【セミナーレポート】生成AIは日本経済のゲームチェンジャー 「失われた30年」の“終わりの始まり”に参加者550人が期待
「生成AIパスポート案内セミナー 生成AI時代のマーケターに求められる必須スキルとは」(2024/1/16)開催レポート
ウェブ解析士協会は1月16日、「生成AI時代のマーケターに必須のスキルとは」と題した無料セミナーをオンラインで開催しました。約550人が参加し、生成AIをめぐる国の動向やすでに活用している企業の事例などを通じ、AIをビジネスに実装する可能性に理解を深めました。
本セミナーではマーケターを主な対象に、生成AIを巡る現状と事例をご紹介しました。
生成AIをめぐる国と企業の動向
「生成AIによって訪れる未来。日本社会はどう変わるのか?」では、一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)企画室の三浦康平室長が講演しました。GUGAが2023年5月に設立された背景には「失われた30年」と言われる日本の経済があります。停滞した日本の産業を生成AIが「ゲームチェンジャー」として再び盛り上げることを目指し活動していると三浦氏から紹介がありました。
三浦氏によれば、政府のAI戦略会議は今までにないスピード感でAIの利用方法やリスクに関する戦略策定を進めており、生成AIの活用に国が本気で取り組む姿勢が見られると論じました。さらに「生成AI導入済みの企業ではすでに成果が見え始めている」と指摘しました。
生成AI×マーケティング最先端
これを受けた次のセッション「事例から学ぶ、生成AI×マーケティング最先端」では、株式会社オプト AIソリューション開発部の田中宏明部長、エボラニ株式会社マーケティングチームの小川秀人リーダーらが登壇しました。
田中氏は、テキスト広告やバナー広告の作成に生成AIを活用した事例を紹介。「2時間かかっていた作業が30分で完了」「6時間で100以上のバナーを生成」などの量的メリットのほか、成果を出す広告を生成する工夫も紹介されました。
小川氏は、MA(マーケティングオートメーション)ツールの「anybot」を用い、LINEを用いたゲームキャンペーンや実店舗の集客効率が大幅に向上した事例を紹介しました。生成AIを活用して集客やアクティブ率、コンバージョンなどの改善が容易にでき、一歩上のマーケティングが可能になると述べました。
生成AIパスポート試験
これらを踏まえ、GUGAの三浦氏が再び登壇。「何から始めていいか分からない人へ。生成AIリスキリングの第一歩」と題し、資格試験「生成AIパスポート」を紹介しました。
2月には第2回試験が実施されます。ウェブ解析士協会の正会員は団体受験で申し込むと20%割引が適用されます。
ウェブマーケティングを中心にビジネスの成果に貢献するのがウェブ解析士の条件です。生成AIを使いこなすスキルも今後は求められるでしょう。ウェブ解析士をはじめとするマーケターにとって、本セミナーがAIリスキリングの可能性を考えるきっかけになれば幸いです。
ウェブ解析士協会(WACA)とは
WACAは、事業の成果に導くウェブ解析を広く学ぶ機会の創出、研究開発、関心を持つ人たちの交流促進、就業及びビジネスマッチング機会の創造、情報流通促進により、ウェブ解析の発展的存続によるウェブ解析を通じての産業振興や、ウェブ解析に関する社会教育を推進します。
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