ブラザーグループ 中期戦略「CS B2024」策定

ブラザー工業株式会社(社長:佐々木一郎)は、2022年度から2024年度までの中期戦略「CS B2024」を策定した。

ブラザーは、新型コロナウイルス感染症の拡大が始まって以降、世界情勢の急激な変化など、経済・産業・社会は大きく変わっていることから、ブラザーグループにおける事業環境も同様に変化し続けることを想定している。こうした変化に対して、ブラザーはステークホルダーからの期待に応え続けるために、長期的な視点でお客様と社会にどのような価値を提供するのかを描き、事業戦略を立案した。

昨年10月に発表し、本年4月からスタートしたブラザーグループビジョン「At your side 2030」は、2030年度に向けて、ブラザーグループの存在意義や、お客様と社会へどのような価値を提供するのかを「あり続けたい姿」として掲げている。そして、「あり続けたい姿」とした「世界中の“あなた”の生産性と創造性をすぐそばで支え、社会の発展と地球の未来に貢献」するための「価値の提供方法」と「注力領域」も示されている。

中期戦略「CS B2024」は、「At your side 2030」の実現を見据え、バックキャストで最初の3年間に取り組むテーマを定め、策定された。同時に、ブラザーグループが社会の発展と地球の未来に貢献するため、解決すべき重要な社会課題として5つのマテリアリティを特定し、マテリアリティに関連したサステナビリティ目標が設定された。


■「CS B2024」の概要
「CS B2024」では、「あたらしい未来へのテイクオフ」をテーマに、産業用領域の飛躍や、プリンティング領域の変容などの事業ポートフォリオの変革と、持続可能な未来に向けた経営基盤の変革を目指す。

テーマ:あたらしい未来へのテイクオフ



●4つの戦略テーマ

➀産業用領域の飛躍に向けて

✓産業機器事業の大幅成長
 高い生産性と環境性能に磨きをかけ、お客様のモノづくりの競争力強化とCO₂排出削減に貢献し、産業機器事業の大幅な成長を目指す。
✓ドミノ事業の成長加速
 デジタル印刷分野での製品力強化、コーディング&マーキング分野での顧客関係強化により、成長を加速するとともに、長期的な競争力獲得に向けた産業用インクジェット技術基盤の強化を図る。

②プリンティング領域の変容に向けて
✓P&S事業のビジネスモデル変革の加速
 厳しい市場環境のなかでも既存ビジネスの一層の収益力強化に努めるとともに、契約型をはじめとしたお客様とつながるビジネスモデルへの転換加速、業務用ラベリング事業の拡大など“次”に向けた変革を推進する。

③未来の事業ポートフォリオに向けて
✓マテリアリティ解決につながる新規事業の創出
 ブラザーの強みをさらに進化させることで、「働く人々の生産性と創造性を支える」ことや、「地球の未来に貢献する」ための事業機会を広く探索する。
✓インクジェットを核としたプリンティング技術の進化、応用範囲の拡大
 産業用領域、民生用領域の双方にわたって、インクジェットを核としたプリンティング技術の進化や応用範囲の拡大を進めていく。

④持続可能な未来に向けた経営基盤の変革
✓カーボンニュートラルに向けた環境への取り組み
 「ブラザーグループ 環境ビジョン2050」で掲げるCO₂排出削減、資源循環、生物多様性保全目標の達成に向けて取り組みを推進していく。特に2050年までにブラザーグループの事業活動におけるカーボンニュートラルを実現するため、さまざまな活動を通じてCO₂排出削減に取り組む。
✓お客様とのつながりの強化・拡大
 各事業において、より多くのお客様とつながり、今まで以上に継続的な価値提供を果たしていく。さらに、お客様とのつながりから得られたデータをさらなる顧客価値提供につなげ、ビジネスモデルの変革を目指す。また、サプライチェーンの強靭化により安定した製品供給を実現する。
✓すべての変革の礎 – ブラザー独自のマネジメントシステム「ブラザー・バリュー・チェーン・マネジメント(BVCM)*¹」の進化、従業員のチャレンジ行動の促進、従業員エンゲージメントの向上
 変革の礎として、ブラザーグループ自らの「生産性と創造性」を高め続けるため、「BVCMの進化」「従業員のチャレンジ行動の促進」「従業員エンゲージメントの向上」に継続的に取り組む。

 
■マテリアリティとサステナビリティ目標
「At your side 2030」であり続けたい姿として掲げた「社会の発展と地球の未来に貢献」するため、5つのマテリアリティが特定された。これらのマテリアリティ解決に向けたサステナビリティ目標を設定し、経営課題として全社横断で活動を推進していく。

 



■財務方針
事業の成長とサステナビリティ目標の達成を両立することにより、継続的な株主価値の向上を果たしていく。安定かつ継続的な配当方針のもと、株主還元を強化しつつ、事業から創出される営業キャッシュ・フローに加え、有利子負債も活用しながら、未来に向けた投資が積極的に実施される。

 


✓未来に向けた先行投資
 事業ポートフォリオの変革と、持続可能な未来に向けた経営基盤の変革実現に向けた先行投資枠として総額1,500億円が設定された。この投資枠を活用して、「事業ポートフォリオの変革」に向けては、産業用領域やインクジェット技術に関わる各種の機能、拠点の強化、M&A等の戦略投資を行っていく。また、「持続可能な未来に向けた経営基盤の変革」に向けては、環境への取り組みやサプライチェーンの強靭化などが進められる。

✓株主還元
 安定的かつ継続的な株主還元方針のもと、「CS B2024」の期間中においては、1株当たり年間68円の配当を下 限とし(2022年度業績予想値に対する連結配当性向35%を基準として設定)、業績状況等に応じて配当水準の引き上げを含めた追加的な株主還元が検討される。また、自己株式の取得についても機動的に実施していく。


■業績目標

「At your side 2030」の最終年度である2030年度に向けて、2024年度は売上収益8,000億円、営業利益率10%以上の達成を目指していく。また、厳しい事業環境や将来への投資を踏まえつつ、ROEは資本コストを上回る10%以上が目標となっている。

 

※上記2022年度の数値について
本日発表した2022年度の通期業績予想は、1USD=122円、1EUR=133円を前提としているが、上記の「事業ポートフォリオの変化イメージ」では、成長の方向性や規模を分かりやすく説明するため、2022年度の数値についても2024年度の業績目標と為替前提を合わせて1USD=108円、1EUR=125円を適用
 

佐々木社長は、「At your side 2030」の実現に向けて、「CS B2024」で掲げた目標達成を目指し、より一層スピードを上げてあらゆる変革に取り組んでいくと語った。
 

*¹ BVCM(ブラザー・バリュー・チェーン・マネジメント)
お客様を中心にお客様への価値提供の流れを定義したブラザー独自のマネジメントシステム
*² LTV(Life Time Value/ライフタイムバリュー)
顧客生涯価値。製品・サービス利用期間全体におけるお客様にとっての価値および企業にもたらされる収益
*³ ブラザー工業株式会社において実施
*⁴ RBA
Responsible Business Alliance(CSRの国際的推進団体)の略称。製造業のサプライチェーンにおいて、労働環境が安全であること、労働者が敬意と尊厳を持って処遇されること、さらにその事業活動が環境に対して責任を持ち、倫理的に行われることを確実にするための基準を規定している
*⁵ スコープ1、2、3
温室効果ガスの排出源の区分け。スコープ1は事業者自らによる温室効果ガスの直接排出、スコープ2は他者から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出、スコープ3はスコープ1、スコープ2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他者の排出)
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