【最新オフィスマーケットレポート発表】オフィス空室率 2ヵ月連続で低下
募集賃料 前月比で11ヵ月連続の上昇・横ばい
三幸エステート株式会社(本社:東京都中央区、取締役社長:武井重夫)は、2024年10月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル※1のマーケットデータをまとめた「オフィスマーケット2024年11月号」を公表します。
※1:大規模ビル=1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
※調査時点:2024年10月末現在および各年12月31日時点
※本リリース・公表データは次のURLからもご覧いただけます https://www.sanko-e.co.jp/data/
東京都心5区 大規模ビル 空室率&潜在空室率
空室率 2ヵ月連続で低下 2022年2月以来となる3%台
空室率は前月比マイナス0.22ポイントの3.95%と2ヵ月連続で低下し、2022年2月以来の3%台となった。まとまった面積の空室消化が進んだことに加え、10月は大規模ビルの新規供給がなかったことが背景となっている。潜在空室率は前月比マイナス0.15ポイントの5.88%と、空室率同様に前月から低下し、2021年1月以来の5%台となった。
<空室率&潜在空室率>
東京都心5区 大規模ビル 募集賃料&募集面積
募集賃料 前月比で11ヵ月連続の上昇・横ばい 緩やかながらも上昇傾向
募集賃料は11ヵ月連続で前月から上昇または横ばいとなり、緩やかながらも上昇傾向にある。立地条件が良好なエリアや募集状況が改善したビルでは募集賃料を引き上げるケースが増えており、リーシング活動が停滞しているビルとの二極化が生じている。
<募集賃料&募集面積>
東京都心5区 大規模ビル ネット・アブソープション&新規供給
4期連続で需要超過
ネット・アブソープション(吸収需要)はオフィス需要の指標であり、一定期間におけるテナント入居面積(稼働面積)の増減を表す。2023年第1~第3四半期は、都心部での大量供給を背景に供給過剰が続いたが、2023年第4四半期からは4期連続で需要が供給を上回る需要超過となった。直近2024年第3四半期は約7万坪の高水準となり、足元のオフィス需要は力強さを見せている。
<ネット・アブソープション&新規供給>
アナリストの視点
オフィス需要の拡大傾向は今後も続き、年間でもネット・アブソープションが新規供給を上回る可能性が高い。ただし、最寄駅からの距離や利用可能な路線数といった立地条件に課題があるエリアでは依然としてリーシング活動が長期化している。需要には立地条件で課題があるエリアにまで広がる程の旺盛さは見られない点には留意する必要がある。(市場調査部 今関豊和・津田宏美)
<空室率の推移(6大都市 大規模ビル)>
<募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)>
三幸エステートHP:https://www.sanko-e.co.jp/
三幸エステート株式会社について
三幸エステート株式会社(1977年5月17日設立)は、企業のオフィス戦略を総合的にサポートしています。最適なワークプレイスの検証・提案から、賃貸オフィスビルの選定サポートと仲介、プロジェクト遂行に不可欠なマネジネント機能の提供まで、オフィスに関するあらゆるニーズに幅広くお応えしています。
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