オラクル、Fusion Applications全体で新たなAIエージェントを搭載しエンタープライズAIを進化

Oracle Fusion Cloud Applicationsに組み込まれた新しいAIエージェントが、財務、人事、サプライチェーン、営業、マーケティング、サービス全体で、よりスマートな意思決定を推進

日本オラクル株式会社

Oracle AI World、ラスベガス ― 2025年10月17日

(本資料は米国2025年 10月 15日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリースの抄訳です)

オラクルは本日、より迅速な実行、よりスマートな意思決定、よりコスト削減を支援する新しいAIエージェントを、「Oracle Fusion Cloud Applications」内に搭載したことを発表しました。これらのAIエージェントは、「Oracle AI Agent Studio for Fusion Applications」で構築され、業界をリードするLLMを活用し、包括的なクラウドアプリケーション群である「Oracle Fusion Applications Suite」に組み込まれています。新たなAIエージェントは、企業リーダーがコア・ファイナンス機能を変革し、人事プロセスを最適化し、サプライチェーン全体のパフォーマンスを向上させ、新たな収益機会を開拓することを支援します。

オラクルのアプリケーション開発担当エグゼクティブ・バイスプレジデントであるスティーブ・ミランダ(Steve Miranda)は次のように述べています。「AIはすべての業界に大きな変化をもたらし、業務の進め方を再定義し、ビジネス・プロセスを変革し、エンタープライズ・データから新たな価値を引き出しています。『Oracle Fusion Applications』に組み込まれた生成AIの機能拡張により、お客様は財務、人事、サプライチェーン、カスタマー・エクスペリエンスの運用を再構築できます。ERPにおける異常検知、人事におけるスキルギャップの解消、サプライチェーンにおける業務の効率化、営業チームの新たな機会発掘など、『Fusion Applications』内のAIエージェントは、お客様がよりスマートに働き、生産性を高め、自信をもって成長する力を与えます。」

「Oracle Cloud Infrastructure」上で稼働するOracleのAIエージェントは、革新的なセキュリティがあらかじめ組み込まれており、「Oracle Fusion Applications」にネイティブ連携で追加コストなく提供されます。既存の業務フローに組み込まれることで、ユーザーの業務スピードと意思決定の質を向上します。新たなAIエージェントは、財務、人事、サプライチェーン、カスタマー・エクスペリエンスの各プロセスにおいて、業務の効率化と生産性の飛躍的な向上を目指しています。

Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning (ERP)」および「Oracle Fusion Cloud Enterprise Performance Management (EPM)」のAIエージェントには、以下が含まれます。

  • 買掛エージェント: AP(買掛)チームがマルチチャネルの請求書処理を自動化することを支援します。メール、ポータル、EDI/電子請求書、PDFから請求書を取り込み、データ抽出と正規化、購買オーダーや受入との突合、配布や会計処理、税適用、ポリシーや不正のチェック、承認から支払までのルーティングを実行します。これにより人手を介さない処理が促進され、手作業やエラーが減少し、コンプライアンスの強化が期待できます。

  • 元帳エージェント: 経理担当者がレポートの追跡から、継続的なインサイトとアクションへと移行することを支援します。自然言語でのモニタリング・プロンプトの設定、内容に応じた問い合わせや、説明と補足情報の提供、仕訳の自動作成などを行い、課題解決の迅速化、手戻りの削減、精度の向上、財務の可視化を実現します。

  • プランニング・エージェント: FP&Aチームによる継続的かつ連携された計画立案をサポートします。自然言語でのリアルタイム傾向と差異分析、Fusionのファイナンス/業務データを基にしたイベント駆動型予測、シナリオ・シミュレーション(What-if)の支援を行い、計画サイクルの短縮、精度向上、部門横断の意思決定を促進します。

  • 支払エージェント: ファイナンスチームによるキャッシュアウトフローの最適化と支払オプション拡大を支援します。早期支払いやバーチャルカード、ファイナンスオプションの評価と管理、サプライヤーの迅速なオンボーディングおよび実行のための取引銀行システムとの連携、承認や例外の監視などを可能にし、支払結果の加速、各種プログラムの採用拡大、運転資本の向上に貢献します。

Oracle Fusion Cloud Human Capital Management (HCM)」のAIエージェントには、以下が含まれます。

  • チーム連携アドバイザー・エージェント: 従業員とマネージャーがより効果的な面談を実施できるよう支援します。エージェントは従業員の業績進捗・課題・要望に関する週次アップデートを取りまとめて送信し、それらに基づいて次に取るべき行動を明確にした要約と、面談を効果的に進めるためのフォローアップ質問をマネージャーに提示します。

  • タレント・アドバイザー・エージェント: マネージャーが従業員の昇進やキャリア開発を計画できるよう支援します。目標、パフォーマンス評価、面談、フィードバック、功績のデータを活用して従業員のパフォーマンスを正確に把握し、昇進や昇給など、次に取るべき適切なアクションについて、マネージャーからの質問に回答します。

  • マネージャー・コンシェルジュ・エージェント: マネージャーがチームをより効果的に率いることを支援します。報酬、休暇、タレント・マネジメント、雇用情報に関する問い合わせに対応し、あらゆる質問が適切な担当者へ効率的にルーティングされるようにして、タイムリーで正確、かつ適切なチーム管理に必要な支援を提供します。

Oracle Fusion Cloud Supply Chain & Manufacturing (SCM)」のAIエージェントには、以下が含まれます。

  • 見積から購買依頼作成エージェント: 調達チームが見積もりから購買申請のプロセスを自動化することで手作業を削減し、時間短縮とエラー最小化を実現します。メール経由で受領したサプライヤー見積から見積明細付きで購買依頼を作成できます。

  • フルフィルメント処理アシスタント・エージェント: フルフィルメント・マネージャーが緊急出荷依頼を効率化し、ピッキング・梱包・発送プロセスを簡素化します。オーダー状況の迅速な取得、ピッキングの開始、最適な梱包の推奨、発送の実行を通じて、優先度の高い注文を迅速に処理できます。

  • 受注オーダー・アシスタント・エージェント: カスタマー・サービス担当が受注オーダーの作成とパーフェクトオーダー実行の改善を支援します。顧客、商品、価格、プロモーションの詳細を受注オーダー情報に追加、在庫確認、配送スケジュール設定、リアルタイム推奨なども可能です。

Oracle Fusion Cloud Customer Experience (CX)」のAIエージェントには、以下が含まれます。

  • アカウント製品適合エージェント: マーケティング担当者が、購買の可能性が高い顧客を優先して対応できるよう支援します。このAIエージェントは、理想的な顧客プロファイル(Ideal Customer Profile: ICP)や予測スコアリング、アカウントデータ、エンゲージメント・シグナル・データを利用して、購買意欲が高い顧客を特定します。

  • 商談アドバイザー・エージェント: 営業担当者が商談を迅速にクロージングできるよう、必要な情報を提供します。このAIエージェントは、製品や価格概要、ソリューションガイド、顧客事例、ユースケースなどから必要な情報を自動で抽出し、見込顧客に提供できるようにします。

  • エスカレーション予測エージェント: サービス担当者がエスカレーションのリスクが高いサービス・リクエストを事前に特定できるよう支援します。このAIエージェントは、リクエストの属性に基づいて顧客の感情を分析し、エスカレーションの可能性が高いリクエストを予測します。

「Oracle Fusion Applications」に組み込まれた新しいAIエージェントに加え、お客様およびパートナーは「AI Agent Studio for Fusion Applications」を活用して、エンタープライズ全体に包括的なプラットフォーム上で、独自のAIエージェントやエージェント・チームを構築、テスト、展開できます。「AI Agent Studio for Fusion Applications」を利用することで、「Oracle Fusion Applications」のお客様は「AI Agent Marketplace」を活用し、パートナーが構築した検証済みAIエージェントを簡単に検索・導入し、エンタープライズ環境内へ展開できます。

「Oracle Fusion Applications」の詳細については、oracle.com/jp/applications をご覧ください。

Oracle Fusion Cloud Applicationsについて

Oracle Fusion Cloud Applicationsは、組織が業務を迅速に実行し、より賢明な意思決定を行い、コストを削減できるようにする、AI機能が組み込まれた統合クラウド・アプリケーション・スイートを提供します。Oracle Fusion Applicationsには、次の製品が含まれます。

  • Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning (ERP): AIを活用した財務・オペレーション向けアプリケーションの包括的なスイートを提供し、生産性の向上、コスト削減、インサイトの拡充、意思決定の改善、内部統制の強化を支援します。

  • Oracle Fusion Cloud Human Capital Management (HCM): AIを活用した包括的な人事プラットフォームを提供し、人事プロセスとデータを統合することで、従業員ライフサイクル全体のタスク自動化、従業員エクスペリエンスの向上、人事リーダーへの実行可能なインサイトの提供を実現します。

  • Oracle Fusion Cloud Supply Chain & Manufacturing (SCM): AIを活用した包括的なプラットフォームを提供し、サプライチェーンとオペレーションのプロセスを統合することで、レジリエンスの強化と市場変化への迅速な適応を支援します。

  • Oracle Fusion Cloud Customer Experience (CX): AIを活用したアプリケーション・スイートを提供し、マーケティング・営業・サービスのプロセスを統合・管理することで、新規獲得、より強固な顧客関係の構築、カスタマー・エクスペリエンスの向上を支援します。

オラクルについて

オラクルは、広範かつ統合されたアプリケーション群に加え、セキュリティを備えた自律型のインフラストラクチャをOracle Cloudとして提供しています。オラクル(NYSE: ORCL)について、詳しくはwww.oracle.comをご覧ください。

Oracle AI Worldについて

Oracle AI Worldは、お客様やパートナー企業が最新の製品・テクノロジーのイノベーションを発見し、AIがさまざまな業界でどのように活用されているかを知ることができるイベントです。業界の専門家や同じ関心を持つ方々とつながり、すぐに組織にインパクトをもたらす実践的なヒントやインサイトを得ることができます。また、オラクルがクラウドとAIの持つ可能性をいかに最大限に引き出すかを探る絶好の機会でもあります。イベントでは新機能の実演や、識者・業界リーダーの講演も予定されています。詳細は oracle.com/ai-world、最新情報やニュースは oracle.com/news および linkedin.com/company/oracle でご確認ください。

商標

Oracle、Java、MySQL及びNetSuiteは、Oracle Corporation、その子会社及び関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。NetSuiteは、クラウド・コンピューティングの新時代を切り開いたクラウド・カンパニーです。

将来の製品に関する免責条項

上記の事項は、弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を説明するものです。情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことはできません。オラクル製品に関して記載されている機能の開発、リリース、時期および価格については、弊社の裁量により変更される可能性があります。


会社概要

日本オラクル株式会社

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URL
https://www.oracle.com/jp/index.html
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区北青山2-5-8 オラクル青山センター
電話番号
03-6834-6666
代表者名
三澤 智光
上場
東証スタンダード
資本金
250億3300万円
設立
1985年10月