点字で受検できる「ニュース検定」受付開始

――「点字毎日」とのコラボで一般の視覚障害者にも提供――

株式会社毎日新聞社

 NPO法人日本ニュース時事能力検定協会と、毎日新聞社、朝日新聞社、全国の地方新聞社などが主催する「ニュース時事能力検定試験(ニュース検定)」は、11月に実施される検定で、視覚障害者向けに点字による受検を受け付けます。全国38都市の公開会場で受検できるほか、学校単位の団体受検にも対応します。問題文の点字翻訳(点訳)は日本で唯一の点字新聞「点字毎日」を発行する毎日新聞社が協力します。7月から受検申し込みの受け付けを開始しました。


■点字など特別対応による受検申し込みはこちらhttps://www.newskentei.jp/i_apply.html

 ニュース検定は、ニュースを読み解き、活用する力「時事力」を認定するとともに、検定問題を通じて養うのが狙いで、五つの分野(政治、経済、暮らし、社会・環境、国際)からバランスよく出題します。
2022年度までに累計56万人以上が受検。合格認定は、大学入試などでも活用されています。
 検定の難易度は、初めてニュースを学ぶ子どもなど向けの5級から、難易度が非常に高い1級まで、受検者の目標やレベルに合わせた六つの級を設定。今回はそのうち、2級、準2級、3級で点字の問題冊子を用意します。

■各級の難易度の目安など、検定の詳しい情報はこちらhttps://www.newskentei.jp/a_index.html

 「ニュース検定を受けたい」という視覚障害者からの要望はこれまでも寄せられており、協会事務局では問題冊子を拡大したり、問題を読み上げたりして対応してきました。2022年9月に実施した検定では、視覚特別支援学校の要請を受けて問題冊子を初めて点字化して提供。点訳には創刊100周年を迎えた「点字毎日」の編集部が協力しました。受検した生徒からは「情報量の多い問題も、自分のペースで読み直したり確認できたりするので、問題の読み上げよりも受けやすかった」と好評でした。
 そこで、今回は受検者の範囲や受検級を拡大し、初めて一般の視覚障害者向けにも実施します。2024年度から「合理的配慮の提供」が民間企業の法的義務となることも見据え、今後も年1回は点字受検の機会を提供する予定です。

 点訳を担当する「点字毎日」は、1922(大正11)年5月に創刊された週刊点字新聞です。まだラジオ放送が始まっていない時代、情報から隔絶されていた視覚障害者に点字という手段で自ら読める新聞を届ける、世界的にもまれな事業としてスタートしました。その紙面は読者である視覚障害当事者の生活や文化に変化を生み出しており、編集部は試験問題ほか各種の点字文書づくりにも長年取り組んでいます。


「ニュース時事能力検定試験」点字実施概要
 〇検定日 11月12日(日)
  準2級:13時~  2級・3級:15時~
 〇検定料(税込み)  2級4800円、準2級3800円、3級3300円
 〇会場 全国38都市の公開会場(詳しくは協会事務局にお問い合わせください)
 〇申し込み方法 協会事務局に締め切り1週間前までに必ずお問い合わせのうえ、ニュース検定公式サイト(https://www.newskentei.jp/)よりお申し込みください。
 〇締め切り日 9月22日(金)
 〇お問い合わせはこちら 日本ニュース時事能力検定協会事務局(03・3212・5116)

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URL
https://www.mainichi.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区一ツ橋1-1-1 パレスサイドビル
電話番号
03-3212-0321
代表者名
松木健
上場
未上場
資本金
-
設立
1872年02月