「来松100年 織田一磨」
島根県立美術館 特集展示「来松100年 織田一磨」の開催について
織田一磨来松100年を記念した本展では、近年収蔵された作品を含む当館コレクションを中心に、山陰での足跡をたどれる関連資料をまじえながら、この松江時代を振り返ります。
織田一磨《松江大橋雪景》石版・紙 1925(大正14)年 島根県立美術館蔵
近代石版画のパイオニアである織田一磨(1882-1956)。それまで東京や大阪で水彩画家・版画家として活躍していた彼は、1922(大正11)年の晩秋、山陰へ漂泊の旅に出ます。旧知の版画家・平塚運一に誘われ松江を訪れた一磨は、それから約3年間当地に滞在。宍道湖や中海などの美しい風景に触れ、また島根の青年画家たちと交流する中で刺激を受けた一磨は、いつしかこの地に美術研究所を開きたいという強い思いを抱きます。山陰でスケッチ旅行をしながら描き溜めた水彩画などを展示販売した資金をもとに、1925(大正14)年の夏、市内赤山に創作版画研究所を開設。その活動期間はわずか半年ながら《松江大橋雪景》などの傑作が生み出され、実りの多いものとなりました。
織田一磨来松100年を記念した本展では、近年収蔵された作品を含む当館コレクションを中心に、山陰での足跡をたどれる関連資料をまじえながら、この松江時代を振り返ります。およそ100点の作品・資料によって浮かび上がる約100年前の情景をお楽しみください。
(本展は令和4年度ふるさと島根寄附金を活用して開催されます。)
- 開催概要
会期/12月1日(木)~2023年1月16日(月)
休館日/12月6日(火)、27日(火)~1月1日(日)、3日(火)、10日(火)
観覧料/一般300円、大学生200円、高校生以下無料
会場/島根県立美術館 コレクション展示室5
時間/10:00~18:30(展示室への入場は18:00まで)
織田一磨《松江大橋、吹雪の夜》石版・紙 1931(昭和6)年 島根県立美術館
- 関連イベント
演題/「風景の記憶 ― 織田一磨の石版画」(仮)
講師/小池智子(日本近代美術・版画史研究)
日時/2023年1月7日(土) 14:00~(30分前開場/約90分)
会場/ホール(190席・当日先着順)
●美術講座
演題/「織田一磨が愛した松江・山陰」(仮)
講師/柳原一徳(当館専門学芸員)
日時/2023年1月14日(土) 14:00~(30分前開場/約90分)
会場/ホール(190席・当日先着順)
織田一磨《松江大橋》木版・紙 1924(大正13)年 島根県立美術館
- みどころ
織田一磨《松江大橋 夕暮》水彩・紙 1922(大正11)年11月20日 島根県立美術館
② 織田一磨の代表作が一堂に。近年の収蔵品の披露目も。
織田一磨《彼女等の生活》水性絵具・紙 1926(大正15)年 島根県立美術館蔵
③ 山陰・松江での足跡をたどれる資料も紹介。
織田一磨が訪れた地に残るゆかりの品々も借用し、展示します。また一磨が当時雑誌『主婦之友』に連載した「写生旅行 山陰印象記」のパネル展示や、様々な資料を紹介しながら山陰・松江での足跡をたどります。
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