食品主要105社、年内「値上げ」1万品目を突破 値上げ幅も拡大、価格は平均13%アップ 秋口以降も値上げ続く見込み 原油高の影響もじわり広がる
【速報】「食品主要105社」価格改定動向調査(6月)
帝国データバンクは、上場する食品メーカー主要105社における価格改定動向について調査を行った。
<調査結果(要旨)>
引き続き「食用油」と「小麦粉(製粉)」の価格急騰による影響が大きかった。加えて夏以降の値上げには原油高に伴う包装資材や容器、物流費の高騰、近時に進んだ円安による輸入コストの上昇を背景に商品価格を引き上げるケースが目立ち、酒類・飲料でそうした傾向が強くみられる。
夏~秋口以降は「冷凍食品」「飲料」が値上げの中心に 円安や物流費上昇に伴う値上げも散見
酒類・飲料は2263品目と前月から倍増し、全品目中で最も増加品目が多いほか、7月以降の値上げが8割超を占める点が特徴となる。ビール類などでは麦芽・トウモロコシ・粗粒アルコールの価格上昇も反映して、14年ぶりの値上げラッシュとなる。炭酸飲料など清涼飲料水もペットボトルや缶の原料費高騰、物流費の上昇といった負担増を背景に、価格が引き上げられるケースが目立つ。
値上げペース、前例にない規模・スピードに 年内の「再値上げ・再再値上げ」の動きも
また、値上げが多く実施される夏に加え、9月以降も「値上げラッシュ」が続く可能性が出てきた。原材料以外にも原油価格の上昇から包装資材やPETボトル容器などのコスト上昇が響いており、10月にはビールや炭酸飲料などでも価格引き上げを発表するなど、原油価格の高騰による影響が各食品に今後広く波及する見通しとなる。また、食材など原材料でも食肉や魚介類など多種多品目で価格高騰が続いており、価格改定を行ったもののコスト上昇を十分に吸収できなかった企業では、年内の再値上げ・再再値上げといった動きが前例にないペースで進む可能性が高い。
- 夏~秋口以降は「冷凍食品」「飲料」が値上げの中心に 円安や物流上昇に伴う値上げも散見
- 値上げペース、前例にない規模・スピードに 年内の「再値上げ・再再値上げ」の動きも
2022年の食品値上げ(6月1日時点)品目数・月別
引き続き「食用油」と「小麦粉(製粉)」の価格急騰による影響が大きかった。加えて夏以降の値上げには原油高に伴う包装資材や容器、物流費の高騰、近時に進んだ円安による輸入コストの上昇を背景に商品価格を引き上げるケースが目立ち、酒類・飲料でそうした傾向が強くみられる。
夏~秋口以降は「冷凍食品」「飲料」が値上げの中心に 円安や物流費上昇に伴う値上げも散見
価格改定の食品 分野別 (6月1日時点)
酒類・飲料は2263品目と前月から倍増し、全品目中で最も増加品目が多いほか、7月以降の値上げが8割超を占める点が特徴となる。ビール類などでは麦芽・トウモロコシ・粗粒アルコールの価格上昇も反映して、14年ぶりの値上げラッシュとなる。炭酸飲料など清涼飲料水もペットボトルや缶の原料費高騰、物流費の上昇といった負担増を背景に、価格が引き上げられるケースが目立つ。
値上げペース、前例にない規模・スピードに 年内の「再値上げ・再再値上げ」の動きも
食品分野別
また、値上げが多く実施される夏に加え、9月以降も「値上げラッシュ」が続く可能性が出てきた。原材料以外にも原油価格の上昇から包装資材やPETボトル容器などのコスト上昇が響いており、10月にはビールや炭酸飲料などでも価格引き上げを発表するなど、原油価格の高騰による影響が各食品に今後広く波及する見通しとなる。また、食材など原材料でも食肉や魚介類など多種多品目で価格高騰が続いており、価格改定を行ったもののコスト上昇を十分に吸収できなかった企業では、年内の再値上げ・再再値上げといった動きが前例にないペースで進む可能性が高い。
[注] 品目数および値上げは、各社発表に基づく。また、年内に複数回値上げを行った品目は、それぞれ別品目としてカウントした。値上げ率は発表時点における最大値を採用した。なお、価格据え置き・内容容量減による「実質値上げ」も対象に含む
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