【若者世代「残業代より圧倒的にプライベート」が半数以上!】「ミツカル学び」が若者へ「時間価値」に関するアンケート調査を実施!約7割が「将来の自己投資」に時間を使う背景に会社依存からの脱却意識か
株式会社イード(本社:東京都中野区、代表取締役:宮川 洋)は、キャリアアップ(転職)及びリスキリング(資格取得〜プログラミングなどのスキル習得)に関する情報サイト「ミツカル学び」において、30代前半までの若者を対象とした「時間価値」に関する意識調査を実施いたしました。

■調査概要
タイトル:若者の“時間価値”に関する意識調査
調査期間:2025年9月23日〜9月30日
調査方法:クラウドソーシングサービス「クラウドワークス」によるオンライン調査
調査人数:583人
結果は以下の通りです。
【80%超が「プライベートの価値が高い」と回答】「圧倒的に残業代」と答えた人は約4%にとどまる

「あなたにとって、『残業代1時間分(時給換算)』と『プライベートの自由な時間1時間』どちらの価値が高いですか?」と質問したところ、「プライベートの時間の方が圧倒的に価値が高い(54.7%)」と「どちらかと言えばプライベートの時間の方が価値が高い(26.1%)」の合わせて80.8%と、約8割の方が「プライベートの時間の方が価値が高い」と回答しました。
一方、「残業代の金額や、その時の状況によるが残業代の方が価値が高い(15.3%)」と「残業代がもらえるなら、プライベートよりも圧倒的に残業代の方が価値が高い(3.9%)」という意見を合わせて19.2%と、「残業代の方が価値が高い」と答えた方は全体の2割弱にとどまります。
【「プライベート重視」の理由:「健康維持」が約5割】「残業代重視」派は収入面に着目

前問で「プライベートの時間の方が圧倒的に価値が高い」「どちらかと言えばプライベートの時間の方が価値が高い」のいずれかを選んだ方に「『残業代よりもプライベートな時間の方が重要だ』と考える最も大きな理由は何ですか?」と質問しました。最も多かったのは「心身の健康を維持し、長く働き続けるために休息や睡眠が必要だから(48.3%)」との回答でした。また、「会社の給与だけに依存せず、自己投資や副業で将来の安定を築きたいから(4.4%)」といった、明確な「自己投資」を目的とした回答もありました。
最多の回答数である「健康維持」は、仕事のパフォーマンス維持や向上にも繋がるため、一種の「自己投資」であると考えられるでしょう。以上のことから、プライベートの時間の価値が高いと考える方は、多様な「自己投資」を目的とするケースが多い傾向が窺えます。
対して、前問で「残業代の金額や、その時の状況によるが残業代の方が価値が高い」「残業代がもらえるなら、プライベートよりも圧倒的に残業代の方が価値が高い」のいずれかを選んだ方に、「『プライベートの時間よりも残業代の方が重要だ』と考える最も大きな理由は何ですか?」と質問したところ、「現在の生活のためにとにかく収入を増やす必要があるから(37.4%)」が最も多い結果でした。
次いで「将来の資産形成(貯蓄や投資)を最優先したいから(26.6%)」、「プライベートで特に予定がなく、時間を持て余すよりは稼ぐ方が有益だから(25.9%)」、「会社での評価や昇進・昇給に繋がると思うから(7.9%)」と続きます。これらの結果から、残業代の価値が高いと考える方は、残業で得られる収入面に着目している方が多いと分かりました。
【プライベートの予定断って残業「法定以上の給与額」なら納得できる人が約7割】「お金の問題ではない」との意見も2割弱

「あなたのプライベートな予定(友人との食事や趣味の時間など)をキャンセルして残業する場合、時給がいくら以上なら納得できますか?(ご自身の通常の時給を基準にお答えください)」と質問したところ、回答の多い順に「通常の時給の1.5倍以上は欲しい(49.1%)」、「通常の時給の2倍以上は欲しい(20.4%)」、「お金の問題ではないので、原則として断りたい(17.3%)」、「通常の時給の1.25倍(法定通り)で納得できる(13.2%)」という結果でした。
法定の基準よりも多い「通常の時給の1.5倍以上」または「通常の時給の2倍以上」の残業代なら、プライベートの予定をキャンセルしても納得できると回答した方が約7割を占めています。
一方、「お金の問題ではないので、原則として断りたい」との意見も全体の2割近くに上ります。これは、一つ目の設問で「プライベートの時間の方が価値が高い」と回答した約8割の方の意見が反映されている結果と言えるでしょう。
【「残業が多い人=貢献度が高い・熱心」と思う人48.2%】否定的な見方は約4分の1

「あなたは『残業が多い人』に対して、どのような印象を持ちますか?」と質問したところ、「会社への貢献度が高い、熱心な人」と肯定的な見方をしている方が半数近い48.2%でした。若者世代は「プライベートの時間の方が価値が高い」と考えている方が多数派であるものの、「残業」に対する価値を低く見積もっているのではなく、どちらかと言えば、会社への貢献度や熱意の現れであると考える方が多いようです。
一方で、「仕事の要領が悪く、生産性が低い人(17.7%)」や「自己管理ができていない、大変そうな人(7.7%)」といった、否定的な見方をする方が25.4%と全体の約4分の1を占めています。さらに「特に何も思わない」という意見は26.4%と、同じく全体の約4分の1を占める結果でした。
【「自由時間で自己投資」約7割】将来のキャリアのために「所属の会社以外」でも通用する力を育む若者世代

「将来のキャリアのために、あなたは次の中でどれを最も優先したいですか?」と質問したところ、「定時で帰り、『自由な時間』を使って学習や副業など自己投資を行う(69.3%)」と回答した方が最も多く、約7割近くを占めています。次に「今の会社で評価されるために、頼まれた残業は可能な限り引き受ける(12.5%)」、「残業してでも『お金』を稼ぎ、将来のための金融投資などに充てる(10.1%)」との回答が続きました。
将来を見通した場合、社外での時間を活用して「自己投資」を行うことで、現在所属している会社の中でのキャリア形成に限らず、広く通用する力を身につけてキャリアアップに繋げたいと考える方が多いようです。
【「タイパ」どう意識する?】約3割が「情報収集の効率化」と回答

「あなたが、仕事やプライベートで『タイパ(タイムパフォーマンス)』を良くするために、意識して行っていることは何ですか?」と質問したところ、最も多い回答は「情報収集の効率化(29.3%)」でした。次いで「移動・スキマ時間の活用(25.6%)」、続いて「コミュニケーションの効率化(12.8%)」と「学習・インプットの効率化(12.3%)」はほぼ同率という結果です。
特に昨今のAIツールの台頭により、「情報収集の効率化」を図りやすくなっていると言えるでしょう。今回の調査対象の方は、デジタルネイティブ世代に該当しているため、最新のデジタルツールを積極的に取り入れて活用していると考えられます。
【「残業キャンセル界隈」の背景に「罪悪感」3割】同世代間でも意見は分かれる結果に

「『残業キャンセル界隈』という言葉が若者を中心にSNSなどで語られる背景には、何があると思いますか?」と質問したところ、最も多い回答は「残業を断ることへの罪悪感を、冗談に変えて正当化・緩和したい心理(33.4%)」でした。次いで「同じ価値観を持つ仲間とSNSで繋がり、『自分だけじゃない』と安心したい心理(26.4%)」、「上司や会社に対する、若者なりのささやかな抵抗や意思表示(23.8%)」と続き、「特に深い意味はなく、単なるネット上の面白いトレンド(16.5%)」と、本設問に対する回答結果は拮抗しました。
前問の「あなたは『残業が多い人』に対して、どのような印象を持ちますか?」に、「会社への貢献度が高い、熱心な人」と答えた方が最も多かったことを踏まえると、残業を断ることで周囲から「会社への貢献度が低く、不熱心な人」と思われるのではないか、と懸念している方も少なくないようです。
このことから、「残業キャンセル界隈」という言葉は、「罪悪感を抱えながらもプライベートの価値を重視するために残業を断りたい」という若者世代の複雑な心理が影響していると言えるでしょう。
【まとめ】若者の「残業キャンセル」理由は「自己投資」にあり
今回の調査では、若者世代の8割超が「残業代」よりも「プライベートな時間」の価値を高く評価していることが判明しました。
若者がプライベートな時間を重視するのは、単に余暇を充実させるためではなく、現在の会社に依存せずに、副業や投資による資産形成、自主的な学習、自己管理を徹底しパフォーマンスの維持・向上に努めるなど、多様な「自己投資」を通じてキャリアアップを図ろうとする意識の表れであると言えるでしょう。
※本プレスリリースの内容を引用される際には、下記のご対応を必ずお願いいたします。
・引用元を「株式会社イードが運営するWebメディア『ミツカル学び』によるアンケート調査」という旨の記載
・「ミツカル学び(https://resemom.jp/manabi/)」および「本アンケート調査関連記事URL(https://resemom.jp/manabi/time-value-survey/)」のリンク設置
■「リセマム」および「ミツカル学び」について
・リセマムについて
未就学児・小学生・中学生・高校生の保護者を主な対象に、小学校受験・中学受験・高校受験・大学受験・英語教育・教育ICT・教育イベント・プログラミング教育など教育情報を中心に提供。また、株式会社イードのリサーチ部門との連携により、教育等に関する各種調査を実施しております。
・ミツカル学びについて
ミツカル学びは、リセマムが運営するキャリアアップ(転職)及びリスキリング(資格取得〜プログラミングなどのスキル習得)に関するサイトです。次のような領域について、情報発信をしています。
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