生命保険のアフターフォロー体験を対象としたNPS®ベンチマーク調査2025の結果を発表。NPSおすすめランキング1位は4年連続でソニー生命

~アフターフォローを受けたことで、その重要性を感じるようになった人のロイヤルティは高い~

NTTコム オンライン

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:塚本 良江、以下NTTコム オンライン)は、NPSベンチマーク調査2025生命保険部門 アフターフォロー調査を実施しました。本調査は訪問や面談、連絡、情報提供といった、生命保険の契約後における一連のアフターフォロー体験に焦点をあてた調査となります。この結果、最もNPSが高いのは4年連続でソニー生命保険(以下、ソニー生命)となりました。

生命保険業界全体では、担当者の柔軟な対応や相談のしやすさ、プロとしての信用度などがロイヤルティを醸成する要因となりました。また、元々アフターフォローを希望していなかった契約者においても、担当者の親身な対応で安心感を醸成することや保険内容への理解を深めていくことが、アフターフォローの重要性を認識するきっかけとなり、ロイヤルティ向上につながることがうかがえる結果となりました。

調査結果の詳細はこちらからご覧ください。

【NTTコム オンライン NPSベンチマーク調査2025】
今後のリリース予定:電力、銀行、自動車保険(代理店型・ダイレクト型)、ほか

<調査結果のポイント>

1. 生命保険部門アフターフォロー調査のNPSおすすめランキング1位はソニー生命

対象の生命保険13社のうち、生命保険のアフターフォロー体験に対するNPSのトップはソニー生命(-31.4)、2位は東京海上日動あんしん生命(-36.1)、3位はプルデンシャル生命(-37.7)となりました。対象13社のNPS平均は-50.5、またトップ企業とボトム企業との差は31.3ポイントとなりました。

2. 業界全体では、担当者の対応力や専門性がロイヤルティ醸成につながる

生命保険業界のアフターフォローにおけるロイヤルティを醸成する要素を20の項目で分析したところ、「担当者から提供される情報の内容の適切さ」や「自身の状況に応じた、担当者の柔軟な対応」、また「生命保険全般についての相談しやすさ」といった担当者の対応力に関連する項目となりました。また、「契約後の担当者のお客様を大切にする姿勢・寄り添う姿勢」や、「担当者の金融や保険に対するプロとしての信用度」といった担当者の専門性などもロイヤルティを醸成する要素となりました。また、該当者のみとなるものの「サポートセンターなどお客様サポート窓口による自身が感じる要望や、生活状況の変化に関するヒアリング力の高さ」や「サポートセンターなどお客様サポート窓口から提供される情報の内容の適切さ」といった、お客様サポート窓口に関連する項目もロイヤルティ醸成要因となりました。

一方でロイヤルティ向上のために優先的に改善が期待される項目としては、担当者の「生命保険以外(資産形成・教育・老後など)に関する相談のしやすさ」や「自身の感じる不安や関心事に関するヒアリング力の高さ」、また「自身の生活状況や生活環境の変化に応じた適切なタイミングでのコミュニケーション」といった項目となりました。

図:生命保険のアフターフォローにおけるロイヤルティ要因分析(ドライバーチャート)

※詳細はダウンロード資料をご参照ください。

NPS1位となったソニー生命では、業界全体のロイヤルティ醸成要因にもなった「自身の状況に応じた、担当者の柔軟な対応」や「担当者から提供される情報の内容の適切さ」への評価が高くなりました。また2位の東京海上日動あんしん生命は「自身の生活状況や生活環境の変化に応じた適切なタイミングでのコミュニケーション」や「コミュニケーション手段の適切さ」、3位のプルデンシャル生命は「契約後の担当者のお客様を大切にする姿勢・寄り添う姿勢」や「担当者の金融や保険に対するプロとしての信用度」が評価され、それぞれNPS上位となりました。

3. サポートセンターや、デジタルチャネルによるアフターフォローもロイヤルティに貢献

生命保険会社から受けたアフターフォローの手段について調査をしたところ、最も多いのは「担当者による訪問(自宅・喫茶店など)」(58.4%)となりました。次いで「担当者からの電話」(39.9%)、「担当者からのメール」(18.9%)と、担当者から受けるアフターフォローが続きました。また、デジタルの手段においては「契約者専用サイト(マイページ)」が14.6%、「スマートフォンアプリ」は5.6%、サポートセンターなどお客様窓口からのアフターフォローとしては「電話」が8.9%、「メール」8.2%となりました。

図:受けたことのあるアフターフォローの形態

担当者からの訪問や電話などのアフターフォローと、サポートセンターやデジタルチャネル(マイページ・アプリ、メルマガなど)を活用したアフターフォローの両方を受けたことがある契約者に対し、サポートセンターやデジタルチャネルによるアフターフォローは、担当者から受けるアフターフォローと同じくらい役に立っていると感じるか調査したところ、「とてもそう感じる」と回答した契約者は10.7%、「ややそう感じる」と回答した契約者は33.6%となりました。

またサポートセンターやデジタルチャネルによるアフターフォローが、担当者から受けるアフターフォローと同じくらい役に立っていると感じるかという印象別にNPSも分析したところ、「とてもそう感じる」と回答した契約者のNPSは33.3、また「ややそう感じる」と回答した契約者も-20.3となり、それ以外の契約者に比較してNPSが高くなりました。

図:サポートセンターやデジタルチャネルのアフターフォローが、担当者から受けるアフターフォローと同じくらい役に立っていると感じるかという印象

図:サポートセンターやデジタルチャネルのアフターフォローが、担当者から受けるアフターフォローと同じくらい役に立っていると感じるかという印象別にみたNPS

これらの印象別に満足度も比較したところ、肯定的(「とてもそう感じる」、「ややそう感じる」)な回答をした契約者とそれ以外の回答(「どちらでもない」、「あまりそう感じない」、「全くそう感じない」)をした契約者の満足度平均値の差分で最も大きくなったのは「サポートセンターなどお客様サポート窓口による自身が感じる要望や、生活状況の変化に関するヒアリング力の高さ」となりました。次いで「サポートセンターなどお客様サポート窓口から提供される情報の内容の適切さ」や「マイページやアプリなどでの、自身が感じる要望や生活状況の変化を把握しようとする姿勢」といった項目が続きました。

サポートセンターやデジタルチャネルのアフターフォローが、担当者の訪問や電話などのアフターフォローと同じくらい役に立っていると感じている契約者ほど、サポートセンターやデジタルチャネルに対する評価も高く、ロイヤルティにも貢献していることが示唆される結果となりました。

図:サポートセンターやデジタルチャネルのアフターフォローが、担当者から受けるアフターフォローと同じくらい役に立っていると感じるかという印象別にみた、満足度平均値比較(差分の大きい上位5項目)

4. アフターフォローを受けたことで、その重要性を感じるようになった人のロイヤルティは高くなる

生命保険会社からアフターフォローを受ける前において、アフターフォローを希望していたか調査したところ、「アフターフォローを希望していた」と回答した人は7.3%、また「比較的アフターフォローを希望していた」と回答した人は17.4%となりました。一方「アフターフォローを希望していなかった」と回答した人は22.6%、「あまりアフターフォローを希望していなかった」と回答した人も15.1%となり、アフターフォローを受ける前では、アフターフォローを希望していなかった人が多くなりました。

図:アフターフォローを受ける前において、アフターフォローを希望していた割合

アフターフォローを希望していなかった回答者に対し、アフターフォローを受けたことでアフターフォローに対する重要性や必要性などの価値を感じるようになったか調査したところ、「価値を感じている」と回答した人は2.9%、「ある程度価値を感じている」と回答した人は17.5%となり、肯定的な回答をした人は2割程度にとどまりました。

一方で、アフターフォローを受けたことでの、アフターフォローの価値に対する印象別にNPSを分析したところ、「価値を感じている」と回答した人のNPSは21.7、「ある程度価値を感じている」と回答した人のNPSも-29.6となり、「価値を感じていない」や「あまり価値を感じていない」と回答した人と比べてNPSが高くなりました。

図:アフターフォローを受けたことでの、アフターフォローの価値に対する印象

図:アフターフォローを受けたことでの、アフターフォローの価値に対する印象別NPS

元々アフターフォローを希望していなかった一方で、アフターフォローを受けたことでその重要性などの価値を感じるようになった人に対し、その理由を調査したところ、最も高くなったのは「担当者の対応が親身で安心感を覚えたから」(46.6%)となりました。次いで「契約している保険内容に関する理解が深まったから」(32.8%)、「担当者の知識や質問への回答が期待以上の内容だったから」(18.5%)が続きました。

元々アフターフォローを希望していなかった契約者においても、担当者の親身な対応で安心感を醸成することや保険内容への理解を深めていくことが、アフターフォローの重要性を認識するきっかけとなり、ロイヤルティ向上につながることがうかがえる結果となりました。

図:アフターフォローを希望していなかったものの、アフターフォローの価値を認識するようになった理由

5. 推奨度(友人や同僚におすすめできるか)が高いほど、継続利用意向も高くなる

対象の生命保険会社におけるアフターフォローを受けての今後の継続利用意向を0~10の11段階でたずねたところ、「推奨者」(推奨度が「9」~「10」の回答者)は平均9.3、「中立者」(推奨度が「7」~「8」の回答者)は平均7.8、「批判者」(推奨度が「0」~「6」の回答者)は平均5.7となり、推奨度が高いほど継続利用意向も高くなりました。

図:推奨セグメント別継続利用意向


<調査概要>

【生命保険部門 アフターフォロー調査】

調査対象企業(アルファベット順、50音順):SOMPOひまわり生命、アクサ生命、アフラック、オリックス生命、かんぽ生命、住友生命、ソニー生命、第一生命、東京海上日動あんしん生命、日本生命、プルデンシャル生命、明治安田生命、メットライフ生命
調査対象者:インターネットリサーチモニターのうち、上記保険会社と契約しアフターフォローを受けたことがある契約者
調査方法:NTTコム リサーチによる非公開型インターネットアンケート
調査期間:2025/5/1(木)~ 2025/5/7(水)
有効回答者数:5,451名
回答者の属性:
【性別】男性:57.5%、女性:42.5%
【年代】20代以下:6.3%、30代:11.2%、40代:20.1%、50代:23.0%、60代以上:39.5%

※NPSの値は小数点第 2 位を四捨五入しており、同値の場合、ランキングで同順位としている

<NTTコム オンライン NPS®ベンチマーク調査とは>

NTTコム オンライン NPS®ベンチマーク調査は、NPS®の指標を共同開発した米国サトメトリックス・システムズ(現NICE Systems)の調査手法に基づき実施しています。人口構成に沿ったモニター抽出を行い、信頼性の高いデータを各業界のNPS®のベンチマーク(基準)として発表するとともに、業界リーダーとなるランキング1位企業の表彰も行っております。是非ご活用ください。

NPS® (顧客推奨度)業界別おすすめランキングについてはこちらからご覧ください。

<NPS®とは>

NPS®(Net Promoter Score®)とは、「友人や同僚に薦めたいか?」という質問への回答から算出される、顧客ロイヤルティを測る指標です。欧米では公開企業の3分の1がNPS®を使用しているといわれ、日本においても顧客満足度にかわる新しい指標として、NPS®を活用する企業が増えてきています。

NPS®についてはこちらからご覧ください。

<NPS®ソリューションについて>

NTTコム オンラインでは、NPS®を活用した顧客ロイヤルティ向上のためのトータルソリューション(NPS®ソリューション)を提供しています。

NPS®有資格者によるコンサルティングや、グローバルトップクラスの顧客体験プラットフォーム「クアルトリクスXM」の導入・調査設計から分析のご支援の他、業界内での自社のポジショニング把握に有効な「NPS®リサーチ」を取り揃えています。

NPS®ソリューションについてはこちらからご覧ください。

<NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションについて>

NTTコム オンラインは、企業のデジタライゼーションを、データ活用とテクノロジーの提供を通じて支援するソリューション・パートナーです。デジタルマーケティング事業においては、NPS®顧客ロイヤルティマネジメント、社員エンゲージメントを測定する「eNPS調査」等を提供するNTTコム リサーチ、ソーシャルメディア分析などを、その導入から運用伴走までトータルにご支援します。

名 称: NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
所在地: 〒141-0032 東京都品川区大崎1丁目5番1号 大崎センタービル
代表者: 代表取締役社長 塚本 良江
URL : https://www.nttcoms.com/

※本文中に記載されているNet Promoter®、Net Promoter Score®、NPS®はベイン・アンド・カンパニー、フレッド・ライクヘルド、サトメトリックス・システムズ(現NICE Systems,Inc)の登録商標です。また、本文中に記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

URL
https://www.nttcoms.com/
業種
サービス業
本社所在地
東京都品川区大崎1-5-1 大崎センタービル4階
電話番号
03-4330-8422
代表者名
稲葉 秀司
上場
未上場
資本金
3億円
設立
2012年10月