【奇跡の復刊!】塚本邦雄の名著『ことば遊び悦覧記』、全冊著者直筆サイン入り(初版限定)で発売決定。
現代短歌の鬼才による古今東西の言語遊戯を蒐集した名著、2500部全冊直筆サイン入りで新装復刊。
2005年に逝去した塚本邦雄の貴重な直筆サイン入り
本書の刊行準備中、著者・塚本邦雄のご子息である作家・塚本靑史氏より、ご自宅から塚本邦雄の直筆サイン紙が3,000枚ほど見つかったとご連絡をいただきました。屋根裏で大切に保管されていた状態がよいものであり、塚本靑史氏と相談の上、急遽、本書の初版2,500部全冊に綴じ込みをすることといたしました。2005年逝去の塚本邦雄による「サイン入り新刊本」刊行という、非常に珍しい形態での出版が実現します。
名著『ことば遊び悦覧記』の魅力
塚本邦雄著『ことば遊び悦覧記』は、1980年3月に刊行(新装版1990年8月刊行。いずれも小社刊)された、回文、折句、いろは歌、円形詩……古今東西の詩歌における多彩な言語遊戯を、現代短歌の鬼才が蒐集、解読・鑑賞とともに贈る、知的悦楽に満ちた空前絶後のアンソロジーです。
本書でまず目を引くのは、山、円、碁盤など様々な形をした、まるでパズルのような詩歌。
さらに回文俳句や回文漢詩、いろは歌オマージュなど、我々が抱く詩歌の概念を超える遊び心いっぱいの作品が収録されています。
またこの度、ミステリ作家・竹本健治さんから推薦コメントを頂戴しています。
「宝典である以上に毒の蜜
本書を手に取る者は、あまりの過剰さはそのまま毒であることを思い知るだろう。」
いろは歌を使った傑作ミステリ『涙香迷宮』でも名高い竹本さんが「毒の蜜」と評価される、濃密な本書『ことば遊び悦覧記』、是非この機会にご堪能ください。
今、塚本邦雄が熱い
前衛短歌の雄・塚本邦雄は、一方で評論、小説、アンソロジーでも精力的に作品を発表しました。河出文庫では2022年1月に傑作ミステリ『十二神将変』を復刊。岸本佐知子さんの推薦帯「一文一文、一語一語をしたたる蜜のように吸いつくし、酔いしれる。これはもう、文字でできた麻薬。」も話題を呼び、今まで塚本邦雄の小説に触れてこなかった世代にも受け入れられ5刷を重ねました。ひきつづき復刊した短篇集『紺青のわかれ』、歴史小説『菊帝悲歌 小説後鳥羽院』も好評をいただいております。6月には瞬篇集『夏至遺文 トレドの葵』が発売予定です。
磨き抜かれた言葉、古典への深い造詣と批評眼など、塚本邦雄の美学は、没後十数年を経た今、ますます輝きを増しています。
目次
遊楽の序
一 古代詩歌
二 十世紀のアラベスク和歌
三 いろは歌今昔
四 回文
五 折句七変化
六 続・折句七変化
七 野馬台詩
八 形象詩と詞絵
九 幾何学形詩
十 続・幾何学形詩
十一 輪状詩・循環詩
十二 補遺余滴
跋
【著者紹介】
塚本邦雄(つかもと・くにお)
1920年生まれ。2005年没。歌人。51年、第1歌集『水葬物語』刊行、以後、岡井隆、寺山修司らと前衛短歌運動を展開。現代歌人協会賞、詩歌文学館賞、迢空賞、斎藤茂吉短歌文学賞、現代短歌大賞など受賞。
*著者のお名前は正しくは上記ですが、互換性から本プレスリリースならびに小社ホームページ等では常用漢字新字体を代用しております。プレスリリース文中の塚本靑史氏の「塚」も同様です。あらかじめご了承ください。
【書誌情報】
書名:ことば遊び悦覧記
著者:塚本邦雄
仕様:A5判/上製/196P
発売日:2023年5月29日(月)
税込定価:3,135円(本体:2,850円)
ISBN:978-4-309-03110-1
装幀:間村俊一
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