[イベント開催報告]創業90周年記念「Future Talks by IMAGICA GROUP」を東京国際映画祭と連動開催

~三池崇史氏、木下麦氏×ユージン氏によるトークセッション、アニメ制作におけるAI活用の最新の調査・開発事例や『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』における映像技術等をご紹介~

IMAGICA GROUP

映像の企画から制作、映像編集、配信・流通向けサービスに至るまでを、グローバルにワンストップでお届けする株式会社IMAGICA GROUP(本社:東京都港区、代表取締役社長:長瀬 俊二郎)は、創業90周年の節目にあたり、映像・映画業界をはじめとする皆様のご支援とご愛顧への感謝を込めて、2025年10月31日(金)、第38回東京国際映画祭の会期中に、特別セッション「Future Talks by IMAGICA GROUP ~90年の感謝とともに、未来をつくる人へ~」(全4セッション)を開催いたしました。

前半2つの<学生向け>の監督トークセッションでは、グループ会社のオー・エル・エムとともに数々の作品を手がけてきた三池崇史監督と、アニメーション作品で新たな表現に挑み、活躍の場を広げる木下麦監督(P.I.C.S. management / 最新作 全国劇場にて公開中 『ホウセンカ』)とユージン監督(ROBOT)に登壇いただき、映像を志す学生や若手クリエイター約120名の皆様とともに作り手のこれからを考え、語り合いました。

後半2つの<映像業界向け>セッションでは、最新の映像技術やアニメ制作におけるAI活用の最新の調査・開発事例をご紹介しました。2024年12月に始動した経済産業省/NEDOによるGENIACプロジェクト「ANIMINS(ANIMe INSight)」の取り組みから、アニメ制作におけるAI活用の最新の調査・開発事例をご紹介。さらに、サンライズとスタジオカラーが共同制作したガンダムシリーズ最新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』における色表現や新たな試みについて、エグゼクティブ・プロデューサーの小形尚弘氏をお招きし、お話しいただきました。アニメーションや映画制作に携わる方々をはじめ、配給会社や配信・放送事業者、エンジニアなど約200名の皆様にご参加いただきました。

1st Session
「Director’s Dialogue-三池崇史監督と実写映画の未来を考える-」 

《登壇者》三池 崇史 氏(映画監督)

《 M C 》赤ペン瀧川 氏

本セッションの前半では、三池監督にとっての「国際映画祭とは」という質問から始まり、「各映画祭の特色」や映画監督としての「作家性・作品性について」お話いただきました。

後半は、「対話コーナー」を設け、会場に参加した学生からの質問に、三池監督が直接お答えになりました。「多様な題材やトーンの作品を手がける三池監督の幅広い表現を生み出すモチベーションや着想はどこから生まれるのか?」「Instagramのリール動画などのショートビデオや、ショートフィルムは映画を超えていくのか?」といった質問に対し、三池監督は、AIと映画の関係性、そしてAIを創作の手段としてどのように活用しているかについてご自身の考えを交えながら、学生一人ひとりに丁寧に言葉を返されていました。

三池 崇史 氏
赤ペン瀧川 氏(左)

2nd Session
「Animating Dialogue -木下麦監督/ユージン監督 若き制作者と未来を語るオープントーク」

《登壇者》
木下 麦 氏(アニメーション監督 / キャラクターデザイナー / イラストレーター 所属:P.I.C.S. management)

ユージン 氏(映像作家 / アニメーション作家 所属:ROBOT)
《 M C 》赤ペン瀧川 氏

本セッションの前半は、今年の東京国際映画祭アニメーション部門でも上映された『ホウセンカ』の話題からスタートしました。木下麦監督、ユージン監督にとっての「国際映画祭とは」のテーマを皮切りに、「創作活動と発信」をし続ける力や、アニメ制作会社ではなく様々なジャンルを手がける映像プロダクションに所属するという「クリエイターにとっての制作環境」についてお話いただきました。

後半は、会場に参加された学生の皆さんから「伏線が多くある物語の中で、どのようなところから物語を構成し始めるのか?」「3DCGのアニメーション作品が主流の中で、アナログとデジタルをどう使い分けているのか?」「原作のないオリジナル作品を初めて視聴者にみせる時の心の掴み方や工夫」などについて質問が寄せられ、世代の近いお二人ならではの視点でお話されました。

左から、赤ペン瀧川 氏、木下 麦 氏、ユージン 氏

3rd Session 
「AI CREATION:アニメ制作の新たなパートナー - AI Mage|オー・エル・エム・デジタル」

《登壇者》
張 鑫|Xin Zhang 氏(AI Mage株式会社 代表取締役CEO)

四倉 達夫 氏(株式会社オー・エル・エム 取締役執行役員|株式会社オー・エル・エム・デジタル 取締役 R&Dスーパーバイザー|株式会社IMAGICA GROUP Advanced Research Group 

リサーチディレクター |博士(工学))

本セッションの前半では、四倉氏より、アニメクリエイター創出支援・制作支援を目的にアニメ×生成AIの利活用に関する調査を行う「ANIMINS(ANIMe INSight)のプロジェクト概要」「中間成果」を説明いただきました。後半はプロダクションユースを見据えた技術紹介として、四倉氏が「彩色支援技術:SHIAGEDO」を、張氏が「類似画像検索支援技術:AGI Search」のデモンストレーションを交えながら、ご紹介しました。

張 鑫|Xin Zhang 氏
四倉 達夫 氏

4th Session
「TECH-FUSION:『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』における色表現と新たな取り組み

- バンダイナムコフィルムワークス|IMAGICAエンタテインメントメディアサービス」

《登壇者》

小形 尚弘 氏(株式会社バンダイナムコフィルムワークス 取締役 ガンダム事業本部 本部長)

関口 正人 氏(株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービス カラリスト)

《モデレーター》
鈴木 基子 氏(株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービス プロダクション営業部 アニメーション営業グループ マネージャー)

本セッションでは、「ガンダムにおける“色”とは」を軸に、「1:プロダクションとして色について意識していること」「2: ガンダムの制作において特に気を付けている点」「3:本作での劇場上映を行った意図について」「4:カラーさんとの共同制作について」の4つの視点から、小形氏よりお話しいただきました。続いて、モデレーターの鈴木氏より「『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』における色管理の流れ」について説明があり、関口氏からは「劇場版アニメーション作品のグレーディング」および「HDR化作品のグレーディング」について、技術的な観点からご説明いただきました。さらに、『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の実際の作業工程をもとに、複数シーンにおけるグレーディング〈前〉と〈後〉を比較しながら、具体的な技法を紹介されました。

左から、鈴木 基子 氏、小形 尚弘 氏、関口 正人 氏

「Future Talks by IMAGICA GROUP ~90年の感謝とともに、未来をつくる人へ~」の4つのセッションを通じて、映像に携わる多くの方々とともに「未来をつくる」時間を共有できたことに、心より感謝申し上げます。IMAGICA GROUPは、創業90年の歴史を次の時代へつなげながら、これからも人と技術、表現をつなぎ、映像の可能性を広げてまいります。

《イベント概要》

イベント名称

「Future Talks by IMAGICA GROUP ~90年の感謝とともに、未来をつくる人へ~ 」

日時

2025年10月31日(金)13:00~19:00

会場

東京ミッドタウン日比谷 6F BASE Q HALL1(東京国際映画祭 開催エリア内)

参加費

無料(要事前申込)

主催

株式会社IMAGICA GROUP

共催

株式会社ロボット
株式会社ピクス
株式会社オー・エル・エム
株式会社オー・エル・エム・デジタル
株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービス

協力

AI Mage株式会社

株式会社バンダイナムコフィルムワークス

東京国際映画祭

特設サイト

https://www.imagicagroup.co.jp/90th-anniversary/TIFF_event/

【株式会社IMAGICA GROUP】

1935年の創業以来、新たな“映像”の価値創出に挑戦し続け、これからも「世界の人々に”驚きと感動”を与える映像コミュニケーショングループ」を目指してまいります。

・会社名:株式会社IMAGICA GROUP / IMAGICA GROUP Inc.

・代表者:代表取締役社長 社長執行役員 長瀬 俊二郎

・所在地:〒105‐0022 東京都港区海岸一丁目14番2号

・創業:1935年2月18日

・資本金:33億6百万円

・事業内容:映像コンテンツ事業、映像制作技術サービス事業、映像システム事業等を営むグループ会社の事業の統括。IMAGICA GROUPは、映像の企画から制作、映像編集、配信・流通に至るまでを、グローバルにワンストップでお届けし、エンタテインメントに限らず、産業や医療、さらには学術研究などの幅広い分野へも、映像技術を活用した高品質な製品・サービスを提供しています。

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会社概要

株式会社IMAGICA GROUP

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URL
https://www.imagicagroup.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区海岸一丁目14番2号
電話番号
-
代表者名
長瀬 俊二郎
上場
未上場
資本金
33億600万円
設立
1974年06月