花王、「日経スマートワーク大賞2025」において「人材活用力部門賞」を受賞
花王株式会社（社長・長谷部佳宏）は、このたび、株式会社日本経済新聞社が主催する「日経スマートワーク大賞2025」において、「人材活用力部門賞」を受賞しました。日経スマートワーク大賞は、働き方改革を通じて生産性を高め、持続的に成長する企業を表彰するものです。
株式会社日本経済新聞社 代表取締役社長 長谷部剛氏（左）、花王株式会社 上席執行役員 人財戦略部門統括 間宮秀樹
「日経スマートワーク大賞」とは
日本経済新聞社が、全上場企業、有力非上場企業を対象に実施した「日経サステナブル総合調査 スマートワーク経営編」の結果に基づき、外部審査委員会が人材活用に向けた取り組みや人材投資力、テクノロジー活用力などを総合的に審査して、次世代をリードするエクセレント・カンパニーとして選出。今回の調査では、830社（うち上場企業774社）が回答。
「人材活用力部門賞」受賞理由
「総合ランキングは4つ星半（偏差値65以上70未満）を獲得。男女間の賃金格差が極めて小さいうえ、正社員や採用人数に占める女性の比率が高いことで「ダイバーシティの推進」の項目で高い評価を得た。副業・兼業について制限を設けず、社員の多様な働き方を支援していることも先進的と認められた。人材に関する項目を網羅的に開示していることや、自社の経営戦略と連動した人材戦略を開示しKPIを設定していることも優れた取り組みと評価された。」
中期経営計画「K27」に連動した人財戦略
花王は、中期経営計画「K27」を達成に導く4つの戦略のひとつとして、メリハリある人的資本投資と脱マトリックス運営を軸とした「グローバル・シャープトップ*」な人財/組織運営を進めています。2024年3月には、「K27」に連動した人財戦略に加え、その指標と目標を公開しました。
※ 顧客の重大なニーズに、エッジのきいたソリューションで世界ナンバーワンの貢献をすること
2024年5月 ニュースリリース
花王の「女性活躍」の取り組み
今回高い評価を得た「女性活躍」については、最も多くの人財に関わるダイバーシティ要素として、花王の成長に不可欠という考えのもと、「すべての社員が性別役割分業意識やリーダー像といった思い込みを超えて、個人の意欲と能力が十分に発揮され、性別によらず自分らしく活躍できる職場環境の整備と風土醸成」を方針に掲げています。「リーダーをめざす、担える人財の育成」「意欲高く働くための育児両立支援」「バイアスのない育成や登用を実現する環境創り」の3つの観点から施策を展開しています。
1. リーダーをめざす、担える人財の育成
女性リーダーパネルディスカッション（オンライン）
花王グループの女性社員を対象に、花王の多様な女性リーダーをパネルディスカッション形式で紹介し、キャリア形成の事例や多様なリーダー像、またリーダーという役割のやりがいを伝えることで、キャリア意識の醸成をめざしています。
2. 意欲高く働くための育児両立支援
・妊娠報告者向け「タツノオシゴトセミナー」（オンライン）
会社への妊娠報告を行った花王グループの男女社員、およびそのパートナーを対象に、キャリアの実現を応援するセミナーをオンデマンドで実施しています。性別役割分業意識の払拭、社員とパートナー双方のキャリア実現に向けた育休取得、両立体制構築を考えることをねらいとしています。
・柔軟な働き方・育児両立支援の主な制度
2023年に、男性の育児参加機会拡大を目的として、子の1才4月末日までの期間中の取得を必須とする有給育児休暇（10日間）を導入しました。また同年、従来導入しているコアタイム設定の無いフレックスタイム制に加え、早期復職支援として、子の1才4月末日まで取得が可能な短時間勤務（最大1日4時間・週3回までの所定就業時間・日数の短縮）を拡充しています。
3. バイアスの無い育成や登用を実現する環境創り
心理的安全性・アンコンシャスバイアスに関するe-ラーニングを、全社員が継続して学べるよう、定期的に必修で展開しています。
こうした施策のもと、花王株式会社の男女賃金格差は、88.9%（花王 有価証券報告書、2023年12月期最新）、女性社員比率は30.0%（花王サステナビリティレポート2024）となっています。また、花王では、子の1才4月末日までの期間中の取得を必須とする有給育児休暇（10日間）を導入しているため、対象となる男性の100％が育児目的休暇を取得しています。
関連情報
2023年6月 ニュースリリース
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