不純物を分離除去する技術の開発状況について、セッション5では、British Columbia大学等から、鉱山や製錬所で発生した含ヒ素物質の安定化に関する技術や有効利用等についての講演がありました。
各講演者に対して出席者からは多数の質問・コメントがあり、本課題に関して理解を深めることができました。本セミナーの最後には、JOGMECの廣川 満哉 金属資源開発本部長が、関係者間の継続的な情報交換が重要である旨を述べました。
なお、本セミナーの講演資料は、近日中に以下のJOGMEC金属資源情報ウェブサイトに掲載いたします。
セミナー・講演会(JOGMEC金属資源情報ウェブサイト)
http://mric.jogmec.go.jp/seminar/
JOGMECは引き続き、業界が抱える課題を解決するため、技術開発の支援やセミナー開催等による情報交換を実施し、優良な鉱物資源の安定供給に貢献してまいります。
→全文を読む
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_000274.html?mid=pr_181019
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