合成メタノール(e-メタノール)の供給網構築に向け、HIF Global社へ出資
日本企業として初出資、合成メタノール(e-メタノール)事業を推進
当社は、2050年のカーボンニュートラル社会実現へ向け、ブルーアンモニアやSAF※などとともにe-メタノールへの投資を重点的に検討しています。
大気中などから回収したCO2と再生可能エネルギー由来の水素を合成することで生成するe-メタノールは、今後も需要が拡大すると見込まれる船舶燃料として直接利用できます。さらに合成ガソリン・合成ディーゼル・合成SAFなどの合成燃料や、合成化学品を選択的に製造することが可能です。これらの点を踏まえて、当社はe-メタノールを戦略的に重要な製品であると位置づけています。
HIF社は、南米・北米・豪州など多拠点かつ大規模にe-メタノールをはじめとする新しいエネルギーの事業開発を進めており、将来的にはe-メタノール換算で約400万トンの生産規模を見込んでおります。当社は、2023年にHIF社と合成燃料分野における戦略的パートナーシップに関するMOUを締結し、その後もe-メタノールに関する共同検討を開始するなど、e-メタノールおよび合成燃料の早期社会実装に向けた検討を進めてきました。
今回、当社はHIF社に出資し、海外拠点におけるe-メタノールおよび合成燃料の製造・開発を推進します。当社からHIF社に対して取締役を派遣するとともに、マーケティングやプロジェクト開発分野においても人財を派遣することで、HIF社が有するe-メタノールや合成燃料の製造プロジェクトに対する開発・マネジメント等の最先端の知見やノウハウを獲得します。
さらには、当社の既存の燃料油事業における供給・販売のネットワークを活用して、e-メタノール事業の市場形成と導入を早期に実行し、2035年に国内外の拠点において50万トン規模を目安にe-メタノールの供給体制を構築することを目指します。
※Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料
■HIFについて
HIF Globalは、低コストの再生可能エネルギーをベースに、水素を既存のインフラで輸送・利用可能な合成燃料に変換するプロジェクトを推進する、世界有数の企業です。HIFという社名は「地球の脱炭素化を可能にするHighly Innovative Fuelsを提供する」という会社の理念を表しており、グローバルに事業を展開しています。2022年12月にチリのマガジャネスにあるHaru Oni実証プラントから初めての合成燃料の生産を成功させています。今後は、米テキサス州のMatagorda、豪州のTasmania、ウルグアイのPaysandú、チリのMagallanesにおいて商業規模のプラントの建設を計画しています。
名称:HIF Global LLC
住所:711 Louisiana Street, Suite 1100 Houston, Texas 77002
代表:Cesar Norton, President & CEO
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