壮絶な沖縄戦を生き抜いたひめゆり学徒の児童向けノンフィクション『ももちゃんのピアノ』【5月9日発売】
株式会社ポプラ社は、児童向けノンフィクション『ももちゃんのピアノ 沖縄戦・ひめゆり学徒の物語』を5月9日に発売しました。
書誌詳細>>https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/4047040.html
『ももちゃんのピアノ 沖縄戦・ひめゆり学徒の物語』は、元ひめゆり学徒隊の一員として壮絶な沖縄戦を生き抜いた与那覇百子さんの半生をもとにしたノンフィクション作品。戦争の残酷さを中心に描いた戦争文学は多くありますが、本書は音楽を力にして前向きに生きる少女のひたむきな姿を中心に描いた作品です。今年は、沖縄復帰50年という節目の年。また、不幸にもウクライナとロシアとの間で戦争が起こるという負の歴史が刻まれてしまった一年でもあります。そんな今だからこそ、届けたい一冊です。
- 「ひめゆり学徒隊」とは
- あらすじ
戦場で3か月後、ももちゃんはぐうぜん東風平先生に出会う。痩せて濡れネズミのような姿だ。その弱々しい体から発せられたのは、ただ一言「生きろ」。
戦争が始まって一度も聞かなかった言葉だ。「捕虜になったら潔く死ね」「いかに死ぬかが大事」など学校で教わったのは「死に方」ばかり。そうした中で、いつの間にかももちゃんは音楽を忘れていた。けれども、東風平先生の「生きろ」という一言で、にわかに『月光』の音色がももちゃんの中に湧き上がってきた。同時に、生きる力がわいてきた。
――やがて戦争は終わった。それから77年。ももちゃんは今も生きている。「太陽の笑顔」とあだ名されるおばあちゃんだ。指は動かないが、『月光』の音色はももちゃんの中にはっきりと残っている。
- 著者プロフィール
文/柴田昌平(しばた しょうへい)
ドキュメンタリー映像作家・映画監督。1963年生まれ。東京大学卒業。NHK、民族文化映像研究所を経て独立。プロダクション・エイシア代表。テレビではNHKスペシャル他ドキュメンタリー番組を多数、ドキュメンタリー映画では『ひめゆり』『千年の一滴 だし しょうゆ』など国内外の受賞作品を多数監督している。東京都在住。
http://www.asia-documentary.com/
絵/阿部結(あべ ゆい)
1986年宮城県気仙沼市生まれ。イラストレーター、絵本作家。著書に、絵本『ねたふりゆうちゃん』(白泉社)、『おやつどろぼう』(こどものとも・福音館書店)、『おおきなかぜのよる』(ポプラ社)、『あいたいな』(ひだまり舎)、共著『世界不思議地図』(朝日新聞出版)、『鬼ばばの島』(小学館)などがある。東京都在住。
https://yuiyuiabe.jimdo.com/
- 書誌詳細
『ももちゃんのピアノ 沖縄戦・ひめゆり学徒の物語』
文/柴田 昌平 絵/阿部 結
発売年月 :2022年5月
ページ数:190ページ
定価:1650円(10%税込)
Amazon>>https://www.amazon.co.jp/dp/4591173569/
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