イトーキとAIスタートアップの燈、オフィスデータを活用した生成AIの共同開発契約を締結
アジャイルなオフィス構築にむけて、オフィスデザインを瞬時にシミュレーションできる自動生成AIの開発へ
共同開発に至った背景
当社はワークプレイス事業において、Office1.0をオフィス家具の製造・販売、Office2.0を空間ベースのソリューション提供ビジネス、Office3.0をデータ活用による働き方ベースのオフィスDXと捉えビジネスを展開しています。2024年2月には「ITOKI OFFICE A/BI SERVICE」第一弾となるコンサルティングサービス「Data Trekking」をローンチするなど、Office3.0領域のビジネスの強化を進めています。
今回、同領域のビジネスをさらに加速させていくため、建物自体の情報についてAIを活用して高度にデータ化するBIM*自動生成技術やデジタルツイン技術に強みを持つ燈株式会社との共同開発契約に至りました。当社の持つ建物内部のオフィスレイアウトや家具データ、オフィスワーカーや組織の活動データ、それらを収集・統合・活用するノウハウに、燈の持つ先端技術を掛け合わせることで、「ITOKI OFFICE A/BI SERVICE」をアップデートさせ、空間と人の関連性を考慮した、より質の高いスピーディーなオフィスの提案につなげていきます。
*BIM:Building Information Modelingの略称
開発内容について
共同開発を進めるオフィスデザイン自動生成AIは、「ITOKI OFFICE A/BI PLATFORM」*に蓄積されたオフィスレイアウトなどのデータをもとに、様々なパターンのオフィスを自動でデザインすることができる生成AIです。また、燈の空間スキャン技術を活用し、デジタルツインを迅速に構築する技術を確立することで、オフィスデザインを瞬時にシミュレーションできるアプリケーションを開発します。これにより、従来膨大な工数と時間を費やしていた、オフィス内の寸法測定などのアナログ作業をこのアプリケーションを用いた撮影で大幅に軽減し、オフィスデザインの初期の提案活動をよりスピーディーにします。お客様の人的資本経営の鍵となるアジャイルなオフィス構築に求められる、よりクイックで機動的なリニューアルの実現に貢献してまいります。
*ITOKI OFFICE A/BI PLATFORM:イトーキのオフィスデータを収集・統合・活用できる独自のプラットフォーム
空間スキャンによるデジタルツイン構築
オフィスデザイン自動生成AIによるデザイン提案
株式会社イトーキ 代表取締役社長 湊宏司のコメント
当社では本年度よりスタートした新中期経営計画の3カ年を拡大・創出フェーズと位置付けています。今回の燈様との共同開発は、オフィス家具のIoT化と空間センシングにより、データドリブンで、最適な働き方・オフィス空間を提供するサービスを開発する「Office3.0」領域の強化を企図するものです。年間約1万件のオフィスレイアウトデータなどを分析可能にする「ITOKI OFFICE A/BI PLATFORM」を強みに、今後もお客様の人的資本経営の推進をより俊敏に支援してまいります。ご期待ください。
燈株式会社 Founder 代表取締役CEO 野呂 侑希氏のコメント
燈はこれまで建設業界において、工場や倉庫、ビルなどにおける空間認識技術やシミュレーション技術を用いたソリューション提供を多数手掛けており、技術を蓄積しておりました。本AI共同開発では、燈のこれまで培った技術を活かし、オフィスレイアウトの自動認識や最適なレイアウトの提案を行う生成AIの開発をイトーキ様と行います。今後も燈の固有技術を起点とし、全産業に共通する大きな課題であるオフィスワーカーの生産性の向上に対し、価値を出していきたいと考えています。
関連情報
「働き方×働く環境」をデータドリブンで改善し続ける新サービス第1弾「Data Trekking」誕生
https://www.itoki.jp/press/2024/2402_datatrekking.html
【燈株式会社について】
燈は、「日本を照らす燈となる」という使命を掲げ、産業が抱える課題を起点に、AIを中心とする最先端テクノロジーによって未来を実装する東京大学/松尾研究室発のAIスタートアップ企業です。最先端テクノロジーによって業務や業界構造をリデザインし、人々の日常に感動を与えることに尽力します。「DXソリューション事業」・「AI SaaS事業」の2つの事業を展開しています。
【イトーキのワークプレイス事業について】
株式会社イトーキは、1890年の創業以来、ミッションステートメントに『明日の「働く」を、デザインする。』を掲げ、オフィス家具、物流機器、ICT・映像音響機器、建材内装設備など幅広いラインアップでさまざまな「空間」「環境」「場」づくりをサポートしてきました。
コロナショック以降は働く空間全体を「働く環境」と捉え、オフィスワーカーが"集合して働く"環境づくりのための製品・サービスのほか、在宅ワークや家庭学習のための家庭用家具などの"分散して働く"環境を支える商品、さらに企業の働き方戦略や働く環境整備のためのサーベイやコンサルティングサービスなどトータルで提供することで、あらゆる空間における「働く環境」づくりを支援しています。
【本リリースへのお問い合わせ先】
株式会社イトーキ ソリューション開発統括部ソリューション推進部 堀江 福山
TEL: 03-6910-3910 MAIL: data-analysis@itoki.jp
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