「自身の就活やキャリア観醸成に影響を与えた人や経験・体験」に関する調査【最新版】 大学2、3年生が「就活が本格化した時期に一番相談したい人」は2年連続で1位「親」
OB・OG(社会人)や大学の先輩への相談も増加傾向
株式会社ベネッセホールディングスとパーソルキャリア株式会社の合弁会社:株式会社ベネッセ i-キャリア(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:乾 史憲)が運営する、doda発の新卒オファーサービス「dodaキャンパス」は、大学2、3年生を対象に、「自身の就活やキャリア観醸成に影響を与えた人や経験・体験」について調査しましたので、結果をお知らせいたします。
【調査結果サマリー】
・「就活が本格化した時期に一番相談している(したい)人」は、2年連続※で1位「親(父親・母親)」(22.3%)
・「今後の自身のキャリアについて考える時に相談したことがある人」は、1位「親」(60.0%)、2位「友人」(55.9%)でそれぞれ全体の半数を超え、前回より上昇率が高かったのは「OB・OG(社会人)」(+11.4pt)、「大学の先輩」(+9.4pt)という結果に。また、相談したことがある学生の41.5%が「自身のキャリアに対する考え方が変わった」と回答。
・「現在の自身のキャリア観に大きな影響を与えた人」は、1位「親」(44.1%)、2位「友人」(24.9%)
・「現在の自身のキャリア観に大きな影響を与えたと思う経験・体験」は、1位「大学時代の学び(課外活動、部活動、アルバイトなど勉強面以外)」(51.5%)で全体の半数を超える。また、4位の「職場体験・企業インターンシップ体験」(31.8%)は前回調査時(14.6%)の2倍を超える結果に。
※前回(2023年12月)同テーマで実施した調査 https://www.persol-career.co.jp/newsroom/news/research/2023/20231219_1284/
主な調査結果
▶大学2、3年生が、就活が本格化した時期に一番相談している、相談したい人
大学2、3年生(27年卒、26年卒)を対象に、就活が本格化した時期に一番相談している(したい)人を聞いたところ、22.3%の学生が「親(父親・母親)」と回答。前回調査に続いて1位は「親」となり、就活を進める上で親の意見やアドバイスを求める学生が多いことが明らかになりました。(【図1】参照)
▶今後の自身のキャリアについて考える時に、これまで相談したことがある人
自身の今後のキャリアを考える時にこれまで相談したことがある人については、1位「親」(60.0%)、2位は「友人」(55.9%)となりました。前回より上昇率が高かったのは「OB・OG(社会人)」(+11.4pt)、「ゼミ、サークル、部活などの大学の先輩」(+9.4 pt)でした。(【図2】参照)
また41.5%の学生が、相談したことで自身のキャリアに対する考え方に影響を受けた、考え方が変わった(変えた)経験があることがわかりました。考え方が変わった(変えた)経験がある学生の主なコメントは以下の通りです。
・ものごとを多角的にみられるようになり、選択肢を増やすことが大切だと考えられるようになった。
・「人より優れていなくても、自然と続けられてしまうことが才能であり強みである」という言葉が自己分析のヒントになった。
・大学のキャリアアドバイザーからは、自己分析ができていないことや、就活に本気で挑んでいないことについて辛辣なアドバイスもあったが、これによって覚悟を持って就活に挑めたので今では感謝している。
・大手だから良いわけではない、より業界のことを知って知識をつけ、判断するべきだという考え方に変わった。
・転勤について悩んでいたのでインターンの先輩に相談した結果、全国転勤は自分の望むライフスタイルに合っていないことを確認することができた。
・特定の職業に対して持っていたイメージと現状が全く違うことを知り、社会全体の表面的な部分しか見えていなかったことに気付いた。
・サークルで一緒に活動した友人から、大勢の意見を聞き入れながらも目標達成のためにブレずにまとめられるリーダーシップ力があると言われ、自分自身についての理解が深まった。
・進路に悩むことは意味のあることで、不安でもやってみないとわからないし、ダメならやめればいいというアドバイスで気持ちが楽になった。
▶現在の自身のキャリア観に大きな影響を与えた人
現在の自身のキャリア観に大きな影響を与えた人についても、前回調査時同様、1位は「親(父親・母親)」(44.1%)でした。2位は「友人」(24.9%)となりました。(【図5】参照)
▶現在の自身のキャリア観に大きな影響を与えた経験・体験
現在の自身のキャリア観に大きな影響を与えた経験・体験については、1位「大学時代の学び(課題活動や部活動、アルバイトなど勉強面以外)」(51.5%)となり、全体の約半数を超えました。また4位の「職場体験、企業インターンシップ体験」は31.8%で、前回調査時(14.6%)の2倍を超える結果となりました(【図6】参照)
【dodaキャンパス編集長 岡本 信也 コメント】
今回の調査では、同テーマで実施した前回調査(2023年12月)に続き、「就活が本格化した時期に相談している・したい人」「これまで相談したことがある人」「現在のキャリア感に大きな影響を与えた人」はすべて「親」が1位になりました。親に相談した結果、「迷っている時にやりたいことを選べばよいと背中を押してもらえた」など自身を理解し信頼できる親からのアドバイスに勇気づけられる学生や、「向いていないと思っていた職種も親のアドバイスで新たな気づきが得られた」「自身の視野の狭さや未熟さに気づいた」など、親への相談をきっかけに何らかの新たな気づきを得た上で、就活を前進している様子が伺える結果になりました。
近年では、受験期同様に子どもの就活に伴走する親も増加傾向にあります。大学では、就活や採用に関する保護者向けの取り組みにも注力しており、これらの機会など通じて就活の実態を理解することで、より具体的なアドバイスができるようになっていることも考えられます。
また相談先としては、OB・OGや大学の先輩などの身近な社会人、大学のキャリアセンター訪問なども増加しています。対面での社会活動が活発化したことで、気軽に会える、相談できる機会が増えたことも要因と言えるでしょう。
「キャリア観に大きな影響を与えた経験・体験」では、「職場体験、企業インターンシップ体験」と回答した学生の割合が、昨年調査時の2倍以上になりました。就活イベントや社会人からのアドバイスについても上昇しており、社会や仕事のリアルを体感できる機会を求め、そこから大きな影響を受ける学生が増加している様子が伺えます。
就活の主役は「大学生」です。大学生時代だからこそできる経験や体験を大切にし、その中で自分は何がやりたくてどんなキャリアを目指したいのかを考え、親をはじめ周囲のアドバイス・意見を参考にしながらも、最終的に将来のキャリアを自分で選ぶ「自己決定」ができることが最も大切になってくるでしょう。
【解説者プロフィール】 dodaキャンパス編集長 岡本 信也
2006年、インテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社。人材紹介事業に従事し、主に商社・不動産領域の法人営業として採用支援などを経験。その後、転職メディア事業において、中堅、中小企業を担当する法人営業組織のマネジメントに従事。
2018年からベネッセi-キャリアに出向し、新卒オファーサービス「dodaキャンパス」の立ち上げを経験後、同事業部の営業部長を経て、2023年4月に事業本部長、dodaキャンパス編集長に就任。
【調査概要】
調査期間:2024年10月28日(月)~11月3日(日)
調査対象:dodaキャンパス会員の大学2、3年生(27年卒、26年卒)
調査方法:Webアンケート回答方式
有効回答数:390人
■doda発 新卒オファーサービス「dodaキャンパス」について< https://campus.doda.jp/ >
「dodaキャンパス」は、学生が自身の努力や学び・経験などをデータベースに蓄積し、個性を可視化することにより、企業が自社のキャリア教育プログラムやインターン・採用選考等のオファーを送ることができる「doda発 新卒オファーサービス」です。2024年5月時点で約113万400人の学生が登録をしており、国内最大級の学生データベースを保有しています。
■株式会社ベネッセi-キャリアについて< https://www.benesse-i-career.co.jp/ >
株式会社ベネッセホールディングスとパーソルキャリア株式会社が2015年4月に設立した合弁会社です。株式会社ベネッセコーポレーションの大学教育事業部門とパーソルキャリア株式会社の新卒就職支援部門が一緒になりました。両社の力を最大限に活用して、大学の教育支援、学生の就活支援、および企業の採用支援を行う事業を推進しています。大学生向け教育事業と新卒学生に特化した就職支援事業を合わせることで、学生の力を伸ばし、学生が自分を活かせる職場に出会い、自らの力で社会に貢献できる人材になることを支援してまいります。教育事業と就職支援事業の一体的な運営を通じて「まなぶ と はたらく をつなぐ」ことを目指します。
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