契約DXサービス「Contract One」が「GPT-4」の利用研究を開始

~チャットによる契約データベース検索など誰でも契約情報を使いこなせる環境を実現~

Sansan株式会社

働き方を変えるDXサービスを提供するSansan株式会社は、契約DXサービス「Contract One」がサービス価値向上を目的に、米国OpenAI社が提供する自然言語処理モデル「GPT-4」の利用研究を開始したことを発表します。

「GPT-4」の特長である高い言語処理性能を生かすことで、「Contract One」で提供している契約書データ化の精度とスピード向上が期待できるほか、チャット型の契約データベース検索機能や契約情報の要約機能など、専門知識がない人を含め全社で簡単に契約情報を活用できる環境を実現し、企業のビジネス強化をサポートします。

■「GPT-4」活用の背景
「GPT-4」は、米国の人工知能研究所OpenAI社が2023年3月に公開した大規模言語モデル(Large Language Model: LLM)で、対話型AI「ChatGPT」の有料版「ChatGPT Plus」とAPI経由で提供されています。前身モデル「GPT-3.5」から言語処理性能が進化し、より複雑なタスクに対応できるようになりました。

当社の契約DXサービス「Contract One」は、契約書を正確にデータ化してデータベースを構築し、契約情報を法務・総務部門に限定せず、ビジネスにおける資産として全社で活用できるソリューションを提供しています。
言語処理に長けた「GPT-4」は、紙やPDFの書類ベースである契約書のDXと親和性が高く、誰でも簡単に契約情報を活用できるソリューションの拡充が見込めます。

これまでは入力したデータが学習利用される可能性がありましたが、データ利用ポリシーの改定や「Azure OpenAI Service」など、データが学習利用されず安全性を維持しながら開発できる環境が整備されてきたことから、今回の利用研究開始を決定しました。


■「GPT-4」の利用研究内容

  • 契約書データ化の精度とスピード向上

「GPT-4」の高い言語処理性能を生かし、現在「Contract One」で提供している紙やPDFなどあらゆるフォーマットの契約書をデータ化する機能の精度、スピードを向上させます。
 

  • 対話型(チャット型)の契約データベース検索機能の検証

「Contract One」で構築した契約データベースの膨大な情報から、必要な情報を誰でも簡単に探せるチャット型の検索機能を検証します。契約書に登場する独特の文章表現や専門用語がわからなくても、チャットで質問するだけで契約データベースから必要な情報を検索、参照できる機能の提供を目指します。
 

  • 契約情報の要約機能の検証

「GPT-4」の高い言語処理性能を生かした、契約データベース上の契約情報を要約する機能を検証します。専門用語や読解難易度の高い長文で構成される契約情報の要約が誰でも簡単に生成でき、専門知識がなくても契約内容や取引条件を正確に理解・把握できる機能の提供を目指します。


■Sansan株式会社 Contract One Unit ゼネラルマネジャー 西村 仁のコメント
グローバルにおける知的財産の競争激化や、新規事業における法規制対応の重要度の高まりなどを背景に、企業の法務部門には以前よりも高度なレベルの企業経営への貢献が求められています。アメリカでは、法務部門がより効果的に企業経営に貢献できるようにする「リーガルオペレーションズ」という取り組みが浸透しており、日本でも注目され始めています。

そのような体制を実現するにはビジネス部門と法務が一体となった取り組みが求められますが、当社が行った調査(※1)では、法務以外のビジネスパーソンの契約に関するリテラシーは低く、契約内容の精査やリスク条項の確認など重要な部分が法務任せになっているという課題がわかりました。

当社の契約DXサービス「Contract One」は、契約情報をビジネスにおける資産として法務部門に限らず全社で活用できる環境を提供すべく、「専門知識がなくても使えるUI」、「契約企業内の利用ID数無制限」、「営業DXサービス『Sansan』との連携」(※2)などを提供してきました。今後は、日々発生するリスク情報と契約情報を紐づけた「リスクの自動検知機能」の提供なども検討しています。

このたびの「GPT-4」の利用研究によって、専門知識がなくても誰でも簡単に契約情報を活用できるソリューションを拡充し、企業のビジネス強化をサポートしたいと考えています。

※1:Sansan株式会社「ビジネスパーソンの契約リテラシーに関する実態調査」(2023年3月23日発表)
https://jp.corp-sansan.com/news/2023/0323.html
※2:Sansan株式会社「営業DXサービス「Sansan」の顧客データベースに取引情報を実装」(2023年3月30日発表)
https://jp.corp-sansan.com/news/2023/0330.html

(以上)

■契約データベースが、ビジネスを強くする「Contract One」
Contract Oneは、Sansan株式会社が提供する契約DXサービスです。過去に取り交わした契約書とこれから取り交わす契約書を正確にデータ化して、データベースを構築。契約情報をビジネスにおける資産として、法務部門に限らず全社員で活用できる環境を作り、さまざまな部門の課題解決を後押しします。部門や拠点を問わず契約データベースを活用することで、社内のあらゆる取引を見える化し、リスクマネジメントの強化や取引条件の最適化などを推進します。

■Sansan株式会社 会社概要
「出会いからイノベーションを生み出す」をミッションとして掲げ、働き方を変えるビジネスデータベースを提供しています。主なサービスとして、営業DXサービス「Sansan」やキャリアプロフィール「Eight」、インボイス管理サービス「Bill One」、契約DXサービス「Contract One」を国内外で提供しています。

設立:2007年6月11日
URL:https://jp.corp-sansan.com
所在地:150-0001 東京都渋谷区神宮前5-52-2 青山オーバルビル13F
資本金:65億11百万円(2022年11月30日時点)
事業内容:働き方を変えるDXサービスの企画・開発・販売
Sansan https://jp.sansan.com
Eight https://8card.net
Bill One https://bill-one.com
Contract One https://contract-one.com

 

 

 

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会社概要

Sansan株式会社

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URL
https://jp.corp-sansan.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区桜丘町1-1 渋谷サクラステージ 28F
電話番号
03-6758-0033
代表者名
寺田親弘
上場
東証プライム
資本金
-
設立
2007年06月