チームラボ、JR東日本エキナカに設置されるスマホ対応自動販売機とスマートフォンアプリ「acure pass」を開発
チームラボは、JR東日本ウォータービジネス社とアキュアのスマホ対応自販機「イノベーション自販機」のプロダクトデザインのプロデュース、自販機サイネージアプリケーション企画・開発・デザイン、及び、「イノベーション自販機」対応スマートフォンアプリ「acure pass(アキュアパス)」の企画・デザイン・開発、プロモーション用動画及びWebサイト、オペレーターの業務フロー改善、ビジネスプランニングなどを担当しました。
「イノベーション自販機」対応スマートフォンアプリ「acure pass <アキュアパス>(https://www.acurepass.co.jp/)」は、アプリで購入した商品を、通勤や通学で利用する駅の自販機で受け取れる新しいサービス / プラットフォームです。
「イノベーション自販機」は、JR東日本首都圏の駅(東京駅、新宿駅、横浜駅、品川駅、池袋駅、大崎駅、上野駅、千葉駅、立川駅、渋谷駅、大宮駅、秋葉原駅など)約20箇所に順次設置されています。また「アキュアパス」アプリ対応自販機の台数拡充も予定されています。
詳細:http://www.team-lab.com/acurepass
シンプルな受け取り方法 - 自販機にスマホをかざすだけ
スマホアプリに表示されたQRコードを自販機にかざすだけで、ユーザーがアプリ内で保有している商品が自販機に浮かび上がり、その中からいま受け取りたい商品をタッチするだけで受け取りが可能です。
Point1: 新しい「商品の受け取り方」のプラットフォーム
ネット通販システムの拡大により、いつでもどこでもスマホを通じて手軽に商品を購入する事が当たり前となりました。一方で、商品の「受け取り方」はシステム化された事例が少なく、宅配や取り置き等、人力に頼らざるを得ない状況でした。
「イノベーション自販機」と「アキュアパス」は、新たな市場のニーズに先駆けて開発した商品受け取りプラットフォームです。ICカードを使ってその場で商品を「購入」することも、アプリを使って事前に購入した商品をさっと「受け取る」こともできます。
イノベーション自販機を媒体としてユーザーとしては時間を気にせず気軽に受け取ることを可能とします。
■アプリによる商品サンプリングの効率化
本サービスでは、指定した属性のユーザーに対してアプリ経由でピンポイントに商品サンプリングを行う機能があり、自販機を通じて配布を行うことができます。そのため、街頭スタッフの雇用や配布に伴う人員オペレーションコストを負担することなく、アプリと自販機だけで直接、かつ効果的なサンプリングを行うことが出来ます。
■自販機の商品在庫状況をシステム管理
自販機内の商品売切情報は、インターネット経由で常時管理・取得されています。在庫状況がアキュアパス上でリアルタイムに可視化されるので、ユーザーは事前に商品ラインナップや売り切れを把握できるようになります。
Point2:
アプリと自販機の連動で、「衝動買い客」だけでなく「リピーター」も創出
エキナカ自販機という売り場は、とても変化に敏感な市場です。JR東日本ウォータービジネス社はそういった環境の中でも「リピーター」を創出するべく、アキュアメンバーズサービスやユーザーの属性判定による商品レコメンドなど、ユーザー一人ひとりに向き合う取り組みをしてきました。
アキュアパスでは、「リピーター」を誘致・優遇できるようなメリットを提供し、これまで以上にユーザーに日常的な自販機利用を促進することもできるようになります。
■まとめ買いや定期購入でオトクに提供
あらゆる商品に対してまとめ買い価格と定期購入価格を設定し、一定以上の本数購入で単価が割り引かれるという、常連客を誘致する仕組みを導入しました。
■利用者の声をあらゆる改善に結びつけ、満足度を向上
アプリのアンケート機能/レビュー機能を使うことによって、購入金額・ユーザー属性といった定量的データだけでなく、意見や要望といった定性的なデータも直接的に「利用者の声」として吸い上げられます。売り手側が収集と分析を行うことで、利用者の満足度向上に結びつけることができます。
■ポイント機能による恒常的利用の促進
自販機を利用したユーザーにポイントを付与する仕組みで、日常的な利用を促進することができます。ユーザーが獲得したポイントは商品に交換や、キャンペーンに応募等が可能です。
Point3:
自販機は「機械」から「サービス」へ さまざまな利用者のニーズに順応し続けるプラットフォーム
イノベーション自販機は、デジタルサイネージとインターネット接続を前提とした新しい自販機です。アプリやネットから集まるユーザーの反応や声、売上データ、商品のラインナップなど、様々なデータを連動させて自販機のあり方を最適化でき、その結果はインターネットを介してすぐに自販機に反映されます。これによって、常に変化し続けるユーザーや社会のニーズに柔軟に適用できる、新しい自販機の「サービス」を構築することができます。
■決済方法を多様化、海外利用者にも適応
ICカードだけでなく、アプリを通じてクレジットカード、LINE PAY、モバイルSuica*1、ネット銀聯でも決済が可能となりました。日本の硬貨を持ちあわせていない外国人旅行者もクレジットカードを登録するだけで商品を購入できるため、より多くのユーザーに自販機を利用する機会が生まれます。
*1「モバイルSuica」は、東日本旅客鉄道株式会社の登録商標です。
■人と人とを繋ぐプレゼント機能
利用者がアプリ上で持っている商品はSNSやメールを介して、誰にでも自由にシェアすることができます。これまで自販機は、利用者と自販機で1対1の関係でしたが、「アキュアパス」では自販機を利用する人同士をつなぐコミュニティの場としても発展していきます。
■セール販売やセット販売など、時間と空間にとらわれない、新しい自販機での売り方
従来の自販機は、いつ買っても同じ価格の単一な売り方でしたが、アプリを使った本サービスではたとえば「期間限定セール」や「商品セット」といった、自販機という市場において時間や空間にとらわれない新たな売り方を可能にしました。
■低位置メニューで、さまざまな利用者に利便性を
従来の自動販売機では、アクセシビリティを向上するためには専用の筐体やハードウェアを開発する必要がありましたが、「イノベーション自販機」では46インチの大型タッチディスプレイを2枚採用。車椅子のユーザーや子供が低い位置でパッケージを見ながら商品を選べるようになりました。
■ネット通販の当たり前を、自販機でも導入
従来の自販機では、商品を選ぶときにはパッケージデザインやPOPなど売り手からの情報が主でした。
「アキュアパス」には商品レビュー機能を設け、ランキングも掲載。ユーザーは印象ではなく客観性のある情報をもとに商品を選択できるようになります。
<プロジェクト概要>
JR東日本ウォータービジネス社の新型自販機の開発プロジェクト。JR東日本ウォータービジネス社、富士電機社、チームラボが協働し開発に取り組みました。チームラボは自販機プロダクトデザインのプロデュース、自販機サイネージアプリケーション企画・開発・デザイン、アプリ企画・デザイン・開発、プロモーション動画、プロモーションサイト、オペレーターの業務フロー改善、ビジネスプランニングなどを実施。
筐体の製造は富士電機株式会社が担当。
プロダクトデザイン監修は坂井直樹(株式会社ウォーターデザイン)、プロダクトデザインは西村拓紀(西村拓紀デザイン株式会社)、筐体の効果音はサウンドデザイナーのumioが担当。(敬称略)
<acureとは>
エキナカで自動販売機を中心に展開しているacure<アキュア>。飲料メーカーの枠を超えた“ブランドミックス”のラインナップとオリジナリティあふれるサービスで、お客さま一人ひとりに、その瞬間にふさわしいご提案をお届けする「アキュア」。JR東日本のエキナカを中心に自動販売機やオリジナル飲料を展開するブランドです。
<チームラボとは>
デジタル時代の様々なスペシャリストからなるウルトラテクノロジスト集団。アート、サイエンス、テクノロジー、クリエイティビティの境界を越えて、集団的創造をコンセプトに活動。
クライアントの問題解決や多岐にわたるニーズにお答えする為のスマホアプリ、新規サービス、デジタルサイネージ導入、Webシステム開発など、技術力を軸にしたソリューション事業も、多数手がける。
47万人が訪れた「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」などアート展を国内外で開催。他、「ミラノ万博2015」の日本館、ロンドン「Saatchi Gallery」、パリ「Maison & Objet」、5時間以上待ちとなった「DMM.プラネッツ Art by teamLab」、シリコンバレー、ロンドンでの個展、シンガポール、韓国で巨大な常設展など。横浜にて「人と木々とクリスタル花火」開催中。今後、北京、深センなどで開催予定。7月14日から佐賀県武雄市の御船山楽園にて光の祭「かみさまが住まう森のアート展」開催。7月28日から渋谷・ヒカリエにて、光のアートに包まれる超幻想空間での体験型音楽フェスティバル「バイトル presents teamLab Jungeと学ぶ!未来の遊園地」開催。
http://www.team-lab.com/
チームラボ作品紹介: http://teamlab.art/jp/
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