Oracle Cloud Infrastructure、より多くのお客様のAIおよびクラウドサービス導入を加速

新しいOCI Dedicated Region25が、物理的な設置面積を削減しつつ、お客様のデータセンターにOCIの200以上のAIおよびクラウドサービスを直接提供

日本オラクル株式会社

Oracle AI World、ラスベガス ― 2025年10月27日

(本資料は米国2025年10月14日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリースの抄訳です)

オラクルは本日、より多くのお客様がパブリック・クラウドの俊敏性、経済性、スケーラビリティを享受できるよう、「Oracle Cloud Infrastructure (OCI) Dedicated Region25」の提供開始を発表しました。「OCI Dedicated Region25」を活用することで、組織はフルスタックのOCIを専用リージョンにわずか数週間で迅速に導入できます。最小構成は3ラックから利用可能で、スペースに制約のある環境にも最適です。

オラクルのOracle Cloud Infrastructure担当シニア・バイスプレジデントであるスコット・トワドル(Scott Twaddle)は次のように述べています。「組織は、AIやクラウドサービスを最も価値を発揮できる場所で自由に利用したいと考えています。このニーズは、ソブリンAIの観点からデータの所在地や管理に関する要件が厳格化する中で、ますます高まっています。『OCI Dedicated Region25』により、オラクルは『Oracle Cloud』のすべての機能をほぼすべてのデータセンターに提供できるようになりました。この新しい導入オプションは、比類ない柔軟性、運用のシンプルさ、そしてエンタープライズクラスの主権性を実現し、専用クラウドの概念を再定義するとともに、お客様が将来に向けて準備できるよう支援します。」

「OCI Dedicated Region25」はオラクルの分散クラウドポートフォリオの一部として提供されますす。公共機関や民間企業がモジュール式のインフラと効率的なサービス設計を備えた主権性の高いエンタープライズクラスのクラウドを活用することで、俊敏性を高め、サービスの市場投入までの期間を短縮できるようにします。200以上のAIおよびクラウドサービスをわずか3ラックから導入でき、ハイパースケールへの拡張にも対応し、お客様のデータセンター内で安全に運用できるパブリック・クラウド・リージョンを提供します。これにより、これまでスペースや時間、または規制上の制約により専用クラウド・リージョンを運用できなかったお客様も、イノベーションを加速し、新しいビジネス・モデルに取り組むことが可能になります。

富士通株式会社の執行役員専務 プラットフォームビジネスグループ長である古賀 一司氏は、次のように述べています。「最高のカスタマー・エクスペリエンスを提供するためにクラウド活用を進める中で、どのように、そしてどこでサービスを展開するかを柔軟に選べることが、当社のクラウド戦略の重要な要素となっています。『OCI Dedicated Region25』により、当社データセンター内の限られたスペースでもOCIの全サービスを提供できるため、アプリケーションやサービスを迅速かつ容易にお客様へ展開できます。また、ダウンタイムや再設計を伴うことなく導入規模を柔軟に拡張できる点も大きな利点です。結果として、『OCI Dedicated Region25』により、AIおよびクラウドサービスを、それらが最も価値を発揮する場所で実行できるようになります。」 

2020年に「OCI Dedicated Region」が発表されて以来、その形態は大規模なハイパースケール構成から、より柔軟なフットプリントへと進化してきました。現在、世界各地で60以上の「OCI Dedicated Region」および「Oracle Alloy」リージョンが稼働中または計画中であり、お客様はパフォーマンスやガバナンス、OCIパブリック・サービスとの互換性を妥協することなく、自社の規模に最適な導入モデルを選択できます。

従来型の専用クラウド・リージョンは、多くの組織がクラウドへの全面的な移行を実現するうえで障壁となっていました。「OCI Dedicated Region25」は、下記の特徴によりこれらの障壁を取り除きます。

  • ネットワーク主導の高度なモジュール式スケーラビリティ: わずか3ラックからの導入が可能で、ダウンタイムや設計変更なしに、ネットワーク拡張ラックを追加することでシームレスにハイパースケールへ拡張できます。

  • ハイパーコンバージドかつ均一なインフラ: オラクル独自の標準化された高密度コンピュートおよびストレージ・ラックを活用することで、データセンターの設置面積や電力消費を抑えることが可能です。これにより、お客様は小さいフットプリントで運用をシンプルに保ちながら、高い信頼性、迅速なリカバリ、最大限の稼働時間といった利点を享受できます。

  • 統合型多層セキュリティ: 物理的および仮想的な複数の防御層によってお客様のデータとワークロードを保護することで、最高水準のセキュリティ、プライバシー、コンプライアンス要件に対応します。多層セキュリティには、生体認証ロック付きラックや、セキュアかつ暗号化されたソフトウェア定義型ネットワークファブリックが含まれます。

  • パブリック・クラウドと同等の機能(SaaSおよびAIを含む): OCIの200以上のAIおよびクラウドサービスなど、お客様は自社の環境内でオラクルのパブリック・クラウドと同等の機能を享受しながら、主権やデータ・ローカリティの要件を満たすことができます。

  • 主権要件への対応: 政府機関や公共団体が、データ主権、プライバシー、セキュリティ、規制など厳格な要件を満たすために、オラクルのクラウドスタック全体を自社環境内に導入し、データやシステムを自社で管理することを可能にします。

  • オラクルがクラウド・リージョンを運用: 「OCI Dedicated Region25」全体をオラクルがフルマネージドのクラウドサービスとして運用するため、お客様はインフラ管理に煩わされることなく、イノベーションに専念できます。

オラクルの分散クラウドについて

オラクルの分散クラウドは、クラウドの利点をそのままに、優れた管理性と柔軟性を提供します。オラクルの分散クラウドには以下の製品があります。

  • パブリック・クラウド: あらゆる規模の組織がハイパースケールのパブリック・クラウド・リージョンを活用しており、これには厳格なEU主権管理が求められる組織も含まれます。リージョンのリストはこちらをご参照ください。

  • 専用クラウド: 「OCI Dedicated Region」を利用することで、お客様のデータセンター内で全ての「OCIクラウドサービス」を運用できます。また、パートナーは「Oracle Alloy」を用いて、「OCIクラウドサービス」の再販やカスタマイズが可能です。オラクルはまた、米国、英国、オーストラリア政府向けの「Government Clouds」や、米国の国家安全保障を目的とした「Isolated Cloud Regions」も提供しています。これらはいずれも、お客様がソブリン・クラウドとして導入できるフルスタックのクラウドおよびAI機能を提供します。

  • ハイブリッド・クラウド: OCIは、「Oracle Exadata Cloud@Customer」、「Compute Cloud@Customer」を介してオンプレミス環境でクラウドサービスを提供し、60カ国以上でインフラストラクチャを管理しています。さらに、堅牢でポータブルな高性能デバイスの複数構成から成る「OCI Roving Edge Infrastructure」は、エッジ環境でのリモートAI推論を支援します。

  • マルチクラウド: AWS、Google Cloud、Microsoft Azureなどすべてのハイパースケール・クラウドプロバイダーにOCIを物理的に実装することで、「Oracle Database@AWS」、「Oracle Database@Azure」、「Oracle Database@Google Cloud」などの低レイテンシかつネイティブに統合された「Oracle AI Database」サービス及び「Oracle HeatWave on AWS」、「Oracle HeatWave on Microsoft Azure」を提供しています。「Oracle Interconnect for Microsoft Azure」と「Oracle Interconnect for Google Cloud」により、お客様は複数のクラウドの主要な機能を組み合わせて利用することができます。

参考リンク

オラクルについて

オラクルは、広範かつ統合されたアプリケーション群に加え、セキュリティを備えた自律型のインフラストラクチャをOracle Cloudとして提供しています。オラクル(NYSE: ORCL)について、詳しくはwww.oracle.comをご覧ください。

Oracle AI Worldについて

Oracle AI Worldは、お客様やパートナー企業が最新の製品・テクノロジーのイノベーションを発見し、AIがさまざまな業界でどのように活用されているかを知ることができるイベントです。業界の専門家や同じ関心を持つ方々とつながり、すぐに組織にインパクトをもたらす実践的なヒントやインサイトを得ることができます。また、オラクルがクラウドとAIの持つ可能性をいかに最大限に引き出すかを探る絶好の機会でもあります。イベントでは新機能の実演や、識者・業界リーダーの講演も予定されています。詳細は oracle.com/ai-world、最新情報やニュースは oracle.com/news および linkedin.com/company/oracle でご確認ください。

商標

Oracle、Java、MySQL及びNetSuiteは、Oracle Corporation、その子会社及び関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。NetSuiteは、クラウド・コンピューティングの新時代を切り開いたクラウド・カンパニーです。

将来の見通しに関する記述

本記事におけるオラクルの将来計画、予想、考え、意図に関する記述は、「将来の見通しについての記述」であり、重大なリスクと不確実性を伴う場合があります。こうした記述はオラクルの現在の見通しと実際の結果に影響を及ぼす可能性があり、実際の結果が大きく異なる可能性があります。これらの記述およびオラクルのビジネスに影響を及ぼすその他のリスクに関しては、Form 10-K での オラクルの最新のレポートならびに Form 10-Q の「Risk Factors」など、米証券取引委員会 (SEC) に提出されているオラクルの報告書に記載されます。これらの報告書は、SECのウェブサイトまたはオラクルのウェブサイトoracle.com/investorからご覧いただくことができます。この記事に含まれる情報はすべて、2025年10月14日現在の情報です。Oracleは、新たな情報や将来起こる出来事を踏まえて記載内容を更新する義務を負いません。


会社概要

日本オラクル株式会社

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URL
https://www.oracle.com/jp/index.html
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区北青山2-5-8 オラクル青山センター
電話番号
03-6834-6666
代表者名
三澤 智光
上場
東証スタンダード
資本金
250億3300万円
設立
1985年10月