トワニー×花王メイクアップ研究所 「ほうれい線の見た目印象」に関する研究結果~「ほうれい線」の見た目の印象は、シワの深さだけでなく“頬のふくらみ”も重要な因子であることが明らかに~
花王メイクアップ研究所(以下、研究所)では、ほうれい線を様々な角度から観察・研究しています。様々なブランドと連携するなかで、今回はトワニーと共に、そもそも「人の目から見て、ほうれい線が目立つとはどういうことか?」について考え、研究を進めていきました。
ほうれい線は、「線」というだけあって、一般的には、シワ(溝)だけで捉えられがちです。しかし、研究を進める中で、「ほうれい線の見え方」には、シワ(溝)の深さだけでなく、頬のふくらみが、影響を与えていることがわかりました。
ここでは、その研究内容をご紹介いたします。
●評価内容
①ほうれい線のシワ(溝)の「見た目の深さ」を指標とする評価方法を参考にし、「ほうれい線のシワグレード」を評価。
②次に、ほうれい線のシワ(溝)外側の、頬の盛り上がりにより膨らんで見える形状に着目し、「見た目のふくらみ」を指標とする新たな評価方法を決め、「頬のふくらみグレード」を評価。
以下、順番にご紹介します。
①「ほうれい線のシワグレード」の評価
一般的に、ほうれい線というのは、鼻と頬の境界にあるもので、鼻翼の外側から唇の両端に伸びるシワのことをさします。このシワのグレードを評価しました。
評価法としては、[画像-1]に示されるエリアにて認識できる線状のシワについて、シワの溝の「深さ」を評価しています。
[画像-1]
ほうれい線のシワグレードの評価方法
ほうれい線とは:鼻と頬の境界にあって、鼻翼の外側から唇の両端に伸びるシワを、ほうれい線といいます
グレード評価法:鼻翼より外側であって、口角より上の部分に認識できる線状のシワの深さ※を評価します
※頬によって生じる影は、シワの深さの測定には考慮しません
≪グレードについて≫ シワの見た目の深さを8段階で評価
(例)
グレード0:シワの溝が認識できない状態
グレード1:シワの溝の深さが非常に浅い状態
グレード7:シワの溝の深さが非常に深い状態
研究所が、上記の評価法で20代~70代の女性270人のほうれい線のシワグレードと年齢の関係を調べた結果、[図-1]のような分布があることがわかりました。
〈詳細な評価は、『スキンエイジングアトラス』(2010年Med‘com Publishing出版)の評価方法もとりいれて実施しました〉
[図-1 ほうれい線のシワグレードの分布 年齢との関係]
年齢とほうれい線のシワグレードの関係には、以下の傾向がみられました
・79%(N=213)の方は、シワの溝が認識できる状態
・20代後半から、シワの溝を認識することができる
・加齢に伴ってほうれい線のシワグレードが高くなる
・20代はほうれい線のシワグレードのばらつきが顕著に小さい
・50代以降はほうれい線のシワグレードのばらつきが大きい
ほうれい線の外側にある「頬のふくらみ」
ほうれい線のシワグレードに関する研究を進める中で、ほうれい線のシワグレードが同じ方でも、ほうれい線の外側の頬のふくらみの違いによって目立ち方が異なることを発見し、次にここに注目しました。
[画像-2]同程度のほうれい線のシワグレードだが、ほうれい線外側の頬のふくらみが異なる例
また、ほうれい線の外側の「頬のふくらみ」に着目したもう一つの理由は、ほうれい線およびその周辺の皮膚内部構造です。
以下の画像のように、ほうれい線の外側(頬)には厚みのある皮下組織が存在します。ほうれい線周囲の内部構造は、目尻とは異なり、「皮下組織」に特徴があります。
ほうれい線外側の頬内部では、主に脂肪から構成される皮下組織が目尻より厚く、そのため、ほうれい線周囲は目尻よりも皮膚が大きく動きやすいのが特徴です。
目尻周辺と比較して、ほうれい線周辺は、皮下組織に厚みがあるため盛り上がり、その形状がほうれい線の目立ちに大きく影響すると考えました。
[画像-3] 目尻のシワとほうれい線およびその周辺の皮下組織の違い
②「頬のふくらみグレード」を新たに設定。その評価
上記の気づきから、ほうれい線のシワ(溝)の見た目の深さだけでなく、シワ(溝)の外側の盛り上がって見える形状を評価すべく、新たに「頬のふくらみグレード」を設定し、評価方法を作成して、調査を行いました。評価方法としては、[画像‐4]に示されるエリア(ほうれい線のシワ(溝)の外側)にて認識できる、ふくらみの程度を評価しました。[画像-4]
頬のふくらみグレードの評価方法
シワ(溝)外側のふくらみとは:鼻と頬の境界にあって、鼻翼の外側から唇の両端に伸びるほうれい線のシワ(溝)の外側の頬のもり上がりをさします
グレード評価法:鼻翼より外側であって、口角より上の部分を評価し、ほうれい線のシワ(溝)の外側の頬のふくらみの程度を評価します
≪グレードについて≫ 見た目のふくらみの程度を8段階で評価
顔画像のシワ(溝)の外側のふくらみの評価を実施
ふくらみの代表例※実画像を元に作成したCGイメージ
研究所が、上記の評価法で20代~70代の女性270人の頬のふくらみグレードと年齢の関係を調べた結果、[図-2]のような分布があることがわかりました。
[図-2 頬のふくらみグレードの分布 年齢との関係]
年齢と頬のふくらみグレードの関係には、以下の傾向がみられました
・加齢に伴い、頬のふくらみグレードは高くなる
・20代であっても、高グレードの方も観察される
ほうれい線のシワグレードの評価結果では、20代はほとんどシワの溝が認識できないのに対し、「頬のふくらみグレード」に関しては20代でも、グレードが2~5の方も約3割確認されました。
●ほうれい線の目立ち方を「見え方のタイプ」として整理
ほうれい線のシワグレードと、頬のふくらみグレード、この2つを参考に、「ほうれい線の見た目印象」に関わる要素を設定。「シワ(溝)の目立ち」と「頬のふくらみ感」の2つの要素を掛け合わせ、「ほうれい線の見え方のタイプ」として整理し、9つに分類しました。
分類方法
・ほうれい線のシワグレードの結果を参考に、縦軸に「シワ(溝)の目立ち」を、ほんのり・うっすら・くっきり の3タイプ
・頬のふくらみグレードを参考に、横軸に「頬のふくらみ感」をすっきり、ふんわり、ふっくら の3タイプ
●「ほうれい線が目立つ」見た目印象とは?
上記9タイプに分類したとき、シワ(溝)の目立ちが同じでも、すぐ外側の頬のふくらみがふっくらした感じだと、影がはっきりとして、より「ほうれい線が目立つ」と感じやすいのではないでしょうか。(図-5の③⑥⑨参照)
すなわち、ほうれい線の見た目の印象には、シワ(溝)と頬のふくらみの2要因による「影」が重要な因子となるのです。
そこで、上記の結果から、トワニーは、「ほうれい線の見え方」を以下のように捉えることにしました。
トワニーが捉える「ほうれい線の見え方」
●まとめ
研究所は、今後もトワニーをはじめとする各ブランドと連携し、お客様のほうれい線目立ちの悩みに寄り添いながら、ほうれい線の実態を捉えるための研究を続けていきます。トワニーも、カウンセリングブランドとしてほうれい線悩みに寄り添い、お客様の美しさを、今後も応援していきます。
トワニーブランドについて
トワニーは、1996年の誕生時より一日、一月、一年、一生という“美しさのリズム”に着目し、一人ひとりの肌や美への想いに寄り添い、ビューティーカウンセラー「トワニスト」が適切な美容プランを提案しております。
現在は、感染対策を徹底した上で、非接触の店頭カウンセリングを行っております。お近くの店舗は、トワニーブランドサイト『店舗検索』からお探し頂けます。
ブランドサイトでは、Webカウンセリングのコンテンツもございます。お気軽にご利用ください。
https://www.kanebo-cosmetics.jp/twany/
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