三井グループ350周年記念事業の実施について 三井グループ25社による社会課題解決に向けた取り組みを開始
―みついのちからを、みらいのひとに。―
2023年は、三井グループの元祖「三井高利」が江戸に進出し日本橋に越後屋を出店した1673年から350年の節目の年となります。この間私どもは、自由闊達な風土の中、「ひと」を守り豊かに育むことを続け、常に「ひと」を基軸に、新たな時代の変化に先見性をもって取り組んできました。
三井グループではこの節目にあたり、2023年度から2027年度の5年間、グループの存在意義を再確認しながら、社会課題の解決に取り組む姿勢を体現すべく記念事業を実施します。本記念事業では、若い世代の育成・支援活動および、公益に寄与する三井グループ関連団体に対する支援活動などを行い、さまざまな分野での社会貢献に取り組んでまいります。
昨今、多くの社会課題が顕在化し、世界の平和が大きくクローズアップされている中、三井グループはこれからも「ひとが持つ力」を発展の原動力とし、我が国の社会、経済を支えるとともに、世界の平和と安寧に繋げてまいります。
三井グループ350周年記念事業 |
【事業概要】
350周年を迎える三井グループ全体で社会課題解決のための社会貢献事業を行う。
(主な事業)
・「三井みらいチャレンジャーズオーディション」プロジェクト
・三井&日本赤十字社・青少年赤十字連携プロジェクト
・三井文庫:所蔵史料バーチャル(デジタル)アーカイブ事業
・三井記念美術館:特別展「三井高利と越後屋」開催
・三井記念病院:医療提供レベル充実の為の支援
【事業期間】
2023年4月1日~2028年3月31日(予定)
【コンセプトメッセージ】
みついのちからを、みらいのひとに。
【事業ロゴ】
さまざまな価値の多様性と創造性を表す色で表した三井グループ25社の「人」が集まり、ひとつになる一体感を表現しています。
【本記念事業実施の意義・目的】
350周年を機に、これまでの活動を振り返ると共に、「進取の気性」や「ウェルビーイングな社会を願う」“三井のDNA”を次の時代に繋げる機会とする。
三井グループ各企業とその社員が一体的に周年事業に取り組むことで、活動内容や発信情報に厚みを持たせ、社会貢献を通じて、社会課題解決に寄与する。
これからの未来を担う世代の育成・支援活動を実施し、持続可能な社会を支える未来人材へのアプローチに寄与する。
【事業コンセプト】
多くの社会課題が顕在化し、世界で平和が大きくクローズアップされる昨今、これまで培ってきた「三井グループの活動成果や知見」を活用し、より良き社会づくりに「夢」や「目標」を持ち挑戦する次世代の挑戦者を応援し、広く“未来を担う子供達”の世界平和を支える力を育む。
三井の歴史を振り返り、残し、継承し、これからも“ひと”を支えあう社会に貢献するために 三井グループの“ひとがもつ力”をさらに深化(進化)させる。
【事業ロゴ】
さまざまな価値の多様性と創造性を表す色で表した三井グループ25社の「人」が集まり、ひとつになる一体感を表現しています。
【コンセプトメッセージ】
みついのちからを、みらいのひとに。 1673年に三井家の元祖、三井高利が江戸に進出し、 呉服業界の商慣習を覆す「店前売り(たなさきうり)・現金掛け値なし」という新商法を生み出します。 それ以来350年。三井グループは人を想い、社会をより良くしていくために、 さまざまな事業において、イノベーションに取り組んできました。 そして2023年、私たちはひとつの大きな節目を迎えます。 「三井グループ350周年記念事業」として、三井のイノベーション精神を、次の時代へとつなぐ活動をはじめます。 まだ誰も見たことのないアイデアの実現を夢見る若者とともに歩み、未来を担う子どもたちが平和を支えていく活動をサポート。 そして、三井の歴史を振り返り、残し、継承していきます。 三井グループはこれからも、“ひと”を中心とした三井の“ちから”で、 新たな“みらい”への挑戦を続けていきます。 |
【本記念事業の概要】(事業期間:2023年4月1日~2028年3月31日 予定)
1. 「三井みらいチャレンジャーズオーディション」プロジェクト
「事業・社会活動」「研究・留学」「カルチャー創造」の三分野で、未来に向けた良き社会づくりに夢や目標を持ち、チャレンジする若者を発掘するオーディションを開催します。2023年度に参加いただいた応募者の中からオーディション通過者「チャレンジャーズ」を選出し、2027年度まで継続的に支援を行なっていく予定です。
【2023年度開催スケジュール(予定)】
・2023年6月上旬 募集要項発表
・2023年8月上旬 募集開始
・2024年3月 オーディション結果発表
2. 三井&日本赤十字社・青少年赤十字連携プロジェクト
世界192の国・地域のネットワークと、約1.4万校に及ぶ国内の学校教育現場、約350万人の生徒を抱え、人道、国際交流、相互理解、社会貢献、健康、衛生、安全、防災といったさまざまな力を育むプログラムを展開している青少年赤十字と連携し、未来を担う子供たちに世界の平和を支える力を育むプログラムを展開していきます。
【2023年度のスケジュール(予定)】 ・2023年11月17~22日 支部訪問プログラム ・2023年11月23~25日 全国国際交流集会プログラム
3. 三井文庫:所蔵史料バーチャル(デジタル)アーカイブ事業
三井文庫が保有する、約10万点にも及ぶ貴重な江戸時代から近代に至る三井の古文書類や経営資料の数々。このうち特に重要な史料のデジタル化に取り組み、広くバーチャル空間での閲覧を可能にすることで、貴重な史料の維持保存と利用者の利便性向上の両立をめざします。
*三井文庫の歴史は1903(明治36)年10月に設立された三井家編纂室に遡ります。日本橋駿河町の旧三井本館内に置かれ、三井家史料の収集・整理とともに「三井家史」の編纂を行いました。その後拠点を戸越に移して事業を続けます。終戦後に活動を停止しますが、1965(昭和40)年5月に現在地、中野区上高田5丁目において財団法人三井文庫を設立し、現在にいたります。
4. 三井記念美術館 特別展「三井高利と越後屋」開催
この350周年の節目に際し、あらためて「三井の歴史」を振り返り、世の中に発信する機会として、元祖「三井高利」を中心とした特別展「三井高利と越後屋」を2023年夏に三井記念美術館で開催します。
開催期間 令和5 年(2023)6 月28 日(水)~8 月31 日(木)
*三井記念美術館は、三井文庫別館が、三井家及び三井グループに縁の深い日本橋に移転して、2005年10月に開館しました。三井家の北家、新町家、室町家、南家、伊皿子家、本村町家のほか、三井家の親戚である鷹司家からの寄贈を受けた日本・東洋の美術品約4000点を所蔵しています。
5. 三井記念病院:医療提供レベル充実の為の支援
1906年に慈善病院として設立され、現在では地元を中心としつつ、先進医療を支える高度急性期病院として医療分野における重要な社会基盤となっている三井記念病院に対し、より安心・安全かつ質の高い医療提供を可能とするための支援を実施します。
*三井記念病院は東京都千代田区神田和泉町の地に三井家の寄付により「財団法人三井慈善病院」として1909年開院。以来100年以上にわたり社会福祉の精神に基づき高度な医療を絶えず提供しています。
その他、今後の取り組み等については、「三井グループ350周年記念事業ホームページ」にて随時お知らせします。
(三井グループ350周年記念事業ホームページ https://www.mitsui350th.com)
【350周年記念事業サイト】
三井グループ350周年記念事業ホームページ https://www.mitsui350th.com
【350周年記念事業 実行委員会25社】
本記念事業活動は、三井グループの中核企業25社で構成される二木会の経営層からなる実行委員会にて運営されます。
株式会社IHI/王子ホールディングス株式会社/三機工業株式会社/株式会社商船三井/太平洋セメント株式会社/株式会社TBSホールディングス/デンカ株式会社/株式会社東芝/東レ株式会社/トヨタ自動車株式会社/株式会社ニップン/株式会社日本製鋼所/日本製紙株式会社/富士フイルムホールディングス株式会社/株式会社三井E&S/三井化学株式会社/三井金属鉱業株式会社/三井住友海上火災保険株式会社/株式会社三井住友銀行/三井住友建設株式会社/三井住友信託銀行株式会社/三井倉庫ホールディングス株式会社/三井不動産株式会社/三井物産株式会社/株式会社三越伊勢丹ホールディングス/(50音順)
【実行委員長メッセージ】
このたび、三井グループは350周年の大きな節目を迎える事ができました。日頃からご支援を賜ります全てのステークホルダーの皆様に厚く御礼申しあげます。
グループの起源は350年前の江戸まで遡ります。三井家の元祖である三井高利は1673年、52歳の時に江戸の地で「越後屋(三井越後屋呉服店)」を開店し、それまでの商慣習を根底から覆すイノベーティブな商法を生み出しました。あらかじめ大量に商品を用意し、店頭で現金と商品を引き換える「現金掛け値なし」という売り方。今で言う店頭販売の先駆けで、新しいビジネスモデルを創造しました。そして若手の人材育成にも積極的に取り組むことで事業を拡大し、呉服業界に留まらないイノベーションを起こしました。
そして令和の現代。時代は変わっても、時流を読み、顧客のニーズを掴み、新しいビジネスへ挑戦する。若い世代へ意思を引き継ぎ、未来を創る。そんな彼の姿勢は、現代社会での私たちの取り組み方と驚くほど似ていると感じます。
急激な気候変動や国際情勢の緊張により、先々の見通しはますます困難になっています。このような困難な時代だからこそ、グループ一同が力をあわせて、未来に繋がる社会貢献に取り組むことが大きな使命だと考えております。「みついのちからを、みらいのひとに。」を合言葉に、意義のある事業としてまいりたいと考えています。ぜひ皆さまのご支援を賜りますようお願い申しあげます。
三井グループ350周年記念事業実行委員長
三井不動産株式会社 代表取締役会長
菰田正信
*本リリースの取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)における5つの目標に貢献しています。
目標 3 すべての人に健康と福祉を
目標 4 質の高い教育をみんなに
目標 8 働きがいも経済成長も
目標10 人や国の不平等をなくそう
目標17 パートナーシップで目標を達成しよう
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