横浜美術館「イサム・ノグチと長谷川三郎―変わるものと変わらざるもの」展、2019年1月12日(土)開幕!
1950年代、日本美再発見
2019年1月12日(土)に横浜美術館で「イサム・ノグチと長谷川三郎―変わるものと変わらざるもの」展が開幕します。
1950年、彫刻家イサム・ノグチと、画家長谷川三郎は運命的に出会い、爾来ふたりは固い友情で結ばれます。長谷川はノグチにとって日本の古い文化遺産への無二の案内役となり、ノグチが日本の美の本質を理解する上で重要な役割を果たしました。一方、ノグチは対話を通して長谷川の制作意欲を奮い立たせ、長谷川がそれまでにない創作の地平を切り開くきっかけを与えました。
本展は、ふたりの芸術家の交友を焦点に、彼らが何を見、何を考え、何を目指したのかを、絵画、彫刻、版画、写真、書など、ノグチ作品約50点、長谷川作品約70点を通して明らかにします。
1950年、彫刻家イサム・ノグチと、画家長谷川三郎は運命的に出会い、爾来ふたりは固い友情で結ばれます。長谷川はノグチにとって日本の古い文化遺産への無二の案内役となり、ノグチが日本の美の本質を理解する上で重要な役割を果たしました。一方、ノグチは対話を通して長谷川の制作意欲を奮い立たせ、長谷川がそれまでにない創作の地平を切り開くきっかけを与えました。
本展は、ふたりの芸術家の交友を焦点に、彼らが何を見、何を考え、何を目指したのかを、絵画、彫刻、版画、写真、書など、ノグチ作品約50点、長谷川作品約70点を通して明らかにします。
- みどころ
1950年5月、連合国軍による占領末期の東京でイサム・ノグチと長谷川三郎は出会いました。「古い東洋と新しい西洋」の関係に関心を抱いていたふたりはすぐさま意気投合し、日本美の本質を見極めるべく、京都、大阪、奈良、伊勢を旅しました。
本展では、ふたりが出会った1950年代の作品を中心に、長谷川との旅のあとに制作されたノグチの陶や金属、石の作品、長谷川の墨や拓刷などによる絵画を通して、戦後の日本美術が進むべき道を切り拓こうとした彼らのヴィジョンに迫ります。
2. ノグチ、長谷川、ふたりの代表作と日本初公開作品を多数展示!
日本の国公立美術館が所蔵する長谷川の墨、木版、拓刷による代表作が一堂に揃うほか、ノグチの石の代表作で、日本で制作され、アメリカで発表された後、長らく門外不出であった《庭の要素》(1958年)や、長谷川の知られざるフォトグラムや渡米後に制作された墨画など、日本初公開作品を多数紹介します。
絵画、彫刻、版画、写真、墨画など、約120点におよぶ作品を通して、ノグチと長谷川、ふたりの交友と創作の軌跡を辿ります。
※会期中、一部作品の展示替えがあります。
3. 日米共同開催。横浜会場限定作品も!
本展は、イサム・ノグチ財団・庭園美術館(ニューヨーク)と横浜美術館による共同企画展です。
出品作の大部分は横浜開催後、米国2館(ノグチ美術館[ニューヨーク]、アジア美術館[サンフランシスコ])に巡回されますが、当館ではこれまで関東地方で紹介される機会の少なかった長谷川三郎の、日本における抽象美術のパイオニアとしての功績を代表する《蝶の軌跡》(1937年)をはじめとする抽象作品や写真などを加えて展示します。
また、近年公開されたノグチの《広島の死者のためのメモリアル》石膏モデル(1951-52年)、当館所蔵のノグチ作品もあわせて紹介します。
4. 神奈川ゆかりの作家たち
ノグチは幼少期に母親と茅ヶ崎に暮らし、1952年には北鎌倉にあった北大路魯山人の「田舎家」に新妻山口淑子と暮らしながら制作に励みました。長谷川もまた、1949年より辻堂に暮らし、翌年にノグチと運命的な出会いを果たすことで、新たな抽象表現へと進んでいきました。ノグチは制作の合間を縫ってしばしば長谷川を訪ね、ともに鎌倉の円覚寺で座禅を組んだり、辻堂海岸を歩いたりしながら交友を深めました。
1952年には神奈川県立鎌倉近代美術館(現・神奈川県立近代美術館)で日本の美術館におけるノグチの最初の個展が開催されました。これらは神奈川の美術史においても特筆すべきトピックといえるでしょう。
- イサム・ノグチ作《庭の要素》先行展示中!
- イベント情報
※詳しい内容や参加方法、その他のイベント情報は横浜美術館ウェブサイトをご覧ください。
- 前売券好評販売中!
- 開催概要
イサム・ノグチと長谷川三郎―変わるものと変わらざるもの 会期:2019年1月12日(土)~3月24日(日) 休館日:木曜日(2019年3月21日[木・祝]は開館)、3月22日(金) 開館時間:10時~18時 * 2019年3月2日(土)は20時30分まで(入館は20時まで) 会場:横浜美術館 主催:横浜美術館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)、イサム・ノグチ財団・庭園美術館(ニューヨーク)、神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川) 後援:アメリカ合衆国大使館 助成:テラ・アメリカ美術基金 特別協力:全日本空輸株式会社 協力:FMヨコハマ、首都高速道路株式会社、株式会社ニコン、株式会社ニコンイメージングジャパン、みなとみらい線、横浜ケーブルビジョン 料金:一般1,500(1,300/1,400)円、大学・高校生900(700/800)円、中学生600(400/500)円 ※小学生以下無料 ※65歳以上の当日料金は1,400円(要証明書、美術館券売所でのみ対応) ※( )内は前売/有料20名以上の団体料金(美術館券売所でのみ販売。要事前予約。TEL:045-221-0300) ※毎週土曜日は高校生以下無料(要生徒手帳、学生証) ※障がい者手帳をお持ちの方と介護の方(1名)は無料 ※観覧当日に限り本展のチケットで「横浜美術館コレクション展」も観覧可 問合せ:045-221-0300 WEB:https://yokohama.art.museum/special/2018/NoguchiHasegawa/ |
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