ブッキング・ドットコム、アジア太平洋地域の旅行者を対象とした「Taste of Home Asia Pacific」調査の結果を発表
~ブッキング・ドットコムの最新調査、「食」をきっかけに旅を選ぶ人が増加し、アジア太平洋地域でバケーションレンタル需要の拡大傾向が浮き彫りに~

【2025年10月10日】
「すべての人に、世界をより身近に体験できる自由を」を企業理念に、多種多様な宿泊施設や旅行体験、フライト、レンタカーを提供する世界最大級のデジタルトラベルプラットフォーマー Booking.com は、このたび、アジア太平洋(以下、APAC)地域の旅行者を対象に実施した「Taste of Home Asia Pacific」調査の結果を発表しました。
本調査では、2025年において、「食」がバケーションレンタル体験を左右する重要な要素となっていることが明らかになりました。APACの旅行者は、現地の味を堪能したり、家族や友人と食卓を囲んだり、自ら料理を楽しめるような、本物志向でユニークな空間を選ぶ傾向が強まっています。「食」はもはや「単なる食事」ではなく、人とのつながりや文化体験、そして心に残る思い出を生み出す時間で、旅の「ハイライト」を超えて「文化への入り口」へと進化しています。
本調査は、APACの旅行者8,000人以上を対象に実施されたもので、「食」を軸にした体験が旅行先選びに大きな影響を及ぼしていることが浮き彫りになりました。個性や意味のある滞在を求める旅行者のニーズに応え、バケーションレンタルは進化するトラベルトレンドの中心的な存在となりつつあります。
ホリデーホーム ― グルメ旅の“隠し味”
多様な食のトレンドや嗜好は、旅行者の旅のスタイルに大きな影響を与えており、その中でホリデーホームは料理体験を楽しむ旅行に最適な宿泊形態として注目されています。実際、旅行中に料理や食習慣を変えるフーディー(食にこだわる旅行者)はAPACの旅行者で97%(日本:86%)にのぼります。彼らは地元の市場を訪れ(APAC:85%、日本:76%)、現地の料理を作り(APAC:34%、日本:21%)、新しい調理器具を試し(APAC:33%、日本:18%)、新しいレシピに挑戦しています(APAC:34%、日本:16%)。
日本でも食は旅の在り方を大きく左右しており、日本の旅行者の90%が食を重視しており、55%が特定の飲食スポットを目的に旅行先を選んでいます。ホリデーホームは、新鮮でみんなで楽しめる食事を可能にする柔軟性(日本:25%)、プライバシー(日本:30%)、キッチン利用の自由(日本:14%)、好きな時間に食事できる自由(日本:21%)を提供しています。
外食もまた、日本のフーディー旅行者にとって旅の大きな楽しみであり、55%が海外旅行中に定期的に地元のレストランで食事をしています。さらに、27%は現地の食体験によりアクセスしやすいことを理由にホリデーホームを予約しています。最終的に、日本の旅行者の55%が、特定のレストランや飲食店を訪れることを唯一の目的として旅行先を選んでいることが明らかになりました。
APAC地域における「食」を中心としたホリデーホーム旅行体験を形づくる際立ったトレンドは4つあります。キッチンで主導権を握るのは誰か、旅行者がどのように買い物や食事を楽しみ、そして自らの“フーディー”としてのアイデンティティをどう定義しているのかーこれらのトレンドは、ホリデーホームへの関心拡大の背景にある新たなインサイトを示しています。
1. ホリデーホームの“新しいシェフ”
ホリデーホームにおける「シェフ」の役割は変化しています。日本の旅行者で母親が料理を担当する割合はわずか13%にとどまっています。今では若い世代が自信を持って主導権を握り、家族のレシピに新しいアイデアを取り入れるようになっています。
日本では、ミレニアル世代(日本:24%)が家族のレシピを料理する割合が最も高く、次いでZ世代(日本:22%)、X世代(日本:17%)、そしてベビーブーマー世代(15%)となっています。また、Z世代(9%)は自分自身の料理を作る割合も最も高く、ミレニアル世代(5%)、X世代(5%)、ベビーブーマー世代(3%)を上回っています。

注目すべきは、日本の旅行者全体の11%がホリデーホームで「もてなしのために」料理をしており、この傾向はZ世代のおいても11%にまで高まっています。
2. ホリデーキッチンのペルソナ
ホリデーホームは「どこで食べるか」だけでなく、「キッチンに立つときに自分がどんな人になるのか」までも映し出しています。そこから4つの特徴的な“ホリデーキッチン・ペルソナ”が浮かび上がっています。

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コンフォート志向のトラディショナリスト:家族のレシピ(APAC:38%)や心安らぐ料理(APAC:33%)を好むタイプ
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大胆なエクスペリメンター:新しいレシピや調理法に挑戦することを楽しむ人々の3分の1(APAC:34%)を占めるタイプ
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気楽なミニマリスト:ホリデーホーム滞在中は、より簡単で手早く作れる料理にシフトするタイプ(APAC:42%)
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エンターテイナーなソーシャライト:キッチンでの腕前を発揮し、共同調理やグループでの料理を好むタイプ(APAC:34%)
これらのペルソナが示しているのは、ホリデーホームのキッチンが、もはや単なる「機能的な場所」ではなく、味わい、創造性、そしてつながりの舞台へと変わりつつあるということです。
3. 「トロリー・ツーリズム」
お土産はもう過去のもの ― いまの旅行者は、買い物かごいっぱいに新鮮な食材や常備品を詰め込んでいます。APAC地域全体で、ホリデーホームは「トロリー・ツーリズム(買い物かご観光)」の広がりを後押ししており、地元の食品市場やフーディーフェスティバル、話題のスーパーマーケットや人気店を訪れることが旅行体験の一部となっています。
日本の旅行者もこのトレンドを積極的に取り入れており、滞在中に地元のビジネスを支援しながら、新鮮で季節感のある食材や地域特有の食材を使って料理を楽しんでいます。これは単に「良い食事をする」ことにとどまらず、「賢く買い物をし、地元の食文化とつながる」ことでもあるのです。

特筆すべきは、日本の旅行者の76%が旅行中に地元のスーパーマーケットや食品市場を訪れることを楽しんでおり、この割合はホリデーホームを頻繁に利用する旅行者では80%にまで上昇している点です。
4. 「ポータブル・パントリー」
APAC地域の旅行者は、まるで自分のキッチンをそのまま持ち運ぶかのように旅をしています。お気に入りのスパイスや調理器具を携えて、「ポータブル・パントリー(携帯できる食料庫)」を用意することで、旅行先でも安心感や伝統、そして利便性を確保しているのです。これにより、ホリデーホームのキッチンは馴染みのある空間でありながら、その土地ならではの食体験も楽しむことができます。
日本では、旅行者の75%が食品や調理関連のアイテムを持参しており、その内容は、お気に入りのお菓子(36%)、ソフトドリンク(35%)、ペットボトルの水(28%)、紅茶/コーヒー(23%)など多岐にわたります。この傾向はインド、韓国、ベトナム、タイ、インドネシアなど、他のAPAC地域ではさらに顕著で、90%以上の旅行者が何らかの食関連アイテムを持参しています。

日本では、フーディー旅行者の半数以上(54%)が食体験を重視する滞在に旅館を好んでおり、そのほか人気の選択肢として、カントリーコテージ(日本:17%)、プライベートヴィラ(日本:16%)、キャンプ/グランピング/テント(日本:15%)が挙げられます。
また、ホリデーホームはリラックスした休暇から大規模なお祝いまで、多様な目的に理想的な選択肢です。栄養のある食事を自分で作ったり、豪華なごちそうをふるまったり、地元の食文化の探索と両立させたりと、自由度の高い過ごし方が可能です。日本では、家族旅行(51%)に次ぐ主な予約理由は友人との旅行(24%)であり、23%が純粋にくつろぐため、10%がウェルネス目的、14%が誕生日や記念日を目的にホリデーホームを予約しています。
ブッキング・ドットコムのアジア太平洋地域 マネージング・ディレクターであるローラ・ホールズワースは、次のように述べています。
「ブッキング・ドットコムの『Taste of Home Asia Pacific』調査は、『食』がホリデーホーム旅行の中心にあることを示しています。旅行者は快適さを求めるだけでなく、現地の味を探り、料理に挑戦し、食事を通じて人とつながるためにホリデーホームを選んでいます。食の体験は旅行の意思決定における重要な要素となりつつあり、ホリデーホームを発見と交流の場へと変えていることが本調査で明らかになりました。
ブッキング・ドットコムは、現在3,100万件以上の宿泊施設リスティングのうち840万件以上のホリデーホームを提供しており、世界中でできる限り幅広い滞在の選択肢を揃えることで、すべての人に、世界をより身近に体験できる自由を提供することを目指しています。ホリデーホームでの滞在をいかにシンプルで思い出深いものにできるかを理解することはとても大事だと考えています。本調査は、旅行者が何を求めているのかについて貴重なインサイトを提供し、地域の観光経済を支える代替宿泊施設の役割に関する前向きな議論を促すものです。さらに、この調査結果が宿泊施設オーナーにとっても、旅行者の嗜好をより深く理解し、ゲストのニーズに応える計画を立てるためのヒントになれば幸いです。」
バケーションレンタルにおすすめの日本国内の宿泊施設
■THE HOUSE hayama(神奈川県三浦郡葉山町)
https://www.booking.com/hotel/jp/the-house-xie-shan-ting.ja.html
(口コミスコア10点満点中、9.0点を獲得)


■SANU 2nd Home 軽井沢1st(長野県北佐久郡軽井沢町)
https://www.booking.com/hotel/jp/sanu-2nd-home-qing-jing-ze-1st.ja.html
(口コミスコア10点満点中、10点を獲得)


■ミヤマテラス(京都府南丹市美山町)
https://www.booking.com/hotel/jp/miyamaterasu.ja.html
(口コミスコア10点満点中、9.6点を獲得)


調査方法
本調査はブッキング・ドットコムによって、2025年7月25日から7月28日にかけてオンラインで実施され、サンプルはオーストラリア、ニュージーランド、インドネシア、インド、日本、韓国、タイ、ベトナムの18歳以上の成人8,047名で構成されています。対象者は、国内外を問わず旅行の際にホリデーホームまたは短期レンタルを予約・宿泊した経験を持つ人です。本レポートでは簡潔さのため、これらの対象者を「APACの旅行者」および「日本の旅行者」と表記しています。
調査票は、YouGovがRed Havasおよびブッキング・ドットコムと協力して設計しました。インタビュー終了後、データは年齢・性別・地域に基づいて加重調整され、日本におけるホリデーホーム利用者の推定母集団に整合するように処理されています。
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Booking.comについて
1996年にアムステルダムにて設立され、Booking Holdings Inc.(NASDAQ:BKNG)の一員として、「すべての人に、世界をより身近に体験できる自由を」を企業理念に掲げています。多種多様な宿泊施設と移動手段を簡単かつワンストップで予約ができるプラットフォームを通して、世界中のお客様に思い出に残る体験を提供しています。また、ブッキング・ドットコムでは、ロイヤルティプログラム「Genius」に登録することで、世界中の数十万軒もの対象施設や対象のレンタカーで割引や旅行特典を利用することができます。詳細については、ブッキング・ドットコムの公式SNSアカウント (@bookingcom_jp)、もしくは https://news.booking.com/ja をご覧ください。
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