約8割の女性が管理職になって「よかった」と回答。しかし、自身は管理職として「不合格」が過半数。男性より女性の自己評価が5点低い結果に/『女の転職type』が働く女性にアンケート【第65回】

株式会社キャリアデザインセンター(本社:東京都港区 代表取締役社長兼会長:多田 弘實)が運営する、女性の転職に特化した転職サイト『女の転職type』は、「管理職」についてアンケートを実施しました。
『女の転職type』は、女性のリアルな仕事観を調査する【データで知る「女性と仕事」】を定期的に行い、女性の働く環境の実態を公開しています。

▼詳しくはこちらからご覧ください。
https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/vol-65/

■調査結果抜粋
約8割の女性が管理職になって「よかった」
★管理職である自身の点数は63.1点
★不合格の理由は「部下を引き上げられていない」
★管理職経験のある男性の場合、平均点は68.3点
★女性より男性の方が、自身を「合格」とした割合が14.1%高い
★自身を合格とした理由1位、女性は「チームの雰囲気がいい」、男性は「チームで成果が上げられている」

Q.1 管理職になって(部下を持って)、よかった?

※管理職経験がある女性のみ

管理職(部下を持った)経験がある人に、管理職になってよかったかどうか尋ねたところ「まあまあよかった」が最も多く53.9%でした。「非常によかった」21.9%も含めると75.8%の人がよかったと回答しており、よくなかったと回答した人の約4.5倍となりました。

【Q.2 どんなところが、よかった?

※管理職経験がある女性のみ
※複数回答あり

管理職になってよかったと思う点については、1位「自身の成長に繋がる」67.4%、2位「部下の成長など新たなやりがいが増える」57.3%、3位「自分の裁量で決められることが増える」50.0%となりました。「よかったと思うことはない」は7.3%で、多くの人がよかったと思える点があることがわかりました。

【Q.3 どんなところが、つらい?

※管理職経験がある女性のみ
※複数回答あり

一方、つらいと思う点については、1位「責任が重い」62.4%、2位「経営層と部下の板挟みになる」48.9%、3位「責任は増えても給与が上がらない」47.8%となりました。「つらいと思うことはない」は1.7%に過ぎず、大多数の人がつらさも味わっていることがわかりました。

【Q.4 管理職(上司)である自分自身に点数をつけるなら何点?

※管理職経験がある女性のみ
※70点を合格ラインとして採点

管理職(上司)としての自分自身に点数をつけてもらったところ、「50~69点」と「70~89点」が同率で42.9%でしたが、49点以下の割合を含めると、不合格とした人の方がやや多い結果となりました。平均は63.1点でした。

ちなみに、男性(※1)にも同様の質問をしたところ、以下のような結果となりました。

※管理職経験がある男性のみ
※70点を合格ラインとして採点

女性より自身を合格とした割合が14.1%高く、平均点も5.2点高い結果となりました。そこで、70点以上(合格)の点数をつけた男女に、それぞれ理由を尋ねてみました。

Q.5 70点以上(合格)の点数をつけた方に質問です。その理由は?

※複数回答あり

女性の1位は「チームの雰囲気がいい」69.5%でしたが、男性は「チームで成果が上げられている」62.9%が1位でした。女性は定性的なものをより重視するのか、「チームの雰囲気がいい」を選んだ人の割合は女性の方が男性より13.5%も高い結果となりました。なお、TOP3の項目は順位が前後するものの男女とも同じでした。

Q.6 69点以下(不合格)の点数をつけた方に質問です。その理由は?

※複数回答あり

一方、69点以下(不合格)の点数をつけた理由についても、男女それぞれに理由を尋ねてみました。1位はいずれも「部下を引き上げられていない」、2位と3位で入れ替わるものの、「働く環境(残業・休暇)を改善できていない」「チームで成果が上げられていない」となりました。「チームで成果が上げられていない」と「経営層とうまくやれない」は、男性の方が女性より10%以上高いということもわかりました。

Q.7 管理職を外れて一般社員に戻れるなら、戻りたいと思う?

※管理職経験のある女性のみ

一般社員に戻れるなら戻りたいと思うかどうかを尋ねると、「わからない」が最も多く39.9%、次いで「いいえ」31.8%、「はい」28.3%となりました。

Q.8 一般社員に戻らない理由は?

​※管理職経験のある女性のみ
※複数回答あり

一般社員に戻らないと答えた人に戻らない理由を尋ねると、1位「自分自身の成長のため」61.8%、2位「人材育成にやりがいを感じるから」60.0%、3位「組織(チーム)作りにやりがいを感じるから」49.1%となりました。

管理職はつらい面もあるものの、自身や部下の成長などやりがいも感じるため、迷いながらも取り組んでいる様子が見て取れる結果となりました。
 

★今回のアンケート考察★
女の転職type編集長 小林佳代子

以前、「管理職になりたいと思うか」について調査した際は、なりたいと答えた人は39.1%に対し、なりたくない人が54.9%と、なりたくない人の方が上回る結果になりました(※2)。しかし、今回、実際になった人に、管理職になってよかったかどうかを尋ねてみると約8割が「よかった」と回答。理由は「自身の成長に繋がる」「部下の成長など新たなやりがいが増える」「自分の裁量で決められることが増える」が5割を超えていて、管理職に就くことで新たな発見、大きな成長の機会があることがわかります。
男性より管理職になる前例がまだ少ない日本において、女性の管理職経験者の自己評価は低くなりがちかもしれませんが、どの職場においても多様性は不可欠です。ロールモデルが増えることで管理職を目指す女性が増え、性別に関わらず活躍できる環境が整うことを期待しています。

▼フリーコメントなど詳しくはこちらからご覧ください。
https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/vol-65/

※1 type会員、およびクラウドワークスでのWeb調査、男性のみ、有効回答数194
※2 第29回管理職ってどう? https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/vol-29/

●調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。

調査内容:第65回「管理職って、つらい / データで知る「女性と仕事」
・調査期間:2023年2月1日~2月16日
・有効回答数:女性179名(『女の転職type』会員)、男性194名(『type』およびクラウドワークス会員)
・調査方法: Web上でのアンケート

データで知る「女性と仕事」一覧
本件は第65回目のアンケートとなっており、働く女性を取り巻く環境や課題について定期的にアンケートを実施しており、さまざまな調査結果をご覧になれます。
https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/

■『女の転職type』とは
正社員で長く働きたい女性のための転職サイトです。未経験から正社員になれる求人、プライベートも充実できる残業が少ない求人、仕事と育児を両立できる求人など、女性に人気の求人を多数掲載。充実したマッチング機能で、自分に合った仕事を見つけることも簡単です。

■株式会社キャリアデザインセンター 会社概要
代表者  :代表取締役社長兼会長 多田 弘實
本社所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂 3-21-20 赤坂ロングビーチビル
資本金  :5億5866万円
設立   :1993年7月8日
従業員数 :695名(2022年9月30日現在)
事業内容 :
1.キャリア転職の専門情報サイト『type』『女の転職type』等の運営
2.転職フェアの開催
3.人材紹介事業(厚生労働大臣許可 13-ユ-040429)
4.質の高い就職活動を情報誌、イベント、情報サイト、人材紹介で支援する『type就活』サービス
5.パンフレット、ノベルティー採用・HP作成などのアウトソーシング事業
6.IT業界に特化した人材派遣サービス(厚生労働大臣許可 派13-315344)
7.Webマガジン『エンジニアtype』『Woman type』『20’s type』の企画・編集・運営など、企業の採用活動をサポートする総合的なソリューションサービスを提供

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会社概要

URL
http://cdc.type.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区赤坂3-21-20 赤坂ロングビーチビル
電話番号
03-3560-1688
代表者名
多田 弘實
上場
東証1部
資本金
5億5866万円
設立
1993年07月