コンゴ民主共和国:エボラ治療薬の効果を測る臨床試験に参加
国境なき医師団(MSF)は、エボラ出血熱が流行しているコンゴ民主共和国(以下、コンゴ)の北キブ州で、エボラ治療に効果が期待されている4つの治療候補薬を対象にしたランダム化比較試験(RCT)に参加する。臨床試験はコンゴ保健省と連携したうえで、現在、流行の中心地となっているカトゥワとブテンボにあるMSFのエボラ治療センターで始まる。
最も効果の高い治療薬を特定する
RCTは研究対象となる人を無作為に2つの集団に分けて比べる試験手法。今回の臨床試験の目的は、対象となる4つの治療候補薬、レムデシビル、mAb114、REGN-EB3、ジーマップのうちどれが最も高い効果を示すか特定することだ。
コンゴ保健省は、2018年8月1日にエボラ流行宣言を出し、同年11月には北キブ州内にあるエボラ治療センターで候補薬の臨床試験を開始した。この4つの治療候補薬はそれ以来、「新しい未承認治療の実験的使用(MEURI)」に則って患者に勧められてきた。一連の臨床試験で得られる科学的データによって、治療候補薬の有効性に結論を出せると期待されている。
今回の臨床試験は世界保健機関(WHO)が召集した運営委員会の監督下に置かれ、コンゴの国立医生物学研究所(INRB)と米国国立衛生研究所ほか、コンゴ国内または国際的な団体や機関と連携して行われる。ブテンボでは2月7日に開始、カトゥワでも近日中に開始を予定している。
ブテンボにあるMSFのエボラ治療センターは96人まで患者の受け入れが可能で、2019年1月月に開院したカトゥワの治療センターは62床を備えている。現在までに、MSFはこの2つのセンターで2100人以上の患者を受け入れた。このうち250人が確定例と診断され、そのうち110人は既に回復している。
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