三菱造船、WinGD社製舶用エンジン向けアンモニア燃料供給装置の技術検討を開始
IMOが掲げる海事業界のGHG排出削減目標達成に向け、MOUに調印
◆ 6月2日に、WinGD社スイス本社においてMOU調印式を実施
三菱重工グループの三菱造船株式会社(社長:北村 徹、本社:横浜市西区、以下、三菱造船)は、スイスの舶用大型エンジンライセンサーであるウインターツールガスアンドディーゼル社(Winterthur Gas & Diesel AG、以下、WinGD社)が開発中の舶用大型低速2ストロークエンジン向けアンモニア燃料供給装置に関する技術検討を開始します。6月2日には、WinGD社スイス本社においてMOU(Memorandum of Understanding:覚書)調印式が実施されました。
今回のMOUは、国際海事機関(IMO:International Maritime Organization)が掲げる、海事業界のGHG(温室効果ガス)排出量の削減に貢献したいという両社の想いから実現したものです。WinGD社は現在、アンモニア焚き舶用大型低速2ストローク「X-DF-A型」エンジンを開発中であり、三菱造船は当該エンジン向けアンモニア燃料供給装置を開発・製品化するべく、両社で技術検討を進めていきます。
アンモニアは燃焼してもCO2を排出せず、海事業界のGHG排出削減に大きく寄与する燃料として注目されており、安定的なクリーンエネルギーとしての将来的な活用が見込まれています。三菱造船は、三菱重工グループが戦略的に取り組むエナジートランジションの一環として、これまでの輸送船建造で培ったアンモニアハンドリング技術や知見を結集させ、海洋システムインテグレーターとして海事業界における脱炭素化を推進してカーボンニュートラル社会の実現に尽力するとともに、世界規模での環境負荷低減に貢献していきます。
■三菱重工業株式会社
ウェブサイト:https://www.mhi.com/jp/
オンラインマガジン「SPECTRA」(日本語):https://spectra.mhi.com/jp
公式Twitter:@MHI_GroupJP
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