生産量の9割以上が岡山県!幻の酒米「雄町」が生み出す至高の地酒を紹介
~10月には都内アンテナショップで“雄町”を堪能するイベントを開催~
岡山県は温暖な気候と恵まれた風土により、古くから多彩な酒米が栽培されてきました。中でも岡山県が生産量の約95%を占める代表的な酒米「雄町(おまち)」は、栽培が難しいことから一時は生産量が激減し“幻の酒米”と呼ばれるようになりましたが、酒蔵の強い要請を背景に生産量が持ち直し、今では全国の酒蔵で幅広く使われています。温暖な気候と良質な水、杜氏の技術によって醸される「雄町」の地酒は、国内外で評価されています。
今回は、秋の日本酒シーズンを前に「雄町」で醸された地酒と、関連するイベントを紹介します。


■ 岡山県が誇る幻の酒米「雄町」とは
1859年に備前国上道郡高島村字雄町(現岡山市中区雄町)の農家が発見した酒造好適米である「雄町」。現在広く普及している酒米「山田錦」や「五百万石」のルーツとなった品種で、 全国でも珍しい日本古来の原生品種です。生産量の約95%を岡山県産が占めており、多くが備前地域で栽培されています。
背丈が150cm程度と高いが故に、倒れやすく病害虫にも弱いため栽培が難しいとされており、一時は生産量が激減。そのことから“幻の米”と呼ばれるようになりました。
しかし、酒蔵の根強い要望により再び生産量が回復。近年では広く全国の酒蔵に愛用されるようになり、雄町の酒を愛する“オマチスト”と呼ばれるファン層も現れるほど人気を博しています。
また、栽培だけではなく酒造りも難しいといわれる「雄町」は、大吟醸酒に用いられることが主流でしたが、最近では雄町特有のふくらみのある味わいを活かした、柔らかな純米酒などにも用いられています。
<雄町に関する詳しい情報はこちら>
https://www.zennoh.or.jp/oy/product/rice/omachi/
◆雄町米の特徴

心白は大きいほど吸水性や糖化性に優れ、酒米に適しているといわれているなかで、「雄町米」は心白が大きく柔らかいのが特徴です。もろみの中で溶けやすいため、濃醇で深みのある味わいが楽しめます。
これらの特性を最大限に活かすためには熟練した技術が必要とされ、“杜氏泣かせの酒米”とも呼ばれています。
◆雄町のお酒の特徴

昭和初期には「品評会で上位入賞するには雄町で醸した吟醸酒でなければ不可能」とさえ言われた「雄町」。「雄町」を使ったお酒には次のような特徴があります。
① 丸みのあるふくよかさ/② 昔の米らしい野性味/③ 幅のある複雑な味わい/④ 長い余韻/
⑤ 熟成で化けるうまみ/⑥ 料理との相性が抜群
■ 「雄町」を使用した地酒 厳選5銘柄を紹介
【極聖 純米大吟醸 高島雄町(宮下酒造)】
極聖 純米大吟醸 高島雄町」は幻の米“高島雄町”を精米歩合35%まで磨き、岡山の豊かで良質な水と伝統的な備中杜氏の技術で醸し出された純米大吟醸酒です。華やかで上品な吟醸香とふくらみのあるまろやかな味わいが特徴。
フランスで開催した「Kura Master2025日本酒コンクール」(※)の
【純米大吟醸酒(1-35%)部門】でプラチナ賞を受賞しました。

※フランス人のための日本の伝統的な酒類のコンクール。フランスの一流ホテルのトップソムリエやバーマン、レストランやホテルなどの飲食関係者が審査員を務める。2025年は8部門計1,083点が出品。
【極大吟醸 原酒 室町時代(室町酒造)】
モンドセレクションやIWSC・BTI・LAIWSCなど数々の国際酒類コンテストで第一に輝いている雄町米100%の極大吟醸原酒「室町時代」。口に広がる豊かな吟醸香とそれに負けない旨味が極上の逸品です。
「雄町」の主産地・岡山県の酒米生産者と酒蔵が一堂に集結する『第16回雄町サミット』 歓評会の「【区分Ⅰ】吟醸酒部門(吟醸、純米吟醸、大吟醸、純米大吟醸)」において、優等賞を受賞しました。
商品ページ:https://sakuramuromachi.co.jp/sake_cat/01muromachi-jidai/

【純米吟醸「桜渓」(山成酒造)】
「地元の酒米で醸し、地域の魅力を表現した酒を届けたい」という山成酒造の熱い想いから、2022年に誕生した純米吟醸です。
酒蔵の想いに応え、地元の米農家が栽培が難しいとされる「雄町」を育て、その米を60%精白。自慢の和釜で最適に蒸し上げ醸した本商品は、すっきりとした味わいの中に雄町特有の酸味が生きた、地域ならではの味わいに仕上がっています。

【赤磐雄町50 純米大吟醸(利守酒造)】
「雄町」を自社で復活させ、精魂込めて醸した純米大吟醸酒。力強くも繊細な「雄町」特有の旨味を余すところなく引き出し、口に含んだ瞬間に広がるふくよかな味わいと深い余韻が、飲む人の心を魅了します。
冷やではシャープなキレ、お燗ではふくよかな旨味、ロックではまろやかな広がりと、温度によって異なる表情を見せる一本です。
商品ページ:
https://sakehitosuji.co.jp/shop/product/%e8%b5%a4%e7%a3%90%e9%9b%84%e7%94%ba50/

【御前酒1859(辻本店)】
“全量雄町使用” “全量菩提もと仕込み” を体現する純米酒。「1859」の数字は、「雄町」の歴史が始まった1859年に由来しています。
新しい「雄町」のスタンダードとして、どんなシーンでも選んでもらえる1本になってほしいと願って造られた、雄町ファンにぴったりの地酒です。

■ 日本酒好き必見!「雄町」で造る地酒を堪能できるイベントを10月に都内で開催
ひやおろしや秋あがりなど、日本酒が旬を迎えるこれからの季節。岡山県では、東京・新橋にあるアンテナショップ「とっとり・おかやま 新橋館」にて、地酒の試飲ができるイベントを開催します。
今回ご紹介した蔵元も参加しますので、ぜひこの機会に「雄町」で造る日本酒を堪能してください。
◆酒米どころ岡山 雄町で味わう地酒試飲会

東京・新橋にあるアンテナショップ「とっとり・おかやま 新橋館」2階レストラン「ももてなし家」にて、雄町100%仕込みの日本酒だけを厳選し、蔵元自らが紹介する試飲会を開催します。参加者には備前焼の専用酒器をお渡し。当日使用し、そのままお持ち帰りいただけます。また、岡山の海と山の恵みを一口で楽しむ試食ブース「岡山味めぐりブース」も用意。秋に旬を迎えるクロダイやこだわりの6次化商品、シャインマスカットやブランド牛肉「清麻呂」など、日本酒に合うグルメを提供します。
ほかにも、期間限定で各蔵イチ推し銘柄の展示販売や、ビストロカフェ「ももてなし家」で「岡山美酒美食フェア」を開催します。
【開催概要】
・開催日:2025年10月26日(日)
・時 間:
第1部 13:00~14:30/
第2部 15:30~17:00/
第3部 18:00~19:30
・会 場:とっとり・おかやま新橋館2階
ビストロカフェ「ももてなし家」
(東京都港区新橋1-11-7 新橋センタープレイス2階)
・入場料:3,000円(税込)
・定 員:各部120名
・申 込:
下記URLまたは右記二次元コードより
チケットをご購入ください。
https://teket.jp/12149/54283?uid=event_flyer
※購入期限:2025年10月19日(日)
※定員に達し次第受付を終了します。
・主 催:岡山県酒造組合、岡山県

◆岡山蔵元大集結

利き酒師である岡山の日本酒ライターが各蔵イチ推しの「雄町」の酒について、岡山の酒質傾向を交えながら解説します。また、トークセッションでは出展10蔵元が登場し、各蔵推奨の「雄町」の酒をテーマに、酒造りのこだわりや想い、技などを深堀り。それぞれの個性や魅力を探ります。また、試飲会では各蔵自慢の酒を試飲しながら造り手との交流を楽しめます。
岡山県産米で醸したお酒の試飲を通じて、岡山地酒の底力をぜひご体感ください。
【開催概要】
・開催日:2025年10月27日(月)
・時 間:11:30~16:00(受付 11:00~)
①トークセッション&出品銘柄紹介(11:30~12:45)
②試飲会(12:45~16:00)
・対象者:酒類流通関係・料飲店関係・メディア関係者等
※一般の方は参加できません。
・会 場:とっとり・おかやま新橋館2階
ビストロカフェ「ももてなし家」
(東京都港区新橋1-11-7 新橋センタープレイス2階)
・入場料:無料
・申 込:
下記URLまたは右記二次元コードよりチケットをご購入ください。
https://teket.jp/12327/53868?uid=event_flyer
※購入期限:2025年10月19日(日)
・主 催:岡山県産業労働部産業企画課マーケティング推進室

写真提供(一部):岡山県観光連盟
※写真をご使用いただく場合、クレジット表記をお願いいたします。
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