集英社新書『続・韓国カルチャー 描かれた「歴史」と社会の変化』(伊東順子・著)が7月14日(金)発売。
前著『韓国カルチャー 隣人の素顔と現在』に続く待望の第2弾。本著では「歴史」に重点を置き、ドラマや映画などの韓国のエンターテイメント作品を通じて韓国社会の変化を考察する。
本書で取り上げるドラマ・映画作品は『今、私たちの学校は…』『未成年裁判』『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』『ブラザーフッド』『スウィング・キッズ』『リトル・フォレスト 春夏秋冬』『子猫をお願い』『シークレット・サンシャイン』『私たちのブルース』『シスターズ』『D.P.−脱走兵追跡官−』『猫たちのアパートメント』『はちどり』『別れる決心』など。
Netflix配信で世界的に人気となったドラマからカンヌ国際映画祭受賞作品まで、全25作品以上を掲載!
【主な内容】
●パンデミック下、三密回避の中でのドラマ撮影
●韓国人が考える、「大人の責任」とは?
●韓国での「オルン(大人)」の意味
●ソウルの南北問題――江南と江北
●韓国映画における女性監督の草分け、イム・スルレとはどんな人なのか
●子猫がリードした「ワラナコ運動」
●猫の人気と連動する韓国社会の変化
●映画『サバハ』が描いた、韓国のカルト宗教
●韓国人にも難しい済州島の言葉
●「イ・ビョンホン」をふりかえる
●なぜ韓国ドラマ『シスターズ』はベトナムで放送中断になったのか?
●「歴史歪曲」という批判と謝罪、「青い蘭」の秘密
●入隊したBTSのJIN
●韓国の徴兵制と新兵教育隊
●出演者たちにも軍生活のトラウマが……
●なぜ韓国では不人気だった猫が20年で‟主演”を飾るまでに至ったのか?
●富裕層はなぜ江南に引っ越したか?
●パク・チャヌクが主題歌『霧』にこだわった理由
【目次】
第1章 韓国の学校教育を知る、ドラマ『今、私たちの学校は…』
─―パンデミック初期に描かれた、「新型コロナ後」の次なるウィルス
第2章 韓国人が考える、「大人の責任」
─―ドラマ『未成年裁判』とそのベースとなった現実の事件
第3章 実は、大人たちの成長物語
ドラマ『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』
─―坂本隆一やパウロ・コエーリョが絶賛した名作のひみつ
第4章 映画でふりかえる「6・25朝鮮戦争」
─―映画『ブラザーフッド』『戦火の中へ』『スウィング・キッズ』『高地戦』など
第5章 イム・スルレが描く、生きとし生けるもの
─―映画『リトル・フォレスト 春夏秋冬』『ワイキキ・ブラザーズ』
『提報者〜ES細胞捏造事件〜』『私たちの生涯最高の瞬間』など
第6章 『子猫をお願い』が描いた、周辺の物語
─―猫と女性、仁川と在韓華僑
第7章 韓国の宗教事情を知る映画
─―『シークレット・サンシャイン』『三姉妹』『サバハ』
第8章 ドラマ『私たちのブルース』
─―済州島、そしてコ・ドゥシムやイ・ビョンホンのこと
『私の解放日誌』と『私たちのブルース』
第9章 ベトナム戦争と韓国ドラマ、そして映画
─―ドラマ『シスターズ』、映画『ホワイト・バッジ』
第10章 語られることのなかった、軍隊の話
─―ドラマ『D.P. ─脱走兵追跡官─』と映画『ノーザン・リミット・ライン 南北海戦』
第11章 「タワマン共和国」
─―韓国人の住まいとペットの話
映画『猫たちのアパートメント』『はちどり』『ほえる犬は噛まない』
第12章 映画『別れる決心』とパク・チャヌク監督のこだわり
─―主題歌『霧』や中国朝鮮族のことなど
あとがき 韓国社会の変化に学ぶこと
著者プロフィール
伊東順子(いとう・じゅんこ)
ライター、編集・翻訳業。愛知県生まれ。1990年に渡韓。ソウルで企画・翻訳オフィスを運営。著書に『韓国カルチャー 隣人の素顔と現在』(集英社新書)、『ピビンバの国の女性たち』(講談社文庫)、『韓国 現地からの報告――セウォル号事件から文在寅政権まで』(ちくま新書)等。訳書に『搾取都市、ソウル――韓国最底辺住宅街の人びと』(イ・ヘミ著、筑摩書房)等。2017年に同人雑誌『中くらいの友だち――韓くに手帖』(皓星社)を創刊。
書籍情報
書名:『続・韓国カルチャー 描かれた「歴史」と社会の変化』
著者:伊東順子
発売日:2023年7月14日(金)
定価:1,078円(10%税込)
ページ数:272ページ
判型:新書判
集英社新書
ISBN 978-4-08-721272-3
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