【感動の文字なし絵本の名作】ショーン・タン『アライバル』ペーパーバック版刊行!

『アライバル Paperback Edition』が、4月19日発売。

河出書房新社

株式会社河出書房新社(本社:東京都渋谷区 代表取締役:小野寺優)では、オーストラリアの絵本作家ショーン・タンによる “究極の文字なし絵本”『アライバル』の<Paperback Edition>を4月19日に発売します。本書のハードカバー版は、2011年3月の東日本大震災直後に刊行され、静かな感動とともに、絵本としては異例の8万部を超える大ヒットとなりました。危機や社会的分断を乗り越え、異なる者を受け入れる物語が、言葉がないからこそ雄弁に伝わってきます。『アライバル Paperback Edition』は、作品の魅力はそのままに、ハードカバー版よりコンパクトに、さらに手に取りやすくなりました(税込定価1,980円。[ハードカバー版は税込定価2,750円])。


「孤独と不安の中にあるときに、何が私たちを生かしてくれるのかを示す、希望の書」
──小島慶子(エッセイスト)

「とんでもなく緻密な絵で、一切文字がでてこなくて。全員が感動できる、すごい本です」
──カズレーザー(メイプル超合金)

「この本を閉じてから、そっと周囲を見まわしてほしい。きっと今まで見えなかったものが、見えるようになっているはずだから」
──岸本佐知子(翻訳家)

 
  • 絵本『アライバル』について

 オーストラリアの絵本作家ショーン・タンによる絵本『アライバル(The ARRIVAL)』は、アングレーム国際漫画祭最優秀作品賞をはじめ世界各国多数の賞を受賞し、世界中に衝撃を与えた「文字のない物語」です。2006年に発表されたハードカバー版は弊社より2011年3月に刊行。発売後はTBS系「王様のブランチ」(2011/6/18放送)、NHK「あさイチ」(2011/12/9放送)やテレビ朝日「アメトーーク! 本屋で読書芸人」(2016/11/10放送)など多くのメディアで取り上げられて話題となり、絵本では異例の8万部を超える大ヒットとなりました。

 

 『アライバル』は不思議な架空の国が舞台です。主人公は、故郷が思わぬ災厄に襲われ、家族を置いて新天地を目指さざるを得なくなる。言葉が通じない見知らぬ国で、苦労しつつも居場所や歓びをみつけ、そして──。
 「アライバル/arrival」とは、到着、(新しい方法・製品などの)出現、(季節・行事などの)到来、やって(引っ越して)来た人、新顔、新参者、誕生、赤ん坊の意。新たな土地に移住した者が、その土地で生まれ変わり、新生児のように成長していく。そこには過去の自分を捨てなければならない辛さと、新しい人生を歩むチャンスを手にした幸せの両面があります。『アライバル』は128ページを使って、言葉を一切使用せず鉛筆で描いた、異色にして究極の文字なし絵本です。
 戦争やコロナで世界が激動している時代にあって、「孤独」や「不安」に向き合うためのヒントや希望を見出すために、言語の壁や社会的分断を乗り越えたこの絵本こそが今必要とされています。

 

 
  • 推薦の言葉
「見知らぬ土地で、懸命に根を下ろそうとする人びと。異質であるがゆえに、透明な存在にされてしまっている人びと。ショーン・タンの目は、そういう存在たちに優しく注がれる。この本を閉じてから、そっと周囲を見まわしてほしい。きっと今まで見えなかったものが、見えるようになっているはずだから」
──岸本佐知子(翻訳家)

 「これは世界共通語で書かれた本。大人も子供も、百年前の人も千年後の人も読める本です。あなたにもきっと、世界がこんなふうに感じられる時があるでしょう。故郷や家族と、遠く離れて暮らさねばならないことも。孤独と不安の中にあるときに、何が私たちを生かしてくれるのかを示す、希望の書です」
──小島慶子(エッセイスト)

「人が異文化に投げ込まれたときの違和感、ショックが、凄みをもって立ちあがる。そしてそこへ適応してゆく過程もまた、人は人への信頼感をなくしては生きていけないということと同質の真実味をもって、確かな力強さで描かれている」
──湯本香樹実(作家)
 
  • 読者からの声(ハードカバー版『アライバル』に寄せられたものから一部を紹介)
涙がとまりません
お店でついつい号泣してしまいました
これは、死ぬまで持っていたい宝物です
(あほこ さん/18歳 女性)

 不思議な本です。
絵だけなのに、登場人物がしゃべっている言葉が聞こえてきそうになります。
悲しい顔、不安な顔、困った顔、嬉しい顔、幸せな顔…
表情を見ているだけで話がどんどん進んでいきます。
(蜩 さん/48歳 女性)

【著者紹介】

ショーン・タン(Shaun Tan)
1974年、西オーストラリアのフリーマントル生まれ。絵本作家・アーティスト。2006年に発表された本書『アライバル』はアングレーム国際漫画祭最優秀作品賞を受賞、ショーン・タンの名前を世界に知らしめた代表作。さらに初めて絵と文章の両方を手掛けた絵本『ロスト・シング』を自ら監督しアニメ化した映像作品を2010年に発表すると、翌年の第83回アカデミー賞短編アニメーション部門を受賞。『遠い町から来た話』でドイツ児童文学賞受賞、アデレード文学賞最優秀賞受賞、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞受賞と世界的な賞を数多く受賞して全世界で注目された。2011年に初来日。
日本公式HPはhttps://shauntan.jp

国立国会図書館のYouTube公式チャンネルで、ショーン・タンの最新インタビュー「心の奥底と現実世界をつなぐ──僕の絵本とSDGs」が、2023年3月22日にアップされています。
https://www.youtube.com/watch?v=OpbnQKDxxPM

【書誌情報】
書名:アライバル Paperback Edition
著者:ショーン・タン
仕様:B5変形判/並製/128頁
発売日:2023年4月19日
定価:1,980円(本体 1,800 円)
ISBN:978-4-309-25696-2
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309256962/

 

 

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会社概要

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業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区東五軒町2-13
電話番号
03-3404-1201
代表者名
小野寺優
上場
未上場
資本金
3000万円
設立
1957年05月