【抄訳】GlobalLogicがAI、デジタル技術、専門家の知識を活用する「VelocityAI」のローンチを発表

高度なAI技術と専門家の知識を組み合わせることで、企業によるAI主導の製品の迅速な開発と業務効率化を実現し、スピーディーかつスマートな意思決定を支援

株式会社 日立製作所

本件は、アメリカ西海岸において、3月11日(火)午前6:00(日本時間同日午後 11:00)に発表したリリースの抄訳版です。


 株式会社⽇⽴製作所(以下、⽇⽴)の⽶国⼦会社である GlobalLogic Inc.(以下、GlobalLogic)は、このたび、AIを活用した包括的なサービスオファリングスイートである「VelocityAI」を発表しました。VelocityAIは、アイデアの発想から実装、さらにはその先のステップまで企業を導き、具体的なビジネス価値の創出を実現するために設計されています。AI、デジタル技術、人間の専門知識を組み合わせることで、企業における製品開発を加速し、業務改善と顧客体験の向上を支援します。

 AIの有用性は明らかですが、ほとんどの企業はAIを効果的に展開・拡張することに苦戦しています。2024年のボストンコンサルティンググループ(BCG)のレポート*1によると、AIを使用している企業のうち、試験導入を超えて実際のビジネス価値を提供できているのはわずか26%に留まっています。VelocityAIは、各企業のニーズに合わせた柔軟でスケーラブルかつ安全なアプローチで、このギャップを解決します。

*1 https://www.bcg.com/press/24october2024-ai-adoption-in-2024-74-of-companies-struggle-to-achieve-and-scale-value

VelocityAIは、AIを活用した包括的なサービスオファリングスイートを中心に構成されています:

・AI-powered SDLC (AIを活用したソフトウェア開発ライフサイクル)

 キーワード:知的財産の保護、エンドツーエンド、柔軟

 このオファリングは、開発チームと企業が、要件定義から設計、開発、テスト、実装に至るソフトウェアライフサイクル全体にわたってAIを安全に取り入れることを支援します。生産性を向上させながら、知的財産も確実に保護できます。最先端の生成AIツールとGlobalLogicの専門開発者の開発力を組み合わせることで、人間とAIが協力して製品開発を最適化する柔軟なアプローチを提供します。これにより、AIを活用した製品の開発と拡張において、生産性と品質の両方を高めることができます。VelocityAIは、企業のデータ環境やシステム構成、標準規格を円滑に連携し、知的財産を守りながら、各組織の技術的・財務的・法的要件に合わせたコスト効率が高いソリューションを提供します。


Intelligence Engineering (インテリジェンス・エンジニアリング)

 キーワード:信頼性、責任、再利用性

 AIを活用し、製品、サービス、オペレーション全体でデータの収益化を実現します。デジタル技術、AI、人間中心のデザインを組み合わせることで、企業は顧客に最適化されたAI搭載製品・体験を開発しながら、業務プロセスの効率性と俊敏性も向上させることができます。エンタープライズレベルのAIと生成AIの導入を支援するために設計された、GlobalLogicの Platform-of-Platformsアーキテクチャー*2により、データプライバシー保護、セキュリティ確保、知的財産の漏洩防止、法的リスク管理など、企業が直面するさまざまな重要課題に対応します。また、本アーキテクチャーは、クラウドまたはオンプレミス環境で最高水準のモデル、アルゴリズム、ソリューションを統合します。「責任」、「信頼性」、「再利用性」の3つを鍵に、企業はAIによる意思決定が正確で安全かつ拡張性のあるものであることを保証できます。すべての機能にインテリジェンスが組み込まれており、精度低下やセキュリティリスクに対する保護機能も備えています。さらに、再利用可能な部品と拡張性の高いアーキテクチャーにより効率を高め、企業が自信を持ってイノベーションを推進することができます。

*2 GlobalLogic ニュースリリース(2024年4月9日) GlobalLogicがエンタープライズ向けのAI活用を推進する「Platform of Platforms」を発表

https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2024/04/0409.html


 GlobalLogicのCOOでエンジニアリングの責任者であるSumit Sood(スミット・スード)は、「VelocityAIは、単にAIでソフトウェア開発を強化するだけではありません。企業がインテリジェントな組織になり、営業・マーケティング、法務、人事、カスタマーサポートなどさまざまな業務分野にわたって、より迅速なイノベーションと革新的なビジネス成果を実現できるようにするものです。私たちは、サービスサイクルのどの段階においても、完全な人間主導からAI主導に変化させ、エンタープライズレベルのAIへの移行を加速できるよう支援します。VelocityAIを活用することで、組織全体にわたって開発プロセスの最適化やソリューションの構築・拡張を進め、戦略的な競争優位性を確立し、ビジネスの成長を加速することができます。AIの持つ真の可能性を最大限に引き出し、ビジネス価値の創出につなげることが可能になります。」と述べています。

 GlobalLogicが擁する1,500人のAIエキスパートと8,500人のデータエンジニアは、500件以上の製品エンジニアリングの成功事例と、データやモデルを活用して大きなビジネス成果をもたらす20以上のソリューションアクセラレータを通じて得た経験をもとに、製品やサービスにインテリジェンスを注入し、運用の卓越性を実現しています。

 断片化されたAIソリューションとは異なり、VelocityAIは、柔軟性、セキュリティ、コンプライアンスのバランスをとるエンドツーエンドのフレームワークを提供し、組織が試験導入を超え、自信を持ってエンタープライズレベルのAIを大規模に展開できるようにします。これまで達成した成果*3は以下の通り:

・全体的な生産性を30%向上:技術文書、単体テスト、テストケース作成などの反復作業を自動化

 し、AIによる意思決定を強化することで、チームの生産性が向上します。

・市場投入までの時間を25%短縮:納期の短縮により、企業はより迅速に市場機会を捉え、顧客の

 要求に素早く対応することができます。

・運用コストを20%削減:テストの自動化、最適化されたDevOps、保守コストの削減により、

 イノベーションへの投資リソースが増加します。

*3 GlobalLogicにて検証し、確認できた成果。


 GlobalLogicのさまざまな業界のお客さまは、すでにVelocityAIを活用して顕著な成果を達成しています。VelocityAIがビジネスに具体的な成果をもたらしている事例は以下の通りです。

・VelocityAI Intelligence Engineeringにより、ソフトウェア分野では、会計・監査ソリューションの

 リーダー企業が、データセキュリティと信頼性を最優先にしながらも、最新のAI技術を搭載したデジ

 タルアシスタントを迅速に開発・展開し、素早くイノベーションを実現しました。

・あるグローバル医療機関は、患者データの抽出を自動化し、ワークフローを最適化し、リアルタイム

 の洞察を生成することで、レポート閲覧時間を30%短縮し、重要症例への対応時間を25%改善しま

 した。

・あるソフトウェア企業は、GlobalLogicのAI-powered SDLCを活用することで、安定性を向上させな

 がら、モダナイゼーションの生産性を40%上げました。

・ある大手エネルギー企業は、開発効率を20%、単体テストのカバレッジを50%向上させました。


 GlobalLogicは10年以上のAI経験を持ち、インテリジェント・エンタープライズを支えるデザイン、データ、エンジニアリングの専門知識を独自に組み合わせて提供しています。同社は最近、ISG社の「ISG Provider Lens™ Generative AI Services Report 2024」*4でリーダーとして認められ、生成AIの革新的な力を活用して、産業を変革し人々の日常生活を豊かにするためのインテリジェントなプロダクト、プラットフォーム、サービスを設計、構築、強化する能力が評価されました。

 なお、日本国内向けには、今後日立製作所と連携しサービス提供する予定です。

*4 GlobalLogic ニュースリリース(2024年11月20日) GlobalLogicがISG Provider Lens™の生成AIサービス分野で「リーダー」の評価を獲得

https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2024/11/1120.html

■VelocityAIに関するウェブサイト(英語のみ)

www.globallogic.com/VelocityAI

■GlobalLogicについて

 GlobalLogic は、デジタルエンジニアリング業界のリーディングカンパニーです。グローバルな顧客基盤を有し、革新的なプロダクトやプラットフォーム、さらにはデジタルな体験価値を、お客さまとともにデザインし構築します。GlobalLogic が強みとする、エクスペリエンスデザインや高度なエンジニアリング、データに関する専門知識を組み合わせることで、お客さまのデジタルトランスフォーメーションを支援しています。GlobalLogicは、シリコンバレーに本社を置き、世界各地にデザインスタジオやエンジニアリングセンターを展開しています。通信、金融サービス、自動車、ヘルスケア、ライフサイエンス、テクノロジー、メディア・エンターテイメント、製造業、半導体など、多種多様な業界のお客さまへ、GlobalLogic の深い専門知識を提供しています。

 GlobalLogic は日立製作所のグループ会社として、データとテクノロジーで社会インフラを革新する社会イノベーション事業を通じて、人々が幸せで豊かに暮らすことができる持続可能な社会の実現に貢献します。詳しくは、ウェブサイト( https://www.globallogic.co.jp )をご覧ください。

■日立製作所について

 日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。お客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、幅広い産業でプロダクトをデジタルでつなぎソリューションを提供する「コネクティブインダストリーズ」という3セクターの事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。デジタル、グリーン、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。3セクターの2023年度(2024年3月期)売上収益は8兆5,643億円、2024年3月末時点で連結子会社は573社、全世界で約27万人の従業員を擁しています。詳しくは、日立のウェブサイト( https://www.hitachi.co.jp/ )をご覧ください。

以上

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会社概要

株式会社 日立製作所

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URL
http://www.hitachi.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区丸の内一丁目6番6号
電話番号
-
代表者名
小島 啓二
上場
東証1部
資本金
-
設立
1920年02月