プレスリリース・ニュースリリース配信サービスのPR TIMES
  • Top
  • テクノロジー
  • モバイル
  • アプリ
  • エンタメ
  • ビューティー
  • ファッション
  • ライフスタイル
  • ビジネス
  • グルメ
  • スポーツ

PR TIMESのご利用について

資料をダウンロード

株式会社NHK出版
会社概要

歌川国芳から河鍋暁斎、小村雪岱、渡辺省亭、鏑木清方、そして横尾忠則……。「破格の表現者たち」を軸に従来の日本美術史を再考する『商業美術家の逆襲 もうひとつの日本美術史』が発売!

国宝顔負けの71作品をカラーで収載!

株式会社NHK出版

 浮世絵から新版画、そしてイラストレーション、マンガ――。画壇の権威を軸とする作家や作品を称揚してきた教科書的な美術史の世界では、「商業美術」は研究対象として、ほとんど顧みられてきませんでした。そのため、素晴らしい才能、素晴らしい作品が、商業美術というだけで正当な評価を得られず、ときに忘れられてきました。しかし、こうした商業美術こそが、じつは日本美術の伝統を継承し、次の時代の表現を生み出す原動力となってきたのです。
 著者の山下裕二氏は、美術史家として室町時代の水墨画の研究を起点に、縄文から現代美術まで、これまで幅広く研究を行ってきました。このたび発売の『商業美術家の逆襲 もうひとつの日本美術史』(NHK出版、2021年12月10日刊)は、著者が近年力を入れて再評価に取り組んできた「商業美術家」たちを70点を超えるカラー図版で紹介するとともに、彼らを軸に浮世絵以降の美術史を再考するものです。

 本書は三つのパートで構成されています。パートⅠでは、渡辺省亭と小村雪岱を中心に、江戸の粋を継承する作家、作品を紹介します。続くパートⅡでは、浮世絵に始まる多色摺木版の美と伝統に着目し、近年注目を集めている新版画までを歴史的にたどります。そして最後のパートⅢでは、グラフィックデザインとマンガを中心に、田中一光や横尾忠則、つげ義春といった戦後の商業美術家たちを取り上げます。

 普段、美術に触れる機会が少ない人にとっては、本書で初めて名前を知る作家も多いかもしれません。「この人が忘れられていたなんて信じられない!」と言いたくなる、知られざる才能に出会える一冊です。

【著者】
山下 裕二  (やました・ゆうじ)
1958年、広島県呉市生まれ。美術史家。明治学院大学文学部芸術学科教授。東京大学大学院修了。室町時代の水墨画の研究を起点に、縄文から現代まで幅広く日本美術を論じるほか、講演、展覧会プロデュースなど多方面に活躍。
著書に『日本美術の底力─「縄文×弥生」で解き明かす』(NHK出版新書)、『未来の国宝・MY国宝』(小学館)、『日本美術の20世紀』(晶文社)、『岡本太郎宣言』(平凡社)、『日本美術応援団』(赤瀬川原平との共著、ちくま文庫)ほか多数。


■本書に登場する主な商業美術家

・渡辺省亭(1851~1918)
幕末の江戸に生まれ、明治から大正にかけて活躍。美術の教科書や概説書には載っておらず、少し前まで、専門家ですらその存在をよく知らなかった。しかし、生前は花鳥画の名手として注文が引きも切らず、画壇でも一目置かれていた。

・小村雪岱(1887~1940)
大正から昭和初期にかけて活躍した画家。アカデミックな美術史の世界ではほとんど無視されていたが、一方では根強いファンがおり、特に出版・グラフィックデザイン界の一部の人々の間で伝説的な存在だった。

・歌川国芳(1797~1861)
歴史小説に登場する豪傑をドラマチックに描いた武者絵で一世を風靡。さらに、通常の大判浮世絵三枚分の大画面に描いたダイナミックな作品や、動物をモチーフにした戯画、毒とウイットをたっぷり利かせた風刺画で、江戸っ子の喝采を浴びた。

・河鍋暁斎(1831~1889)
7歳で歌川国芳に弟子入り。門下にあったのは、わずかに2年ほどだが、国芳の諧謔や反骨を受け継ぎ、オールラウンドな画才を発揮した。1993年末から翌年にかけてロンドンの大英博物館で開かれた展覧会をきっかけに日本でも研究が進み、2008年には京都国立博物館で大規模な回顧展が開かれた。

・横尾忠則(1936~)
1960年代から70年代にかけて、グラフィックデザイン界の寵児となる。そこで最高の評価を得ながら、1981年には突然「画家宣言」し、周囲を驚かせた。日本美術を自らの内なるマグマが煮えたぎる坩堝(るつぼ)で溶かし合わせ、誰も思いつかないような表現を生み出し続けている。

 
  • 『商業美術家の逆襲 もうひとつの日本美術史』構成

はじめに

パートⅠ 商業美術の到達点
 第一章 花鳥画の名手はなぜ忘れられたか
 第二章 美人画の巨匠と知られざる名工
 第三章 江戸の美意識はいかに受け継がれたか

パートⅡ 浮世絵から新版画まで
 第四章 浮世絵というターニングポイント
 第五章 「芳」の絵師たちから美術史を見る
 第六章 維新後になぜ挿絵文化が花開いたか
 第七章 大正期の新版画は何を目指していたのか

パートⅢ 戦後の商業美術へ
 第八章 デザイン・イラストの革命児たち
 第九章 つげ義春の原画は、将来国宝になる
 第十章 自分の「眼」で見るということ

おわりに
主要参考文献

 
  • 商品情報

出版社:NHK出版
発売日:2021年12月10日
定価:1,210円(本体1,100円)
判型:新書判
ページ数:224ページ(内、カラー208ページ)
ISBN:978-4-14-088666-3
URL:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000886662021.html
https://www.amazon.co.jp/dp/4140886668/
https://honto.jp/netstore/pd-book_31304091.html
 

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー新規登録無料

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


種類
商品サービス
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

株式会社NHK出版

39フォロワー

RSS
URL
https://www.nhk-book.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都渋谷区宇田川町10-3
電話番号
03-3464-7311
代表者名
松本浩司
上場
未上場
資本金
6480万円
設立
1931年04月
トレンド情報をイチ早くお届けPR TIMESを友達に追加PR TIMESのご利用について資料をダウンロード