最小クラスの消費電力で常時動作が可能な6軸モーション・センサを発表

市場で最もスマートな6軸モーション・センサが、低い消費電力でセンサ・フュージョンやアプリケーション・ソフトウェアをチップ上で実行し、携帯型機器の精度の向上と駆動時間の延長に貢献

STマイクロエレクトロニクス

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多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーで、
モーションMEMS(Micro-Electro-Mechanical Systems)、環境MEMS、MEMSマイク、
およびマイクロ流体技術において世界をリードする
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、業界最小クラスの
消費電力、超小型パッケージならびに優れた設計柔軟性を特徴とし、常時動作が
可能な6軸モーション・センサの新製品ファミリを発表しました。この新製品
ファミリは、センサに関連する全ての機能と顧客特有のアプリケーション・
ソフトウェアをチップ上で実行できる他、既存ソリューションよりも最大40%も
低消費電力化されています。

STの新しい6軸モーション・センサは、方向やジェスチャ認識を可能にするクラス
最高のモーション検知機能を提供します。これにより、アプリケーション開発者
や消費者は、機器の縦・横向きモードを変える単純な機能だけでなく、
さらに高度な機能を利用できるようになります。この新製品ファミリによって
可能になる新機能の一部には、携帯電話をゆっくり回転させることによる
パノラマ写真の簡単な撮影や、腕を振ることによる地図のスクロール等、
この新しいセンサによって多くの新機能を実現することが可能となります。

6軸モーション・センサであるLSM6DB0は、最先端のモーション検知機能と
高性能な頭脳(ブレイン)であるARM(R) Cortex(TM)マイクロプロセッサ・コア
を組み合わせたSTのiNEMO(TM) スマート・センサ・ファミリの最新製品です。
同製品は、Android(TM) KitKat(TM) 4.4で策定されているセンサ関連の全ての
機能をチップ上で効率的に実行できる唯一のセンサで、低消費電力化、
リアルタイム性の高速化、機器設計の簡略化を可能にします。また、マイクロプ
ロセッサがオープン・アーキテクチャであるため、機器メーカーは独自の
カスタム・センサ・アプリケーション・ソフトウェアを統合することができます。

STのエグゼクティブ・バイスプレジデント 兼 アナログ・MEMS・センサ・グルー
プのジェネラル・マネージャであるBenedetto Vignaは、次の様にコメントして
います。「長距離のランニングを行う場合、ルート全体を正確に記録するため
には、途中でバッテリ切れが発生しない携帯型機器が必要です。STの新しい
センサは、消費電力を大幅に低減しているため、そのような状況を回避できます。
当社のiNEMOの新製品は、最高クラスの頭脳(ブレイン)を搭載し、今までに
ない低い消費電力でセンサ関連の全ソフトウェアをチップ上で実行できる
6軸モーション・センサです。この新製品ファミリは、高い利便性と価値を提供
すると同時に、STが卓越したイノベーションと品質を生み出し、数億個におよぶ
慣性測定ユニット(IMU)を出荷してきた経験を活用していることを表していま
す。」

STの新しい6軸モーション・センサであるLSM6DB0、LSM6DS1、LSM6DS0は、
現在サンプル出荷中で、2014年前半に量産を開始する予定です。

技術情報
この6軸モーション・センサは、3軸加速度センサと3軸ジャイロ・センサを同一
シリコン上に形成することで、業界最高クラスの性能を実現しています。これら
のセンサは、加速度と角速度の検出が単に行えるだけではなく、加速度センサと
ジャイロ・センサが同じ出力データ・レートで同期して動作し、相関のある6軸の
検出データを融合できる真の6軸モーション・センサです。また、最先端の
モーション検知機能、効率と信頼性に優れたコンテキスト・アウェアネス、
低消費電力の正確な歩数計、正確な方向検出機能を搭載しており、すべての
携帯型機器に対応します。STのテクノロジーは、加速度センサのゼロgレベル・
オフセットを低減し、検出範囲を狭く設定した場合にジャイロ・センサのノイズ
比率を標準0.008 dps / √Hzまで低減します。さらに、センサの消費電力は
2mA未満と電力効率が高く、超小型パッケージ(LSM6DS0 / LSM6DS1 : 3x3x0.8mm、
LSM6DB0 : 3x3x1mm)で提供されます。

LSM6DS1は、地磁気センサや環境センサ等と連動して動作するセンサ・ハブを
含んでいます。一方、LSM6DS0は、センサ・ハブ機能を持つベースバンド・
チップに最適で、6軸の卓越した性能を発揮します。全てのセンサがベースバン
ド・チップには依存せず、あらゆるアプリケーション・プロセッサで動作します。

センサ・コプロセッサを搭載していないベースバンド・チップセットに最適な
LSM6DB0は、センサ関連の全ての機能をチップ上で実行でき、アプリケーション
の遅延をシステム・レベルで最小限に抑えることができます。このスマート・
センサは、最新のモバイル・オペレーティング・システムに最適で、
完全な互換性を有しています。例えば、センサの完全な構成と管理、スマート・
パワー・マネジメント、地磁気センサの較正、ジャイロ・センサのバイアス推定
とオフセット補正、加速度センサのバックグラウンド較正、6軸・9軸データの
融合、歩数計およびステップ・カウンタ、特定モーション・データ検出、リアル
タイムのデータ・スタンプ生成のバッファリング、実際のセンサと仮想センサ
個々のバッチ・モード等、Android Kit-Kat 4.4で策定されているセンサ関連の
全機能を実行できます。また、Flashメモリ(64KB)とRAM(128KB)を内蔵した
オープンな汎用32bit ARM(R)コアを使用し、顧客特有のアプリケーション・
ソフトウェアの駆動が可能です。

STマイクロエレクトロニクスについて
STは、「センス & パワー、オートモーティブ製品」と「エンベデッド・プロセッ
シング ソリューション」の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する
世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデータ・
セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、
家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆる
シーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた
技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。2012年の売上
は84.9億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト
http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。

◆ お客様お問い合わせ先
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
アナログ・MEMS・パワー製品グループ
TEL: 03-5783-8250 FAX: 03-5783-8216

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会社概要

STマイクロエレクトロニクス

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URL
http://www.st.com/jp
業種
製造業
本社所在地
東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟
電話番号
03-5783-8220
代表者名
マルコ・カッシス
上場
未上場
資本金
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設立
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