LGエレクトロニクス、2026年組織変更を発表
リュ・ジェチョル氏が新CEOに就任、中核事業の基盤競争力を強化
本資料はLG Electronics(韓国・ソウル)が2025年11月27日に発表したプレスリリースを日本語に抄訳したものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については当言語が優先します。
LGエレクトロニクスは、リュ・ジェチョル氏が12月1日付で最高経営責任者(CEO)に就任することを発表しました。
リュ氏は、これまでホーム・アプライアンス・ソリューション(HS)カンパニーを率い、B2B事業の拡大や、サブスクリプションおよびD2Cビジネスモデルの推進、家電分野におけるLGの中核的な強みを基盤とした競争優位性を強化し、持続的な成長を牽引。CEOとして、リュ氏は差別化された顧客価値の提供を基盤とするLGの家電分野における市場をリードするDNAを組織全体に拡大し、LGの基盤競争力と成長可能性を一層強化することに注力してまいります。
リュ氏は、1989年にゴールドスター(現:LGエレクトロニクス)の家電研究センター研究員として入社。キャリアの約半分を家電製品の研究開発に捧げ、技術的専門性を積み上げてきたことが、同氏のリーダーシップを形作ってきました。2021年からは、H&A(現:HS)カンパニーの責任者を務め、LGを世界一の家電ブランドへと導いています。消費者心理の回復が遅れ、市場競争が激化するなか、主力製品のリーダーシップを強化するとともに、継続的な研究開発を通じて持続可能な成長の基盤を構築。また、家電サブスクリプションサービスの推進やオンラインチャネルの拡大、ビルトイン家電や部品ソリューションなどのB2B事業領域の拡大により、HSカンパニーの事業ポートフォリオ拡充を実現しました。
■リーダーシップの移行
ウィリアム・チョ氏は、CEOとしての4年間の在任期間中、持続的成長のための強固な基盤を築き上げてきましたが、健全なリーダーシップ移行のため、退任いたします。1987年に入社し、37年間LGに貢献してきたチョ氏は、LGの事業を家電製品からモビリティや商業空間といった分野にも拡大し、多様な空間で顧客体験をつなぎ拡張する「スマートライフソリューションカンパニー」へと変革する中長期ビジョンを確立しました。同氏が掲げた戦略的方向性は、中核事業の業績向上、B2B・非ハードウェア・D2C分野での成長、潜在力の高いグローバルサウス市場への進出、そして新規事業領域の開拓を最優先としており、それぞれがLGの今後の成長戦略における重要なマイルストーンとなりました。
また、2つの主要B2B事業である、自動車ソリューションとHVAC事業の成長をさらに加速させるため、ビークル・ソリューション(VS)カンパニーの責任者であるウン・ソクヒョン氏と、エコ・ソリューション(ES)カンパニーの責任者であるジェームス・リー氏を昇格させました。
加えて、HSカンパニーにおける販売・戦略分野での豊富な経験とグローバル市場に精通するクァク・ドヨン氏は、LGエレクトロニクス北米地域代表兼LGエレクトロニクスUSAの代表に任命されました。
■2026年組織再編
この度の組織改革は、急速な外部環境の変化に対応できる、より機敏な意思決定体制を構築するための効率性向上と、選択と集中の強化によるLGの中長期的なポートフォリオ戦略を加速させることを目的としています。
LGは、既存の4つのカンパニー制を維持し、カンパニーレベルで迅速かつ責任ある意思決定を実現します。事業組織間の類似・隣接機能を統合することで、業務の効率化と実行効率の向上を図ります。
リュ氏のCEO就任に伴い、キッチンソリューション事業本部長を務めていたペク・スンテ氏がHSカンパニーの指揮を執ります。ペク氏は、リビングソリューション事業とキッチンソリューション事業の両方を率いることで、家電事業のグローバル競争力を強化し、変化する市場環境下でもグローバルな生産戦略を推進します。メディア・エンターテインメント・ソリューション(MS)カンパニー、VSカンパニー、ESカンパニーの責任者は、事業の継続性と戦略的推進力を確保するため、引き続きそれぞれの役職に就きます。
■未来志向・高成長事業の成長基盤強化
LGは、組織の効率化と並行して、HVAC、webOS、ロボティクスといった成長可能性の高い事業領域を加速させる新たな成長エンジンを構築しています。
・HSカンパニーは、グローバルなビルトインおよびビルダー向け事業の拡大を図るため、HS B2B海外営業部を設立。ビルトイン/クッキング事業部を格上げします。
・HSロボティクスラボが新設され、最高技術責任者(CTO)傘下の先進ロボティクスラボから厳選された機能を統合します。ヒューマノイドロボットタスクを率いたイ・ジュウク研究員が本ラボを率います。
・MSカンパニーでは、テレビ事業とIT事業をディスプレイ事業として統合し、ディスプレイ製品開発グループを新設して製品競争力を強化します。webOS広告事業部は事業部門に格上げされ、webOSベースのサービス事業拡大に向けた支援体制を強化します。
・ESカンパニーは、データセンターの冷却、換気、冷凍、原子力発電向けのHVACソリューションに重点をおいた新たな応用事業部門を設立すると同時に、現地に根差したエンドツーエンドの海外事業を支援するため、ES M&A部門およびES海外営業部門を立ち上げます。
・最高技術責任者(CTO)内に新設されるHS先端研究ラボは、基盤技術の競争力強化を図るとともに、次世代コンピューティングラボを設立し、量子コンピューティングや分散コンピューティング、次世代セキュリティといった新興技術分野におけるリーダーシップを強化します。
・全社的なAI変革を推進するため、既存のDXセンターと業務プロセス改革部門を統合し、新組織「AXセンター」を設立。元DXセンター長であるチョ・ジョンボム氏の指揮のもと、AXセンターはAI導入の加速や業務効率の向上、研究開発の推進、そして従業員の能力強化に向けた取り組みを主導します。
なお、すべての人事は2025年12月1日付で、昇進は2026年1月1日付となります。
※本仕様は予告なく変更される場合があります
※画像はすべてイメージです
※本リリースに掲載されている社名、製品名、技術名は各社の商標または登録商標です
■ブランドスローガン「Life's Good」に込めた想い
「Life's Good」というLGエレクトロニクスのブランドスローガンは、消費者のニーズが多様化する中、より良い生活のため「世界中のお客様をワクワクさせ、感動を提供する」という想いを象徴的に表現しています。LGエレクトロニクスはこのスローガンのもと、革新的なスマートソリューションを通じた「Innovation for a Better Life」というミッションを掲げ、主役であるお客様の日常をより豊かに、より健やかに、より創造的なひとときを堪能する喜びをもたらしてまいります。また、持続可能な社会の実現に向け、循環型社会の構築に着手しています。2030年までに、二酸化炭素排出量を50%削減(2017年比)し、2050年までに再生可能エネルギーに完全移行することを公約とし、炭素排出量の削減や環境に配慮したエコプロダクト設計の製品を通して、国際的な責任を果たしてまいります。
■LGエレクトロニクス・ジャパン株式会社概要
社名:LG Electronics Japan株式会社(LG Electronics Japan Inc.)
本社:〒104-8301東京都中央区京橋2-1-3 京橋トラストタワー15階
設立:1981年1月
代表者:代表取締役 孫 成周(ソン・ソンジュウ)
事業内容:LGエレクトロニクス製品の日本向け輸入販売業。
テレビ、オーディオ、モニター、ノートパソコン、ホームプロジェクター、衣類ケア家電、
空気清浄機、衣類乾燥除湿器の販売、デジタルサイネージ事業、ロボット事業、
車載用機器やソリューション事業等。
■LGエレクトロニクスについて
LGエレクトロニクスは、家電をはじめとするテクノロジーのグローバルイノベーターとして、世界中に事業拠点を持ち、約74,000人以上の従業員を擁しています。
「ホーム・アプライアンス・ソリューション」、「メディア・エンターテインメント・ソリューション」、「ビークル・ソリューション」、「エコ・ソリューション」の4カンパニー制で、2024年の世界売上高は約87.7兆ウォン(KRW)。テレビ、生活家電、エア・ソリューション、モニター、車載用機器やソリューションにいたるまで、
消費者および業務用製品を製造する世界有数の総合家電ブランドとして、お客様の生活をLife’s Goodにするための提案をし続けています。
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