斎藤幸平・著『人新世の「資本論」』(集英社新書)がついに50万部突破! 世界各地で翻訳版も続々刊行!
世界各地で待望の翻訳版を刊行
【好評発売中の翻訳言語】韓国語、中国語(簡体字・繁体字)、スペイン語、カタルニア語、ドイツ語
【これから刊行予定の翻訳言語】英語(イギリス・アメリカ)、フランス語、イタリア語、ポルトガル語、オランダ語、スウェーデン語、トルコ語
内容
【概要】
人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。それを阻止するためには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。いや、危機の解決策はある。ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。世界的に注目を浴びる俊英が、豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす。
【目次】
はじめに――SDGsは「大衆のアヘン」である!
第1章:気候変動と帝国的生活様式
気候変動が文明を危機に/フロンティアの消滅―市場と環境の二重の限界にぶつかる資本主義
第2章:気候ケインズ主義の限界
二酸化炭素排出と経済成長は切り離せない
第3章:資本主義システムでの脱成長を撃つ
なぜ資本主義では脱成長は不可能なのか
第4章:「人新世」のマルクス
地球を〈コモン〉として管理する/〈コモン〉を再建するためのコミュニズム/
新解釈! 進歩史観を捨てた晩年のマルクス
第5章:加速主義という現実逃避
生産力至上主義が生んだ幻想/資本の「包摂」によって無力になる私たち
第6章:欠乏の資本主義、潤沢なコミュニズム
貧しさの原因は資本主義
第7章:脱成長コミュニズムが世界を救う
コロナ禍も「人新世」の産物/脱成長コミュニズムとは何か
第8章 気候正義という「梃子」
グローバル・サウスから世界へ
おわりに――歴史を終わらせないために
著者紹介
斎藤幸平(さいとう こうへい)
1987年生まれ。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。大阪市立大学准教授を経て現在、東京大学大学院准教授。専門は経済思想、社会思想。Karl Marx’s Ecosocialism: Capital, Nature, and the Unfinished Critique of Political Economy (邦訳『大洪水の前に』・堀之内出版)によって権威ある「ドイッチャー記念賞」を日本人初、歴代最年少で受賞。
日本国内では、晩期マルクスをめぐる先験的な研究に対して学術振興会賞受賞。NHK「100分de名著」の『資本論』シリーズの解説役でも話題を呼んだ。マルクス・ガブリエル、マイケル・ハートらとの対談集『未来への大分岐』(集英社新書)などもベストセラーに。
<斎藤幸平⽒の今後の活動予定>
『⼈新世の「資本論」』の実践編とも呼べる『コモンの「⾃治」論』(8⽉25⽇発売)を「集英社シリーズ・コモン」から上梓し、松本卓也⽒(京都⼤学⼤学院准教授)とともに編者を務めます。
https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-737001-0
書籍概要
タイトル:『人新世の「資本論」』
著者:斎藤幸平
発売日:2020年9月17日
定価:1,122円(10%税込)
判型:新書判
ページ数:384ページ
ISBN:978-4-08-721135-1
集英社新書
https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-721135-1
※電子版書籍もございます。
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