Oracle AI Agentsがサプライチェーン・リーダーの業務効率向上を支援
Oracle Fusion Cloud Applicationsに新たに組み込まれたAIエージェントがサプライチェーン全体のパフォーマンスを強化
Oracle AI World、ラスベガス ― 2025年10月28日
(本資料は米国2025年10月15日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリースの抄訳です)
オラクルは本日、サプライチェーン・リーダーがサプライチェーン全体のパフォーマンスを強化できるよう支援する、「Oracle Fusion Cloud Applications」向けの新たなAIエージェントを発表しました。「Oracle Fusion Applications」用の「Oracle AI Agent Studio」を用いて構築されたこれらの新しいAIエージェントは、プランナー、マネージャー、ロジスティクス・チームがサプライチェーン業務を自動化し、計画およびフルフィルメントの最適化、より迅速かつデータに基づく意思決定を可能にします。
オラクルのアプリケーション開発担当エグゼクティブ・バイスプレジデントであるクリス・レオーネ(Chris Leone)は次のように述べています。「サプライチェーンがますます複雑化し、顧客の期待も高まる中、サプライチェーンのリーダーは業務を再設計してレジリエンスと柔軟性を高め、競争優位性を築くことができます。『Oracle Fusion Applications』に組み込まれた新しいAIエージェントは、サプライチェーンのリーダーがより迅速かつ的確な意思決定を下し、時間のかかる作業を自動化できるよう支援し、サプライチェーンのパフォーマンス最適化とビジネスインパクトの創出に寄与します。」
「Oracle Cloud Infrastructure」上で稼働するオラクルのAIエージェントは、革新的なセキュリティがあらかじめ組み込まれており、『Oracle Fusion Applications』にネイティブ連携で追加コストなく提供されます。既存の業務フローに組み込まれることで、ユーザーの業務スピードと意思決定の質を向上します。
「Oracle Fusion Applications」の一部である「Oracle Fusion Cloud Supply Chain & Manufacturing (SCM)」に組み込まれた新しいエージェントは次の通りです。
【計画、製品ライフサイクル管理、調達】
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計画例外と計画ノートのプランニング・アドバイザー: 在庫プランナーがサプライチェーン計画の詳細を迅速に把握し、分析時間を短縮し、意思決定を加速することを支援します。このエージェントは、金額、日付範囲、種類で計画データをフィルタリングし、重要な例外アラートや計画ノートの要点を明確にまとめます。
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製品360アドバイザー・エージェント: 在庫プランナーが供給の混乱を最小限に抑えることを支援します。製品の在庫状況、未処理オーダー、拠点横断の利用状況を評価し、製品リコールなど緊急時に特定製品の在庫・使用状況の把握や、代替施策の提案を行います。
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製品比較アドバイザー・エージェント: 調達チームによるより正確なソーシング判断を支援します。技術仕様、コスト、リードタイム、コンプライアンスや業務属性を含め、製品や部品を並列比較したレポートを作成できます。
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見積から購買依頼作成エージェント: 調達チームが見積から購買申請までのプロセスを自動化し、手作業の削減、時間短縮、エラー最小化を実現します。メールで受領したサプライヤー見積から、見積明細付きの購買依頼を作成できます。
【保守、製造、在庫管理】
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不良品処分アシスタント・エージェント: 生産監督者が生産中に発生した不良品を評価し、品質の高い製品を適時納品できるよう支援します。検査結果や過去の作業指示への即時アクセス、不良品改善に向けた自動アクションの提案を行います。
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保守作業オーダー作成エージェント: 保守チームによる作業指示の管理、手作業削減、迅速な修理対応を支援します。作業指示の新規作成・更新、作業や部品・リソースの割当、フォローアップ作業の効率化を支援します。
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在庫不足分析エージェント: 在庫マネージャーが品目不足の評価・分析・解決を通じて業務継続性を維持できるよう支援します。在庫切れ品目を迅速に特定、予測在庫状況をリアルタイムに可視化、認定代替品や別調達先の提案を行います。
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資材期限切れ分析エージェント: 在庫マネージャーが消費最大化と廃棄最小化を実現できるよう、期限切れが近いロットを特定します。期限切れロットの場所特定、在庫量と予想需要の比較、在庫移動トランザクションの作成も可能です。
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ASN作成アシスタント・エージェント: 在庫マネージャーが事前出荷通知(ASN)の作成を簡素化し、より正確な受領予定日で供給可視性を向上させます。テキスト入力だけでASNを生成でき、発注、数量、ロット番号、シリアル番号などの手入力・画面移動を削減します。
【ロジスティクスおよび受注管理】
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出荷コンプライアンス・エージェント: 出荷担当が出荷物のコンプライアンスを評価・管理し、確実にポリシーに準拠できるようにします。品目・出荷情報の収集、規制資料との照合、表示要件や危険物重量制限、品目適合性などの要件をまとめて提供します。
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フルフィルメント処理アシスタント・エージェント: フルフィルメント・マネージャーが緊急出荷依頼に対しても効率的に対応するため、ピッキング・梱包・発送プロセスを簡素化します。オーダー状況の迅速な取得、ピッキング開始、最適梱包の推奨、出荷実行まで、一連の業務を支援し、優先度の高い注文にも迅速に対応します。
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受注オーダー・アシスタント・エージェント: カスタマー・サービス担当が受注オーダーの作成とパーフェクト・オーダー実行の改善を支援します。受注オーダーへの顧客・商品・価格・プロモーション情報の追加、在庫確認、配送スケジュール設定、リアルタイム推奨などを行います。
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受注オーダーのデータ・アクセス・アドバイザー・エージェント: 管理者やエンドユーザーが受注データのアクセス・ルールを把握し、セキュリティ・エラー低減・生産性向上を支援します。役割別アクセス権の概要、ユーザー割当の明示、アクセス拒否理由の説明、重複・矛盾ルールの検出を行います。
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受注オーダー例外アシスタント・エージェント: 受注管理チームがオーダーの例外処理をモニタリングおよび解消し、遅延を削減します。例外内容の表示、影響オーダーの特定、解決策の提案、テストと修正の実施を支援します。
『Oracle Fusion Applications』の一部である「Oracle Fusion Cloud Supply Chain & Manufacturing (SCM)」は、サプライチェーン業務をシームレスに連携させ、需要や供給、市場の変化にも迅速に対応できる仕組みを提供します。さらに、組み込みの生成AIがアドバイザーとしてサプライチェーンのデータ分析やコンテンツ生成、プロセスの拡張・自動化を支援し、ビジネス・オペレーションの向上と変化に強いサプライネットワークの構築を支援します。
また、新しいAIエージェントに加え、お客様やパートナーは「Oracle AI Agent Studio for Fusion Applications」を活用し、独自のAIエージェントやエージェント・チームをエンタープライズ全体で構築、テスト、展開することも可能です。
Oracle Fusion Cloud Applicationsについて
Oracle Fusion Cloud Applicationsは、組織が業務を迅速に実行し、より賢明な意思決定を行い、コストを削減できるようにする、AI機能が組み込まれた統合クラウド・アプリケーション・スイートです。Oracle Fusion Applicationsには、次の製品が含まれます。
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Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning (ERP): AIを活用した財務・オペレーション向けアプリケーションの包括的なスイートを提供し、生産性の向上、コスト削減、インサイトの拡充、意思決定の改善、内部統制の強化を支援します。
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Oracle Fusion Cloud Human Capital Management (HCM): AIを活用した包括的な人事プラットフォームを提供し、人事プロセスとデータを統合することで、従業員ライフサイクル全体のタスク自動化、従業員エクスペリエンスの向上、人事リーダーへの実行可能なインサイトの提供を実現します。
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Oracle Fusion Cloud Supply Chain & Manufacturing (SCM): AIを活用した包括的なプラットフォームを提供し、サプライチェーンとオペレーションのプロセスを統合することで、レジリエンスの強化と市場変化への迅速な適応を支援します。
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Oracle Fusion Cloud Customer Experience (CX): AIを活用したアプリケーション・スイートを提供し、マーケティング・営業・サービスのプロセスを統合・管理することで、顧客の新規獲得、より強固な顧客関係の構築、カスタマー・エクスペリエンスの向上を支援します。
オラクルについて
オラクルは、広範かつ統合されたアプリケーション群に加え、セキュリティを備えた自律型のインフラストラクチャをOracle Cloudとして提供しています。オラクル(NYSE: ORCL)について、詳しくはwww.oracle.comをご覧ください。
Oracle AI Worldについて
Oracle AI Worldは、お客様やパートナー企業が最新の製品・テクノロジーのイノベーションを発見し、AIがさまざまな業界でどのように活用されているかを知ることができるイベントです。業界の専門家や同じ関心を持つ方々とつながり、すぐに組織にインパクトをもたらす実践的なヒントやインサイトを得ることができます。また、オラクルがクラウドとAIの持つ可能性をいかに最大限に引き出すかを探る絶好の機会でもあります。イベントでは新機能の実演や、識者・業界リーダーの講演も予定されています。詳細は oracle.com/ai-world、最新情報やニュースは oracle.com/news および linkedin.com/company/oracle でご確認ください。
商標
Oracle、Java、MySQL及びNetSuiteは、Oracle Corporation、その子会社及び関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。NetSuiteは、クラウド・コンピューティングの新時代を切り開いたクラウド・カンパニーです。
- 種類
- 商品サービス
- ビジネスカテゴリ
- サーバ・周辺機器ネットワーク・ネットワーク機器
