三井物産株式会社のモザンビーク共和国における天然ガスの開発・液化事業の出資採択について
-モザンビークLNGプロジェクトの最終投資決断-
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:細野 哲弘)は、三井物産株式会社(以下、「三井物産」)とJOGMECが出資するMitsui E&P Mozambique Area 1 Ltd.(以下、「MEPMOZ」)の実施する天然ガスの開発・液化事業(モザンビークLNGプロジェクト)について、出資対象として採択しました。モザンビークLNGプロジェクトは、最終投資決断が発表されたところです。
MEPMOZは、モザンビーク共和国ロブマオフショアエリア1鉱区(以下、「エリア1鉱区」)に20%権益を保有しており、本鉱区のオペレーターはAnadarko社(権益26.5%)です。モザンビーク国営石油会社、インド企業およびタイ企業が残りの権益を保有しています。
MEPMOZは2008年にモザンビーク北部沖合に位置するエリア1鉱区の権益を取得し、その後の探鉱・評価活動を通じて世界有数の巨大天然ガス田を発見しました。これまでJOGMECはMEPMOZが行う探鉱事業を支援しておりましたが、最終投資決断を受け、今後、MEPMOZが負担する開発・液化事業費の50%を上限に同社に対して出資を行う予定です。本案件は、JOGMECが探鉱出資対象として採択した後、開発移行を実現し、引き続き開発・液化出資対象として採択した初めての案件です。
モザンビークLNGプロジェクトは、ゴルフィーニョ・アトゥン・ガス田を開発対象として、天然ガスの生産・液化からLNGの輸送までを行う上中流一体型事業です。生産開始後には、我が国へのLNGの持ち込みが行われる予定であり、長期にわたるわが国へのLNG安定供給とLNG供給源の多角化に寄与します。
また、JOGMECは石油・ガス関係の人材育成を含む様々な分野でモザンビークの関係機関と協力関係を築いており、モザンビークLNGプロジェクトに引き続き参画することにより、両国のエネルギー分野での協力関係が一層強化されるものと期待されます。
■ 出資先会社の概要
名称 | Mitsui E&P Mozambique Area 1 Ltd. |
設立年月日 | 2007年11月20日 |
Managing Director | 飯島 徹 氏 |
株主構成 | 三井物産 50.01%、JOGMEC 49.99%(2018年3月) |
■ 鉱区名
ロブマオフショアエリア1鉱区
■ 権益保有率
Anadarko Moçambique Área 1 Limitada(オペレーター) | 26.5% |
Mitsui E&P Mozambique Area 1 Ltd | 20.0% |
ENH Rovuma Área Um, SA(モザンビーク国営石油会社) | 15.0% |
ONGC Videsh Limited (OVL) | 10.0% |
Beas Rovuma Energy Mozambique Limited(OVLとOil Indiaの合弁会社) | 10.0% |
BPRL Ventures Mozambique B.V. | 10.0% |
PTTEP Mozambique Area 1 Limited | 8.5% |
■ 採択の内容
採択年月日 | 令和元年6月17日 |
出資見込額 | 約1,251億円(2024年までの累計見込額) |
採択理由 | 本事業については、(1)技術的事項、(2)経済的事項、(3)政策的事項、(4)事業実施関連事項等の観点から構成されるJOGMECの採択審査基準を満たすと判断されることから、出資対象事業として採択することとした。 なお、本件の採択に際しては、経済産業大臣と協議し、同意を得ている。 |
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http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_03_000034.html?mid=pr_190619
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