ウィリアム・サローヤンの名作に挑む! 神楽坐旗揚げ公演『おーい、救けてくれ!』配信にて上演間近 カンフェティでチケット発売中
神楽坐(KAGURA-ZA)『おーい、救けてくれ!』が2021年9月23日(木・祝) に配信にて上演されます。配信チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて発売中です。※アーカイブ配信あり
カンフェティにてチケット発売中
https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=62941&
※アーカイブ配信はこちら(9月23日22:00より発売開始)
https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=63093&
公式ホームページ
http://jointribe.co.jp/about/story.html
2021年 、夏、そして秋。オリンピック然り、夏フェス然り、音楽ライブや演劇然り、今はとにかく人が集うことが忌避されています。人が集うことはもはや悪いことになっています。この状況下において、批判を承知で公演を決定したのはある「違和感」からでした。
「なんか、おかしい」
うまく言葉にできないのですが、肌感覚として、本能的に、今、世界は、なんか、おかしい、そう感じるのです。
まるで地震の前に大移動を始めるネズミの大群やカラスの群れのように、自然から警告を受け、文字通り「動物」として”動く”ことを求められているように感じるのです。
不要不急の代名詞とも言える演劇なんて、今日や今月を暮らすためには必要ありません。自粛してSTAY HOMEし、リモートワークしながらUBER EATSで食事していれば、感染拡大は防げるかもしれません。
なのに、この「なんか、おかしい」という違和感が、不要不急どころか緊急必要なものとして、舞台公演の実施を私たちに迫るのです。肉体を使って、感情を使って、想像力を使って、魂を使っての行動に駆り立てるのです。
本舞台の主人公「若い男」は、小さな村で牢屋に閉じ込められています。彼は外に出ることができません。彼は「おーい!」と叫びます。何度も何度も叫びます。誰に向けられるでもない「おーい!」が牢屋にこだまします。
舞台稽古をしている中で、気のせいか私は、世界のどこかから聞こえてくるこの「おーい!」を耳にしました。何度も何度も耳にしました。これを書いている今も鼓膜に響くその振動と周波数が確かにあり、誰かがどこかで声にならない声をあげている。彼や彼女は、やり切れない思いを、現状を、どこかに向かって叫んでいる。
私は、演らなくてはいけないと思いました。どこかの誰かがこの舞台を待っていると思いました。たとえ私がこれをやらなくても、誰かがやらなくてはいけない、そう思いました。
現代という時代、一人一人がそれぞれの牢屋の中で苦しみ、それぞれがそれぞれのやり方でそこから脱出しようともがいている。その戦いは孤独で、出口のないものに思え、人生はそういうものだと受け容れれば少しは楽になるかもしれない。牢の中でも腹は満たされ、楽しみもあり、窓から外を見ることだってできる。
それでもやはり、人は自由を求める。どれだけ不自由さとの戦いに疲れて諦めそうになっても、本当は自由になりたいと願っている。それは、鳥が羽ばたき、海が轟き、星が瞬くように、人間という生き物の本能ではないかと、私は思うのです。
9月23日秋分、私たちは自分たちに対して、現代という時代に対して、この不自由さとの戦いを始めたいと思います。
(演出家 藤井宏次)
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作者 ウィリアム・サローヤン:
1905年、トルコ東部での大虐殺から逃れアメリカへ移住したアルメニア人の子としてカリフォルニア州に生まれる。1歳半の時に父親が亡くなったため孤児院に入り、母に引き取られた後も12歳の頃から電報配達や新聞の売り子などの仕事をし家計を助ける。1938年、『君が人生の時』がブロードウェイでヒットし、演劇部門のピューリッツァー賞が与えられたが辞退。今回上演される『おーい、救けてくれ!』(原題:『HELLO OUT THERE』)は第二次世界大戦中の1941年に書かれた戯曲。1981年没。
神楽坐(KAGURA-ZA):
2021年9月23日、昼と夜の長さが同じ秋分の日が旗揚げ公演となる。
神楽殿での公演を通じて、かっこよく、おもしろく、やさしく、世界の正気を取り戻すことを目的とする。
演出家 藤井宏次:
大学卒業後、双日株式会社入社。その後ITベンチャーを立ち上げるも失敗し、2年間の世界放浪に出かける。帰国後、ロシア功労芸術家のレオニード・アニシモフ氏との出会いにより「TOKYO NOVYI・ART」に入団し、俳優として古典演劇術であるスタニスラフスキーシステムを学ぶ道に入る。今回の「おーい、救けてくれ!」が初演出作品となる。
■ 出演者
若い男 : 瀧山 真太郎
少女 : 村地 奈緒
男 : 宮崎 健輔
女 : 大坂 陽子
■スタッフ
プロデューサー : 宮崎 健輔
撮影ディレクター : 河村 和紀
撮影・配信 : 鈴木 正尚
音楽 : 児玉 峻
■ タイムテーブル
9月23日(木)秋分の日
14:00
※上演時間 約1時間半
※アーカイブ配信 9月23日深夜~9月30日までを予定しております。アーカイブ配信の購入サイトは別のWebページとなる見込みです。お手数ではございますが、カンフェティのトップページから「おーい、救けてくれ!」と入力いただくと、見つかるように準備しております。
■ チケット料金
前売・当日共に1,500円(税込/カンフェティ手数料代金別)
https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=62941&
※アーカイブ配信はこちら(9月23日22:00より発売開始)
https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=63093&
公式ホームページ
http://jointribe.co.jp/about/story.html
2021年 、夏、そして秋。オリンピック然り、夏フェス然り、音楽ライブや演劇然り、今はとにかく人が集うことが忌避されています。人が集うことはもはや悪いことになっています。この状況下において、批判を承知で公演を決定したのはある「違和感」からでした。
「なんか、おかしい」
うまく言葉にできないのですが、肌感覚として、本能的に、今、世界は、なんか、おかしい、そう感じるのです。
まるで地震の前に大移動を始めるネズミの大群やカラスの群れのように、自然から警告を受け、文字通り「動物」として”動く”ことを求められているように感じるのです。
不要不急の代名詞とも言える演劇なんて、今日や今月を暮らすためには必要ありません。自粛してSTAY HOMEし、リモートワークしながらUBER EATSで食事していれば、感染拡大は防げるかもしれません。
なのに、この「なんか、おかしい」という違和感が、不要不急どころか緊急必要なものとして、舞台公演の実施を私たちに迫るのです。肉体を使って、感情を使って、想像力を使って、魂を使っての行動に駆り立てるのです。
本舞台の主人公「若い男」は、小さな村で牢屋に閉じ込められています。彼は外に出ることができません。彼は「おーい!」と叫びます。何度も何度も叫びます。誰に向けられるでもない「おーい!」が牢屋にこだまします。
舞台稽古をしている中で、気のせいか私は、世界のどこかから聞こえてくるこの「おーい!」を耳にしました。何度も何度も耳にしました。これを書いている今も鼓膜に響くその振動と周波数が確かにあり、誰かがどこかで声にならない声をあげている。彼や彼女は、やり切れない思いを、現状を、どこかに向かって叫んでいる。
私は、演らなくてはいけないと思いました。どこかの誰かがこの舞台を待っていると思いました。たとえ私がこれをやらなくても、誰かがやらなくてはいけない、そう思いました。
現代という時代、一人一人がそれぞれの牢屋の中で苦しみ、それぞれがそれぞれのやり方でそこから脱出しようともがいている。その戦いは孤独で、出口のないものに思え、人生はそういうものだと受け容れれば少しは楽になるかもしれない。牢の中でも腹は満たされ、楽しみもあり、窓から外を見ることだってできる。
それでもやはり、人は自由を求める。どれだけ不自由さとの戦いに疲れて諦めそうになっても、本当は自由になりたいと願っている。それは、鳥が羽ばたき、海が轟き、星が瞬くように、人間という生き物の本能ではないかと、私は思うのです。
9月23日秋分、私たちは自分たちに対して、現代という時代に対して、この不自由さとの戦いを始めたいと思います。
(演出家 藤井宏次)
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作者 ウィリアム・サローヤン:
1905年、トルコ東部での大虐殺から逃れアメリカへ移住したアルメニア人の子としてカリフォルニア州に生まれる。1歳半の時に父親が亡くなったため孤児院に入り、母に引き取られた後も12歳の頃から電報配達や新聞の売り子などの仕事をし家計を助ける。1938年、『君が人生の時』がブロードウェイでヒットし、演劇部門のピューリッツァー賞が与えられたが辞退。今回上演される『おーい、救けてくれ!』(原題:『HELLO OUT THERE』)は第二次世界大戦中の1941年に書かれた戯曲。1981年没。
神楽坐(KAGURA-ZA):
2021年9月23日、昼と夜の長さが同じ秋分の日が旗揚げ公演となる。
神楽殿での公演を通じて、かっこよく、おもしろく、やさしく、世界の正気を取り戻すことを目的とする。
演出家 藤井宏次:
大学卒業後、双日株式会社入社。その後ITベンチャーを立ち上げるも失敗し、2年間の世界放浪に出かける。帰国後、ロシア功労芸術家のレオニード・アニシモフ氏との出会いにより「TOKYO NOVYI・ART」に入団し、俳優として古典演劇術であるスタニスラフスキーシステムを学ぶ道に入る。今回の「おーい、救けてくれ!」が初演出作品となる。
■ 出演者
若い男 : 瀧山 真太郎
少女 : 村地 奈緒
男 : 宮崎 健輔
女 : 大坂 陽子
■スタッフ
プロデューサー : 宮崎 健輔
撮影ディレクター : 河村 和紀
撮影・配信 : 鈴木 正尚
音楽 : 児玉 峻
■ タイムテーブル
9月23日(木)秋分の日
14:00
※上演時間 約1時間半
※アーカイブ配信 9月23日深夜~9月30日までを予定しております。アーカイブ配信の購入サイトは別のWebページとなる見込みです。お手数ではございますが、カンフェティのトップページから「おーい、救けてくれ!」と入力いただくと、見つかるように準備しております。
■ チケット料金
前売・当日共に1,500円(税込/カンフェティ手数料代金別)
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