国内5か所の美術館を巡回する「石岡瑛子 I(アイ) デザイン」展の企画・運営に協力
石岡瑛子氏の革新的な創作の魅力を伝える美術展を北九州市立美術館からスタート
公益財団法人DNP文化振興財団、株式会社DNPアートコミュニケーションズが企画・運営に協力している美術展「石岡瑛子 I(アイ) デザイン」が、2023年9月9日(土)に福岡県北九州市で開幕しました。この後、2025年6月までに、茨城県近代美術館・兵庫県立美術館・島根県立石見美術館・富山県美術館に巡回する予定です。
DNP文化振興財団は、大日本印刷株式会社(DNP)グループが強みとする印刷技術を活かした芸術文化であるグラフィックデザイン/グラフィックアートの普及・振興をめざして、さまざまな活動を展開しています。今回は初めて、アートと暮らしをつなぐ事業を行うDNPのグループ会社、DNPアートコミュニケーションズと連携し、国内5か所の美術館を巡回する展示企画を実施します。
【巡回展開催の背景】
DNP文化振興財団は2020年に、石岡氏が1980年代にニューヨークへ渡るまでの日本での仕事に焦点を当てた企画展「SURVIVE - 石岡瑛子 グラフィックデザインはサバイブできるか」をギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)*1で開催しました。同時期に東京都現代美術館で開催された石岡氏の回顧展との相乗効果などで多くの反響があり、この企画展は京都dddギャラリー*2にも巡回しました。しかし当時は、コロナ禍の影響もあってギャラリーへの来訪を控えた方も多かったと考えられます。そのため、全国のより多くの方々に石岡氏の魅力を知ってほしいとの思いから、今回の巡回展を開催することとしました。
本展は、gggと京都dddギャラリーでの石岡瑛子展の監修者3名(石岡怜子氏、河尻亨一氏、永井裕明氏)に引き続き監修いただき、両ギャラリーの展示コンセプトを基盤に再構成しています。河尻氏は、2012年の石岡氏の没後、長い年月をかけて石岡氏についての研究調査を行い、その一環で2015年度DNP文化振興財団の研究助成制度を活用しています。それらの活動の集大成として2020年に上梓した「TIMELESS 石岡瑛子とその時代」(朝日新聞出版)は、2021年に毎日出版文化賞(主催:毎日新聞社)を受賞しました。
【石岡瑛子 I(アイ) デザイン」展】
○主な展示内容 : 石岡氏が東京を拠点に活動していた1960年~80年代の仕事を中心に、ポスター約150点をはじめ、コマーシャルフィルム、レコードジャケット、ブックデザイン、アートワークなど約500点の作品を公開します。また、約50点の代表作には石岡氏による名言を対置させ、創作への情熱を伝えるだけでなく、大型インスタレーション(赤テント)内でCMの他、映像も上映し、時代の空気感まで再現しています。
○主催 : 巡回展を開催する各美術館
○特別協力 : 公益財団法人DNP文化振興財団、株式会社DNPアートコミュニケーションズ
○企画協力 : 迫村裕子(S2株式会社)
○監修 : Team EIKO(石岡怜子、河尻亨一、永井裕明(N.G. inc.))
○図録制作 : 朝日新聞出版
【巡回展の開催予定】 (2023年9月現在:変更になる可能性があります。)
○北九州市立美術館本館 企画展示室AB (https://kmma.jp/) 会期:2023年9月9日(土)~2023年11月12日(日)
○茨城県近代美術館(https://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/) 会期:2024年4月~2024年7月
○兵庫県立美術館(https://www.artm.pref.hyogo.jp/) 会期:2024年9月~2024年12月
○島根県立石見美術館(https://www.grandtoit.jp/museum/) 会期:2024年12月~2025年2月
○富山県美術館(https://tad-toyama.jp/) 会期:2025年4月~2025年6月
■石岡瑛子氏について : デザイナー/アートディレクター。東京藝術大学卒。1961年、資生堂宣伝部入社。前田美波里を起用したポスターなどで頭角を現し独立。70年代にはパルコ、角川文庫など時代を揺るがす数々のキャンペーン、ファッションショーの演出、書籍デザイン他を手がける。80年代初頭に活動の拠点をニューヨークに移して以降は、美術及び衣装デザインなど、さらにボーダーレスに仕事の領域を広げ、舞台「M.バタフライ」でニューヨーク批評家協会賞、アルバム「TUTU」でグラミー賞、映画「ドラキュラ」でアカデミー賞を受賞するなど世界的評価を得る。作品集に『EIKO BY EIKO』『EIKO ON STAGE』、著作に『私デザイン』他がある。2012年1月21日、膵臓がんのため死去。
【会社概要】
○公益財団法人DNP文化振興財団(https://www.dnpfcp.jp/foundation/) : グラフィックデザインやグラフィックアートの普及・振興を目的に、展示事業、教育普及事業、アーカイブ事業、国際交流事業等の活動を行っています。
○株式会社DNPアートコミュニケーションズ(https://dnpartcom.jp/) : 高精細な画像データ処理や印刷の技術など、DNPグループの「P&I(印刷と情報)」の強みを活かし、アートや文化財、グラフィックデザインに関する事業を展開しています。
*1 「ggg」について(https://www.dnpfcp.jp/gallery/ggg/) : DNPは、「印刷」と密接に関わるグラフィックデザインの振興を通じて文化の普及・促進に貢献することを目指し、1986年に、創業の地である東京・銀座にグラフィックデザイン専門ギャラリー「ggg」を開設しました。主に国内外のグラフィックデザインの巨匠や新進のクリエイター等の作品を展示・紹介する企画展を開催しています。また、デザイナーと来館者が触れ合えるトークショーや、デザイナーと展示作品等を紹介する「gggBooks」の出版などの活動を継続して行っています。2008年からDNP文化振興財団が運営。
*2 「京都dddギャラリー」について(https://www.dnpfcp.jp/gallery/ddd/) : DNPグループの関西での文化活動の拠点として、1991年に大阪・堂島にグラフィックデザイン専門ギャラリーとして開設し、2014年に京都市右京区太秦に移転し、2022年に京都市四条烏丸に移転しました。開設以来一貫して、関西のクリエイターの作品や海外のデザイン等を紹介する企画展を開催しています。2008年からDNP文化振興財団が運営。
※ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像