中央アフリカ共和国 武装勢力が子ども300人以上を解放 【プレスリリース】
和解フォーラム(5/5)での合意を受け実現
※本信は、ユニセフ本部の発信情報を元に、日本ユニセフ協会が作成・配信しています。
※原文は http://www.unicef.org/media/media_81890.html でご覧いただけます。
※関連する画像・動画は http://uni.cf/1w3X7RC よりダウンロードいただけます。
【2015年5月14日 バンバリ(中央アフリカ共和国)発】
中央アフリカ共和国で、武装グループの勢力下にいた300人以上の子どもたちが解放
されました。その中には、12歳に満たない幼い子どもも含まれていました。今回の
解放は、ユニセフの働きかけによって、武装グループのリーダーたちがすべての子ども
の解放に合意したことで実現しました。
解放の式典は、14日、バンバリ近郊で3回に分けて行われ、武装組織のアンチバラカと
旧セレカのグループから合計で357人の子どもが解放されました。ユニセフは既に子ども
たちへの心理社会的支援と家族との再会支援を開始しており、元のコミュニティに子ども
たちが再び受け入れられるよう、今後も支援を続けます。
式典に立ち会ったユニセフ・中央アフリカ共和国事務所代表のモハメッド・マリック・
フォールは、「2年におよぶ激しい紛争を経て、両グループが同じ日に子どもたちを解放
したことは、平和に向けての大きな1歩です。暴力や恐怖がいま、子どもたちの明るい
未来に変わったのです」と語りました。
解放された子どもたちはまず、健康診断を受け、ソーシャルワーカーと話す時間を持ち
ました。今後、治安状況が許せば、近隣に親族のいる子どもから自宅に戻ります。その
他の子どもたちは、家族が見つかるまで、面倒を見てくれる里親の元に身を寄せます。
2012年にこの国で紛争が始まって以来、武装グループから一度に解放される子どもの数
としては最多です。
「中央アフリカで武装グループに徴用されている何千人もの子どもたちを解放する
プロセスが始まりました。子どもたちが自分の人生と子ども時代を取り戻せるよう、
一人ひとりに対し十分な支援と保護が必要です」(フォール代表)
中央アフリカの10の武装グループによる子ども解放の合意は、ユニセフ、国連中央
アフリカ多面的統合安定化ミッション(MINUSCA)、中央アフリカ共和国政府の協力に
より、先週、首都バンギで開催された和解フォーラムにおいて署名されました。
ユニセフは、この国の武装勢力下にある子どもは6,000人から1万人いると試算して
います。この中には、戦闘員のみならず、性的奴隷、調理人、通信員など、さまざまな
役割で利用されている子どもたちを含みます。
今回の合意では、新たな子どもの徴用はしないこと、また被害に遭った子どもを特定し、
その解放を確実なものにするために、ユニセフやパートナー団体が武装グループの
勢力下にある地域にただちに、そして制限なく入ることができるようにすることも約束
されました。
中央アフリカでの人道支援資金が既に限られている中、ユニセフは、子どもの解放と
家族との再会を進めるための更なる資金が必要になると警鐘を鳴らしています。現在、
今年の資金として必要な739万米ドルに対し、ユニセフが確保できている資金は170万米
ドルに留まっています。
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ユニセフ・中央アフリカ事務所では、子どもの保護専門官の日本人職員1人が
支援活動従事しています。
取材をご希望の際には、下記広報室までご相談ください。
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■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016 FAX : 03-5789-2036 Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または
Donaig Le Du, ユニセフ・中央アフリカ,
TEL:+236 700 09706, Eメール:dledu@unicef.org
Tim Irwin, ユニセフ西部中部アフリカ地域事務所,
TEL:+221 77 676 5117, Eメール: tjirwin@unicef.org
Chris Tidey, ユニセフ・ニューヨーク,
TEL:+1 917 909 9542, Eメール: ctidey@unicef.org
■ユニセフについて
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するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
に活動しています。(http://www.unicef.or.jp/)
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