モビリティ×地域コンテンツの実証実験を「スマートシティ会津若松」で開始

~モビリティと地域の魅力の組合せによる移動需要創出の仕組み作りに着手~

・三菱商事株式会社と株式会社昭文社ホールディングスの子会社である株式会社マップルは、両社のノウハウとHERE Technologies社の位置情報技術を融合した観光サービスの共同検討に関する覚書を締結
・スマートシティを掲げる福島県会津若松市において、地域の移動需要創出に向けた実証実験を、一般財団法人会津若松観光ビューローの協力の下で開始
三菱商事株式会社(以下「三菱商事」)と、株式会社昭文社ホールディングスの子会社である株式会社マップル(以下「マップル」)は、両社のノウハウとHERE Technologies社(以下、「HERE」)※1の位置情報技術を融合した観光サービスの共同検討に関する覚書(以下「本覚書」)を締結し、今般、スマートシティを掲げる福島県会津若松市において、地域の移動需要創出に向けた実証実験を、一般財団法人会津若松観光ビューロー(以下、「会津若松観光ビューロー」)の協力の下で開始いたしました。

【本覚書に基づく共同検討の狙いについて】
観光業は、足元は新型コロナウイルス感染症の影響もあり落ち込んでおりますが、今後中長期的に大きな成長が見込める市場であり、観光を軸とした地方創生はより一層加速していくものと考えております。
本覚書を基にした共同検討により、三菱商事は、HEREのデジタル技術を活用した位置情報サービスのリアルビジネスへの実装と各地方の観光業向けを中心とした横展開によるノウハウの蓄積を、マップルは、地図や観光コンテンツを活用した地方活性化※2を推進いたします。
将来的には、今回の会津若松市での取組を発展させ、地域の魅力や観光の楽しみ方を搭載したコンテンツとモビリティを組み合わせた移動サービスを構築することで、デジタル・リアル双方から多様なサービス・事業者との連携が可能となる地域移動サービス基盤を作り出すことを目指してまいります。

【会津若松市での実証実験の共同実施について】
今回、三菱商事とマップルは、1.地域の魅力的な周遊コンテンツ配信と移動を支援するレンタサイクルの予約サービス提供及び、2.ユーザーの移動情報の可視化・分析を行う実証実験を実施いたします。
■実証実験の概要
1. 地域の魅力的な周遊コンテンツ配信と移動を支援するレンタサイクルの予約サービス提供:
  • 東北有数の観光スポット「鶴ヶ城」の訪問客に対して、HEREのルーティング機能等を活用して、地域の魅力的なスポットを巡るコースを提示、ユーザーは自分の嗜好に合ったコースを選択できます。また、ワンストップで会津若松観光ビューローの運営するレンタサイクルの予約も可能となり、スムーズな移動体験を支援します。
  • レンタサイクルの活用により、旅行者は城下町特有の複雑な路地もスムーズに移動でき、また、自動車からの乗り換えによる渋滞緩和や環境負荷の軽減も期待できます。今後はレンタサイクル以外のモビリティとの連携により、更なる移動の最適化に向けて取り組む予定です。
2. ユーザーの移動情報の可視化・分析:
  • ユーザーの属性・嗜好情報とレンタサイクルのGPS機器から取得できる移動情報を掛け合わせ、HEREロケーションプラットフォーム上で可視化・分析します。その分析結果を、新たな地域需要の創出、パーソナライズされた旅程提案、ストレスフリーな移動体験の実現に向けて活用いたします。

【周遊コンテンツの画面イメージ】


【「スマートシティ会津若松」におけるモビリティの取組】
会津若松市は「スマートシティ会津若松」を掲げ、市民目線で、産官学連携によって ICT (情報通信技術)を活用したまちづくりに取り組んでいます。
三菱商事は、ICTオフィスビルである「スマートシティ AiCT(アイクト以下「AiCT」)」に、2019年より三菱商事デジタルイノベーションセンターを開設、会津若松市の連携事業者としてスーパーシティ構想の推進に参画しています。また、モビリティ部会の座長として、AiCTでの同領域のDX事業化及び、地域の豊かさを感じる移動サービス群の構築を推進しています。本実証実験は同サービス群の一つと位置付け、AiCT入居企業との協業や、多様な都市データとの連携、位置情報の活用などにより、地域の移動需要の創出及び、地域のネットワーク・コミュニケーションの活性化を目指します。
※現在、当実証との連携事業を検討しているAiCT事業者は以下の通り(順不同)です。
  • オリックス株式会社様・オリックス自動車株式会社様(LPWA・GPS機器を通じた位置情報活用)
  • 株式会社東海理化様(ネックデバイスを通じたナビゲーション)

【「スマートシティ会津若松」関係者のコメント】
会津若松市長 室井 照平
  • 会津若松市では「スマートシティ会津若松」の取組みの一環として、スマートシティAiCTを開所するなど、ICTを活用したまちづくりを推進しています。このスマートシティAiCTを拠点に、地域の魅力的な移動サービスと新たな需要の創出に向けた実証が、三菱商事様、マップル様によって開始されることを心より嬉しく思います。本市、会津大学、スマートシティAiCTに入居されている各企業及び、地域企業等との産官学連携により、ICTに関する様々なノウハウが本市に蓄積し、スマートシティの先駆的な取組みや先端実証プロジェクトの進行がより加速することで、「地域の豊かさ」を感じることのできる移動サービス群がつくられることを期待しています。

会津若松市スーパーシティ構想に関するアーキテクト
アクセンチュア株式会社 イノベーションセンター福島 センター共同統括 中村 彰二朗
  • 三菱商事様とマップル様が、会津を舞台に地域の需要創出に関する仕組み作りに向けた実証を実施されることを歓迎いたします。都市・地域の多様なデータも用いながら、市民・観光客の需要を創出し移動体験へと繋げる仕組みは、市民中心のまちづくりを掲げるスマートシティ会津若松の方向性と合致するものであり、全国のモデルとなるような新しいMaaS(モビリティ アズ ア サービス)モデルを、ともに築いていけることを楽しみにしております。

※1 HEREについて
位置情報及び、位置情報技術のプラットフォームを提供するHEREは、位置情報の力で、人、ビジネス、都市のDXに取り組んでいます。HEREのオープン・プラットフォームは、都市のインフラ運営から企業の資産最適化、さらにはドライバーの安全運転支援まで、お客様の様々な課題を解決いたします。三菱商事は、産業DXにおける中核技術として同社技術の活用を推進しております。
HEREの詳細は www.here.com及び、 http://360.here.comをご覧ください。日本語での情報は https://www.here.com/jpをご覧ください。

※2 地方創生に関するマップルの取組み
地図や観光コンテンツを活用した情報発信やプロモーションに加え、昨年からアプリケーションから取得するユーザーデータを活用した観光客分析プラットフォーム「Travelers’ Mind(トラベラーズマインド)」をベースに、流入人口の増大、域内回遊や域内消費の活性化を推進しています。今回の取組みにおいても会津若松市エリアの観光客動向を「Travelers’ Mind」により可視化・分析することで、観光活性化に向けた観光客の行動変容を促す取組みを行ってまいります。

【三菱商事株式会社 概要】
本社所在地:東京都千代田区丸の内 2-3-1
創立:1954 年
事業内容:天然ガス、総合素材、石油・化学ソリューション、金属資源、産業インフラ、自動車・モビリティ、食品産業、コンシューマー産業、電力ソリューション、複合都市開発の10グループ体制で幅広い産業を事業領域として多角的なビジネスを展開
代表者:代表取締役社長  垣内威彦

【株式会社昭文社ホールディングス 概要】
本社所在地:東京都千代田区麹町3-1
創立:1960年
事業内容:グループ全体の経営戦略立案、企業価値向上および不動産事業、物流事業等を展開
代表者:代表取締役社長  黒田茂夫

【株式会社 マップル 概要】
本社所在地:東京都千代田区麹町3-1
創立:2019年
事業内容:地図・ガイド情報等を基にしたデジタルデータベースの企画・制作・販売・使用許諾及び、それらを活用したサービスの提供
代表者:代表取締役社長 黒田茂夫

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

URL
https://www.mapple.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区麹町3-1
電話番号
0570-002-060
代表者名
黒田茂夫
上場
東証スタンダード
資本金
50億円
設立
1964年06月