株式会社テックピット、プレシリーズAラウンドで7,500万円を資金調達。ITエンジニアのリスキリングに特化した戦略的人材リスキリングSaaS「Techpit for Enterprise」の提供を開始
ユナイテッド株式会社、株式会社セゾン・ベンチャーズ、株式会社カオナビ、複数名のCTO経験者の個人投資家の新規投資家を引受先とした合計7,500万円の第三者割当増資により、株式会社テックピットはITエンジニアのリスキリングに特化した戦略的人材リスキリングSaaS「Techpit for Enterprise」の開発、マーケティング、人材採用を強化していきます。
- 資金調達の目的
「Techpit(テックピット)」はこれまで、各分野の専門的な知識・経験を持ったエンジニアが執筆した学習コンテンツで最新技術が学べるCtoCプログラミング学習プラットフォームとして、400名以上の現場で働くエンジニア執筆者の方々の最新の知見をコンテンツとして個人向けに提供してきました。
今回の資金調達を通じて、toC向け事業の「Techpit」に加えて、toB向け事業の「Techpit for Enterprise」の拡大に注力していきます。既にSIer企業などを中心とした大手企業に当社のサービスの導入がはじまり、さらなる学習体験の向上や、法人向けコンテンツの開発、開発現場が抱える課題に対応したソリューションの提供を推進していきます。
- 大企業を中心に必要性が高まるリスキリング
世界経済フォーラムでは、2018年からリスキリングに取り組む必要性を訴えており、2020年1月には、「2030年までに世界で10億人をリスキルする」ことを目標に、「リスキル革命プラットフォーム」の構築が宣言されました。すでに米国を中心にリスキリングの取り組みが広まっており、米Amazon社は、2025年までに7億ドルを投じて米Amazon社の従業員10万人をリスキリングすることを発表しています。
米国企業を中心に世界的にリスキリングが加速する一方で、日本においてはリスキリングに取り組めていない企業がほとんどです。IPAが発行する『DX白書2021 日米比較調査にみるDXの戦略、人材、技術』によると、米国では、72.1%の企業が明確なリスキリング方針を持っているのに対して、日本では、24%の企業しか明確なリスキリング方針を持っていません。※1
そのような状況のなか、岸田政権は、今月7日、リスキリングに3年間で4千億円を投じるという閣議決定をしています。※2
さらに、リスキリングの対象者は、非IT職に限ったものではありません。「2017 Deloitte Global Human Capital Trends」によると、現在のソフトウェアエンジニアは平均12〜18ヶ月ごとにスキルを学び直さなくてはならないと言われているほど、リスキリングの必要性が高い職業です。※3
そのような背景もあり、大手SIerを中心にリスキリングの必要性が日々高まっています。
※1 『DX白書2021 日米比較調査にみるDXの戦略、人材、技術』 https://www.ipa.go.jp/ikc/publish/dx_hakusho.html
※2 日本経済新聞 『骨太方針決定「人に投資」3年4000億円 世界水準には差』https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA25C380V20C22A5000000/
※3 『2017 Deloitte Global Human Capital Trends』
https://www2.deloitte.com/content/dam/Deloitte/global/Documents/About-Deloitte/central-europe/ce-global-human-capital-trends.pdf
- 「Techpit for Enterprise」の特徴
「Techpit for Enterprise」は、ITエンジニアのリスキリングに特化した戦略的人材リスキリングSaaSです。
リクルートワークス研究所発行のレポート「リスキリングする組織——デジタル社会を生き抜く企業と個人をつくる」によれば、リスキリングは4つのプロセスに分解することができます。1:スキルを可視化する、2:学習プログラムをそろえる、3:学習に伴走する、4:スキルを実践させる。その一方で、これまでのeラーニングサービスは、学習プログラムの提供が中心となっていました。
「Techpit for Enterprise」では、学習プログラムの提供だけでなく、人材育成計画の策定から学習の完了支援まで、「リスキリング」に必要なプロセスを一気通貫で支援します。スキルアセスメントを受講することで、学習者の現在の理解度をチェックし、各個人の理解度に応じた最適なリスキリングプラン、学習コンテンツを提供します。
- 株式会社テックピット代表 山田晃平氏コメント
弊社は、これまでCtoCプログラミング学習プラットフォームとして、現場で働くエンジニア執筆者の方々の最新の知見をコンテンツとして個人向けに提供してきました。その中で、SI企業などの大企業を中心に、自社で活用したいとのお問合せをいただくことが増え、テクノロジーの指数関数的な進化に対して、個人だけでなく企業としても、リスキリングし続けるプロセスに強い課題があることが分かりました。
今、育成が、改めて注目されはじめています。特に、ITエンジニアは多くの企業で不足しており、採用難です。そのような環境下で、米国を中心に、育成が注目されはじめています。また、コロナ禍による企業のDX化でタレントマネジメントシステムなど、人材データを蓄積するSaaSの普及が一気に進んでいます。今後は、そのような人材データを定点観測できるようになることで、さらに育成への投資対効果も測りやすくなっていくかと思われます。
これまで、人材リソースの調達の手段は採用でしたが、今後、数年で採用から育成へのパラダイムシフトが起こります。テックピットを通して、日本のリスキリング革命を起こします!
- テックピット社はガイアックスのスタートアップスタジオ生まれ
山田晃平氏はガイアックス入社よりスタートアップスタジオに配属となり、投資先の支援や事業の立ち上げ検証を実施。入社から3か月後にテックピット社を創業し、1年後に外部から調達する形で、ガイアックス社員を卒業。現在、テックピット社はガイアックスの出資・サポートを受けつつ事業拡大を進めています。
現役エンジニアから技術を学ぶ – プログラミング学習教材Techpit
https://yujiueda.com/blog/archives/2324
- ガイアックスとは:人と人をつなげ新規事業を作り出す、個人が主役のスタートアップスタジオ※
ガイアックスは、他人のことを自分ごととして捉えられる社会を目指して「Empowering the people to connect ~人と人をつなげる」を1999年の創業時からミッションとしています。2015年からはソーシャルメディアの発達により新しく生まれたシェアリングエコノミーにも取り組み始めました。個人間の情報のやり取りがより一層容易になり、ビジネスはBtoB(会社対会社)やBtoC(会社対個人)の取引だけではなく、CtoC(個人対個人)の取引がより一般的になると考えてのことです。
また、これからは個人が主役になるとの思いから、ガイアックスの副業制度や合宿に代表されるように、個々人のライフプランこそ情熱の源であるという前提での組織づくりに取り組んでいます。つまり、ライフ(人生)には様々な要素があり、その中の一つとしてワーク(仕事)があるというWork in Life(ワークインライフ)という視点は欠かせません。
これからも、ガイアックスは個人が輝く社会を目指し取り組んでいきます。
※:スタートアップスタジオとは、同時多発的に複数の企業を立ち上げる組織を指します。出資・事業開発・エンジニアリング・バックオフィスの支援を用意し、初めての起業でも成功率を高めることが可能です。
■株式会社テックピット 概要
設立:2018年7月
代表取締役:山田 晃平
本社所在地:東京都千代田区平河町2-5-3 Nagatacho GRID
事業内容:各分野の専門的な知識・経験を持ったエンジニアが執筆した学習コンテンツで最新の技術が学べるプログラミング学習プラットフォーム「Techpit」と、ITエンジニア育成に特化した戦略的人材リスキリングSaaS「Techpit for Enterprise」を提供。
個人向けサービスページ: https://www.techpit.jp/
執筆者サービスページ:https://author.techpit.jp/
企業向けサービスページ:https://enterprise.techpit.jp/
■株式会社ガイアックス 概要
設立:1999年3月
代表執行役社長:上田 祐司
本社所在地:東京都千代田区平河町2-5-3 Nagatacho GRiD
事業内容:ソーシャルメディアサービス事業、シェアリングエコノミー事業、インキュベーション事業
URL: https://www.gaiax.co.jp/
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